クレステッドゲッコーのカプチーノとは?特徴・価格・繁殖まで徹底解説!

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クレステッドゲッコーの中でも、近年急速に注目を集めているモルフが「カプチーノ(Cappuccino)」です。

その名前のとおり、落ち着いたブラウン〜黒系の地色に、くっきりとした白やグレーの模様が乗る独特の配色が魅力で、これまでのクレスとは一線を画す存在感を放ちます。

特にカプチーノは、ある種のモルフと掛け合わせることで現れる“スーパー体”がリリーホワイトと同様に注目されており、将来的な可能性も非常に高いとされるモルフです。

本記事では、クレステッドゲッコーのカプチーノとは何か、その特徴や成り立ち、価格相場、注意点、そしてスーパー体の可能性まで、やさしく丁寧に解説します。

クレステッドゲッコーの飼育方法総合まとめについてはこちらを参照してください。


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目次

クレステッドゲッコーのカプチーノとは?

カプチーノは、近年になって登場した非常に珍しいクレステッドゲッコーのモルフ(色・柄の変異)です。

まだ流通数が少なく、コレクターやブリーダーの間で注目を集めている、いわば“新星モルフ”といえる存在です。

特徴・魅力

カプチーノ最大の特徴は、そのくすんだ焦げ茶色のような落ち着いた色合いにあります。

全体的にソフトなブラウン系でまとまっており、ビビッドな発色のモルフとは異なる、シックで上品な雰囲気を持っています。

個体によっては白抜けした模様が入ることもあり、まるでコーヒーの泡立ちやミルクのグラデーションのような、柔らかい印象を与えるのも魅力のひとつです。

また、このカプチーノ同士を掛け合わせることで「スーパーカプチーノ」と呼ばれる特異な個体(全身真っ黒に近いカラー)が生まれる可能性があり、遺伝的な面でも注目度が高まっています。

性格や大きさ・餌の他のモルフとの違い

性格や大きさ、基本的な飼育方法においては、他のクレステッドゲッコーのモルフと大きな違いはありません。

温和で夜行性、小型で扱いやすく、人工飼料や昆虫などを中心とした飼育が可能です。

そのため、見た目以外の面では一般的なモルフと同じように飼育できますが、「スーパーカプチーノ」になると目の色や視覚に関する問題も指摘されており、繁殖を見据えて飼う場合には注意が必要です。


カプチーノはどうやって生まれた?モルフの成り立ちと交配の背景

クレステッドゲッコーの「カプチーノ」は、もともとインドネシアの現地ファームで偶然発見された個体がルーツとされています。

欧米のブリーダーがこの個体に着目し、意図的な繁殖計画によって固定化を目指してきた結果、現在のような「カプチーノ」として流通するようになりました。

隠れた遺伝子が表に出た?

カプチーノモルフの発現には、劣性遺伝の可能性が高いと考えられています。

つまり、通常は見た目に現れない遺伝子が、同じ遺伝子同士の掛け合わせによって表に現れたものです。

このような「リセッシブ(劣性)遺伝」は予測が難しく、固定化するには時間と試行錯誤が必要です。

そのため、今なお世界的に見ても「確立されたモルフ」としては発展途上にあり、カプチーノの誕生は偶然と努力の産物といえます。

スーパーカプチーノとの関係

カプチーノ同士を交配すると、その中から“スーパーカプチーノ”と呼ばれる個体が生まれることがあります。

このスーパーカプチーノは、全身が黒く、目が真っ赤に見えるという特異な見た目をしていますが、視覚障害や発育不良が報告されることもあり、健康面での課題が残されています。

こうした背景から、現在のカプチーノブリードは「見た目の美しさ」と「遺伝的健全性」の両立を目指す慎重な取り組みが求められています。

カプチーノの価格相場と購入時のチェックポイント【2025年最新版】

クレステッドゲッコーの「カプチーノ」は、かつては非常に高額で取引されていた希少モルフでした。

しかし近年では国内繁殖が安定し、現在は1万円〜2万円程度での流通が確認されています

これは、特定のブリーダーによる計画的な繁殖により数が増え、希少性が落ち着いたことによる価格の正常化と言えるでしょう。

スーパーカプチーノの価格は依然高額

一方で、「カプチーノ×カプチーノ」の交配から誕生するスーパーカプチーノに関しては、今もなお希少性が非常に高く、30万円前後での販売例もあります。

ただし、スーパーカプチーノは見た目のインパクトがある一方で、視力障害や体質的な弱さが懸念されているため、慎重に取り扱う必要があります。

購入時にチェックすべきポイント

流通価格が落ち着いたとはいえ、「カプチーノ」という名前だけで判断せず、以下のような点に注意して選ぶのが大切です。

  • ブリーダーの信頼性:
    血統管理をしっかり行っているか。親個体の情報が提示されているかを確認。

  • 外見だけに惑わされない:
    「カプチーノ風」に見えるだけで、遺伝的にカプチーノではない個体もあるため注意。

  • 健康状態の確認:
    目や皮膚、しっぽの状態などをチェックし、活発に動いているかを観察しましょう。

価格が安くなった今がチャンス?

