ボールパイソンに緑色のモルフは存在する?グリーンパイソンとの違いも解説

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「ボールパイソン 緑」と検索すると、なかなか思ったような情報が出てこない…。

もしかしてあなたも、「緑色のボールパイソンっているの?」と気になって調べていませんか?

実は、ボールパイソンには“はっきりとした緑色”のモルフは存在していません。

にもかかわらず、このキーワードで検索されている背景には、写真の色味による誤認や、グリーンパイソン(ミドリニシキヘビ)との混同など、いくつかのパターンがあると考えられます。

この記事では、「緑色のボールパイソン」をめぐる誤解や勘違いを紐解きながら、緑っぽく見える個体の理由や、似た別種との違いについても分かりやすく解説していきます。


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目次

ボールパイソンに緑色のモルフは存在する?

ボールパイソンには数百種類ものモルフ(品種)が存在し、黄色・白・黒・オレンジ・紫・ピンクなど、バリエーションは非常に豊かです。

しかし、「緑色」と明確に呼べるモルフは存在していません

たとえば、モハベやオリーブ系の一部モルフは光の加減でややくすんだ緑っぽく見えることもありますが、それでも肉眼で見る限りは「ブラウン系」や「グレー系」に分類される色味です。

モルフ名に「グリーン」とつくものもなく、ブリーダーやショップの間でも緑色の個体は基本的に取り扱われていません。

そのため、緑のボールパイソンを探している方は、写真写りや照明によって緑に見えた個体に惹かれたか、あるいは別のヘビを誤ってボールパイソンと認識している可能性が高いといえます。


ボールパイソンが緑色に見える理由は?

ボールパイソンが緑に見えた…という経験がある方もいるかもしれません。

実際には「緑のモルフ」は存在しないものの、特定の条件下では緑っぽく見えることがあります

主な理由は以下のようなものです。

光の加減や照明による変化

LED照明や自然光の当たり方によって、くすんだブラウンやオリーブ系の体色が黄緑っぽく反射して見えることがあります。

特に脱皮前のくすみや湿度による皮膚のツヤがあると、緑っぽく感じることも。

写真・動画の色味補正

SNSやショップの画像は、撮影機材のホワイトバランスや加工によって色味が強調されている場合があります。

実物よりも色が濃く出てしまい、緑っぽく見える写真を鵜呑みにしてしまうことも。

環境の映り込み

ガラス越しに見ると、ケージ内の観葉植物や床材の緑が反射して、体色に映り込むことがあります。

これにより「このヘビ、ちょっと緑っぽい?」と感じることもあるでしょう。


グリーンパイソン(ミドリニシキヘビ)と混同していませんか?

「ボールパイソン 緑」と検索される方の多くは、別のヘビ種であるグリーンパイソン(ミドリニシキヘビ)をボールパイソンと誤って覚えている可能性があります。

グリーンパイソンは、鮮やかな黄緑色の体色と、木の枝に巻きつく独特の姿勢が印象的な樹上性のヘビで、観賞性も高く、爬虫類ショップでも人気の種です。

英語では「Green Tree Python(グリーンツリーパイソン)」と呼ばれていますが、「パイソン」という名前だけを頼りにボールパイソンと混同されることがあります。

名前に「パイソン」がついているため、「緑のパイソン=ボールパイソンの一種」と思ってしまうのも無理はありません。

ですが、生態も性格も飼育スタイルもまったく異なるヘビなので、区別が必要です。


ボールパイソンとグリーンパイソンの違いは?

ボールパイソンとグリーンパイソンは、名前に「パイソン」とつく点では共通していますが、種としての特徴は大きく異なります。

以下に、代表的な違いをまとめてみましょう。


🐍 生息地と生活スタイルの違い

  • ボールパイソン
    アフリカ原産。地表や地中で暮らす地表性のヘビ

  • グリーンパイソン(ミドリニシキヘビ)
    ニューギニアやインドネシア、オーストラリア北部原産。
    樹上性で木に巻きついて生活する

🏠 飼育スタイルの違い

  • ボールパイソン
    温和で人にもよく慣れる。
    床材やシェルターを使った地面中心のレイアウトが基本

  • グリーンパイソン
    攻撃的な性格の個体も多く、ハンドリングには不向き
    ケージには枝を多く設置し、立体的な環境が必要

🌈 見た目・色の違い

  • ボールパイソン:
    黄・白・茶・黒系の多彩なモルフ。緑色は存在しない。

  • グリーンパイソン:
    基本は鮮やかな緑色。成長段階で色が変化することも

このように、まったく別の種であり、「見た目」も「飼いやすさ」も大きく異なることを知っておくと混乱を防げます。


📊 飼いやすさ・流通量の比較

比較項目ボールパイソングリーンパイソン
(ミドリニシキヘビ)
流通量非常に多い。日本国内の爬虫類ショップで定番やや少なめ。専門店やイベントで販売される
価格帯ベビーで1万円〜 モルフにより10万円以上も基本5万円以上、高グレード個体は10万円超え
性格おとなしく温和。ハンドリングも可能神経質で攻撃的な個体が多い。触れ合いは不向き
飼育難易度初心者向け。温度湿度管理も比較的ラク中〜上級者向け。湿度・温度管理が非常に重要
飼育スタイル地表性。シェルターと床材中心の設置樹上性。止まり木と高湿度な環境が必要

ご覧の通り、ボールパイソンに比べてグリーンパイソンの方が飼育難易度が高いと言えるでしょう。

止まり木が必要な飼育スタイルですから、ケージが自然と大きくなりますし必要な飼育スペースが広くなる点にも注意が必要です。


緑色のレイアウトでボールパイソンを映えさせたい方へ

「緑色のヘビはいないの?」と気になった方の中には、“緑を基調とした自然なレイアウトで飼育したい”という方も多いかもしれません。

ボールパイソン自体は緑色ではありませんが、緑の観葉植物や自然素材を使ったレイアウトは、彼らの体色と非常によくマッチします。

特に、黒や黄色の模様がある個体は、緑の中に置くことでそのコントラストがより映えるため、「映えケージ」を作りたい方にはおすすめです。

具体的なレイアウトの工夫例

  • フェイクグリーンや観葉植物を使って緑を演出
  • 木の枝や流木を配置して自然感アップ(登らせる目的ではなく雰囲気づくり)
  • 床材にはヤシガラやバークチップなど暗めの素材を使うと緑が際立つ
  • 背景ボードをフォレスト系の壁紙やコルクボードにして自然風に

※ただし、誤飲の恐れがある小さな造花や着色砂などは避けるよう注意しましょう。

緑色の体色はなくても、「緑と調和する美しいレイアウト」を楽しむことは十分可能です。


まとめ

「ボールパイソン 緑」と検索される方の多くは、
・緑色に見えた個体に惹かれた
・グリーンパイソンとの混同
といった理由で情報を探している可能性があります。

実際には、ボールパイソンに緑色のモルフは存在せず、照明や写真の色味によってそう見える場合があるに過ぎません。

また、グリーンパイソンは全く別種のヘビであり、見た目・性格・飼育スタイルも大きく異なります。

とはいえ、緑を基調としたレイアウトにボールパイソンを組み合わせれば、自然で美しい飼育環境を演出することも可能です。

「緑色のヘビが欲しい」と思った方も、一度立ち止まって、自分にとって飼いやすく、楽しめるヘビはどちらかを見直してみてくださいね。

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