日本の固有種であるニホンイシガメ。
黒くぱっちりとした目が可愛らしく、全体的にも他のカメと比べて明るい色がなく、素朴な雰囲気が海外からも人気を集めています。
そこで気になるのがニホンイシガメの飼育難易度について。
当記事では、
- ニホンイシガメの飼育難易度
- 屋内と屋外どちらで飼育すべきか
- ニホンイシガメの寿命について
この3点を詳しく解説していきます!
この記事を読むことで、ニホンイシガメの飼育に対する不安や抵抗感がなくなることでしょう!
ニホンイシガメの飼育は難しいの?
結論から申しますと、ニホンイシガメの飼育は難しくありません。
ニホンイシガメは北海道を除く本州、四国、九州に広く分布しているため、日本で飼育する場合、気温や湿度などの環境変化をそこまで気にする必要がないのです。
注意する必要があるとしたら、水換えについて。
ニホンイシガメは、よく餌を食べ、よくフンをします。
すると、水槽内の水はすぐに汚れてしまします。
また、フンだけでなく食べかすも水槽が汚れる原因となります。
2日に1回程度は水換えをしてあげるようにしましょう。
ニホンイシガメの飼育にフィルター必須ではないですが、使用することで、水換えの頻度が少し減り、気持ち的には楽になるのではないかと思います。
私もフィルターを使って飼育していますが、すぐに水が汚れてしまうため、2日に1回程度は水換えを行っています。
あまりフィルターには期待しすぎないほうが良いでしょう。
水換え以外にやってあげると良いこととしては、日光を浴びさせてあげるのが良いでしょう。
お金に余裕のある方は、バスキングライトや紫外線ライトを取り付けてあげることで、食用区の低下や体調不良を防ぐことができます。
私は、カメの水槽に直接ライトは取り付けていませんが、ニホンイシガメの水槽の隣でカメレオンを飼育しているため、その木漏れ日少し当たっています。
ニホンイシガメのためにライトをつけようという気はないので、水換えを行う際に外で一緒に日向ぼっこをするようにしています。
一緒に日向ぼっこをするという方法は、カメは日光を浴びることができて、飼育者はカメが元気に歩き回っている姿を見ることができて、一石二鳥。
とてもおすすめなので、飼育を始めた際はぜひ試してみてください。
ニホンイシガメの餌は?
ニホンイシガメは雑食性で食べられるものが多種多様です。
そのために飼い主としても餌の継続的な入手が困難であったり高額であったりすることもないため、この点からもニホンイシガメの飼育が特別難しいというわけではない理由の1つになります。
人工飼料
人工飼料はイシガメの飼育において非常に便利で栄養バランスが良く設計されています。
これらの飼料は、イシガメの健康に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルを適切な比率で含んでいるため、バランスの取れた食事を簡単に提供することができます。
タンパク質
イシガメにはタンパク質も必要です。
小さな魚、エビ、虫(コオロギやミールワーム)を生または乾燥させた形で与えることができます。
市販のカメ用プロテインペレットも良い選択肢となります。
野菜と果物
イシガメはチンゲン菜や小松菜など葉物野菜を好みますが、カロリン(キャベツ類)、人参、きゅうりなどの野菜も食べます。
なお、理由の詳細は省きますがほうれん草をイシガメに与えてはいけません。
果物は糖分が高いため、少量で与えるのが適切です。
りんごやメロン、イチゴなどが適しています。
ニホンイシガメは屋内・屋外どちらで飼育すべき?
ニホンイシガメは屋内屋外どちらでも飼育することができますが、それぞれにメリット、デメリットが存在します。
屋内飼育の場合
ニホンイシガメを屋内で飼育する方法には、いくつかのメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、屋内環境は観察や鑑賞がしやすく、レイアウトの自由度が高いことが挙げられます。
さらに、室内であるため、温度管理がしやすく、季節による温度変化の影響を受けにくいです。
これにより、イシガメの健康を保つための一定の環境を維持しやすくなります。
一方で、デメリットも存在します。
まず、適切な設備を整えるためには初期投資が必要となり、コストがかかることが考えられます。
加えて、屋内の水槽では水換え作業がしにくいことがあります。
特に大きな水槽を使用している場合、水の交換が困難になることがあるため、清潔な環境を維持するためには工夫が必要です。
メリット
- 観察、鑑賞に適していてレイアウトしやすい
- 温度管理がしやすい
デメリット
- 設備にコストがかかる
- 水換えがしにくい
雨や風などの外的要因がないため、レイアウトしやすく、温度管理も容易になります。
しかし、日光を浴びることができないため、その分ライト等のコストがかかります。
また、水換えをする際はバケツに水をくんで行うか、外や流しに水槽を持って行って行う必要があるため、少し労力がひつようになるでしょう。
屋外飼育の場合
屋外飼育のメリットには、自然の日光を直接浴びることができる点があります。
これはイシガメの健康にとって非常に重要であり、飼育コストの削減にもつながります。
また、水換えがしやすいことも大きな利点です。
屋外ならば水をそのまま流し、新しい水を追加するだけで済むため、普段のお世話が比較的簡単になります。
しかし、屋外飼育にはいくつかのデメリットも伴います。
まず、屋外環境は多くの危険をはらんでおり、猫やカラスなどの外敵からイシガメを守る必要があります。
さらに、冬眠の管理にも注意が必要です。
気温が下がるとイシガメは自然と冬眠を始めるため、適切な冬眠の管理が求められます。
また、イシガメが脱走する可能性もあるため、水槽や飼育スペースを適切に囲い、安全を確保することが重要です。
屋外では屋内のようにレイアウトの自由度は低く、ライトの設置も不要ですが、それに伴う制限も考慮する必要があります。
メリット
- 日光を浴びることができる(飼育コストを抑えられる)
- 水換えがしやすい
デメリット
- 屋外飼育ならではの危険性がある
- 冬眠の危険性がある
- イシガメが脱走する可能性
屋内飼育のようにレイアウトはできませんが、ライトも必要なく、水換えもそのまま流して入れるだけなので、普段のお世話は簡単です。
しかし、猫やカラスなどの外敵から守ってあげる必要があります。
脱走する必要もあるため、しっかり水槽を囲ってあげるようにしましょう。
私の知り合いで、小動物の力では動かせないような囲いをしていても、カメが人間に盗まれたという事件がありました。
そのため、あまり人目のつく場所で飼育するのはおすすめしません。
さらに屋外飼育の一番難しい点として、冬眠があげられます。
冬眠は飼育初心者には難易度が高いため、気温が10℃を下回るようになったら、屋内に移動することをおすすめします。
ニホンイシガメの寿命はどれくらい?
ニホンイシガメの寿命は平均して20年ほど。
正しく飼育すれば30年ほど生きることもあります。
川でよく見かけるミシシッピアカミミガメの寿命は40年ほどで、それに比べると、ニホンイシガメの寿命は少し短いです。
まとめ
ニホンイシガメの飼育難易度と、屋内・屋外どちらで飼育すべきか、寿命について解説いたしました。
ニホンイシガメの飼育は水質の管理にさえ気を付けていれば、そこまで難しいものではありません。
ニホンイシガメはとても繊細な生き物ですので、あまり干渉しすぎず、適度な距離感で関係を築いていきましょう。
頭がいいので飼い主の顔を覚えて、近くに行くと寄ってきてくれるようにもなります。
20年と長生きするので、ぜひ最高のパートナーとしてステキなカメライフをおくってください!