以前は高額だったため手が出なかった方も、現在は比較的手の届く価格帯でお迎えできる時代になっています

ただし、その背景にあるブリーディングの努力やモルフの特性を理解した上で、責任ある飼育を心がけましょう。

販売情報が少ない理由

カプチーノは海外からの輸入や国内ブリーダーの繁殖によって徐々に流通し始めていますが、需要に対して供給が追いついていない状況が続いています。

そのため、見つけたとしてもすぐに売り切れることも多く、購入タイミングが重要です。

SNSや展示即売会などで先行情報を集めておくと、チャンスを逃しにくくなります。


クレステッドゲッコーのカプチーノの繁殖・作り方は?
【ブリーダー向け】

カプチーノは、近年になってようやく流通が安定してきたとはいえ、明確な遺伝メカニズムがまだ完全には解明されていないモルフです。

そのため、繁殖を考える際には基礎的な知識と慎重な管理が求められます。

カプチーノの作出方法

現在のところ、カプチーノは劣性遺伝(リセッシブ)である可能性が高いとされています。

これは、見た目がノーマルに近い親同士でも、両方が「カプチーノ遺伝子」を持っていれば、子にカプチーノが現れるというパターンです。

  • カプチーノ × カプチーノ → 約25%の確率でスーパーカプチーノ
  • カプチーノ × ノーマル(ヘテロ) → 約50%の確率でカプチーノ
  • ノーマル × ノーマル(両方がヘテロ) → 約25%の確率でカプチーノ

このような掛け合わせをするためには、親個体の遺伝背景を正確に把握しておく必要があります

スーパーカプチーノの注意点

スーパーカプチーノは、全身が黒く、目が赤く見えるなど非常に独特な見た目をしていますが、視力障害や発育不良、脱皮不全などの問題が報告されています

これは「リューシスティック個体」に見られるような、遺伝子の過剰な発現による影響と考えられており、繁殖には慎重な判断が必要です。

一部のブリーダーは、スーパーカプチーノの健康状態が安定するよう選別繁殖を重ねていますが、現時点では「観賞用としての魅力」と「動物福祉」のバランスを考える必要があるモルフです。

ブリーダーとして意識すべきこと

  • 親個体の血統を明確に管理し、ペアリング記録を細かく残すこと。
  • 健康なカプチーノの作出を第一に考え、無理な繁殖は避ける。
  • スーパーカプチーノの販売には、リスクや特徴を購入者に丁寧に伝える責任がある。

現在はモルフの研究が進んでいる段階であり、「見た目の珍しさ」だけでなく、健全な個体を後世に残すことがブリーダーとしての使命といえるでしょう。


まとめ

クレステッドゲッコーのカプチーノは、コーヒーのような深みのある色合いと、将来的な可能性を秘めた珍しいモルフとして注目を集めています。

かつては非常に高額でしたが、現在は流通が安定し、1〜2万円前後での入手も可能になりました。

一方で、スーパーカプチーノに関しては今なお高値で取引されており、健康面でのリスクも抱えているため、繁殖を考える場合は慎重な姿勢が求められます。

「珍しいから」「見た目がカッコいいから」だけで飛びつくのではなく、その背景にある遺伝や繁殖の課題にも目を向けることが、飼育者やブリーダーにとって大切な姿勢です。

手の届く存在となった今だからこそ、カプチーノというモルフの奥深さや魅力を正しく理解し、大切に育てていきましょう。

タイガー
体に縦縞模様が入るのが特徴。

ホワイトナイト
全体的に白く発色する希少なモルフ

カプチーノ
黒に近いダークブラウンのボディカラーが特徴

アザンティック
色素の一部が欠失しており、赤や黄の発色が抑えられたグレー

リリーホワイト
白い発色が美しい遺伝型モルフ

ダルメシアン
体に黒や茶のスポット模様が入るのが特徴

ハーレクイン
体の側面に強い模様が現れるパターン系モルフ

モルフ一覧
クレステッドゲッコーのモルフ一覧ページ

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