トゲオアガマは、トゲのある太い尻尾と、ずんぐりした体つきが特徴的なトカゲです。黄色や赤色、青色など鮮やかな体色を持つ種類もおり、爬虫類愛好家の間で知られています。
しかし、トゲオアガマについて調べると、ゲイリーやサバク、オルナータ、エジプトなどさまざまな名前が登場するため、「全部で何種類いるの?」「種類によって何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、トゲオアガマ属(Uromastyx)には、現在の分類で15種類が認められています。ただし、日本で流通名として使われる名前には、独立した種ではなく亜種を指すものもあります。
この記事では、代表的なトゲオアガマの種類と特徴を一覧で紹介します。大きさや体色の違い、値段を比較するときの注意点、初心者が種類を選ぶポイントについても解説するので、トゲオアガマ選びの参考にしてください。
トゲオアガマは全部で何種類いる?

トゲオアガマにはさまざまな種類が存在しますが、紹介するサイトによって掲載されている数が異なります。これは、分類の変更や亜種の扱いが関係しているためです。
まずは現在の分類と、トゲオアガマに共通する特徴を確認しましょう。
トゲオアガマ属は現在15種類に分類される
爬虫類の分類情報をまとめたThe Reptile Databaseでは、トゲオアガマ属(Uromastyx)に15種類が掲載されています。
確認できる15種類の学名は以下のとおりです。
| 学名 | 日本で知られる名称・補足 |
|---|---|
| Uromastyx acanthinura | サバクトゲオアガマ |
| Uromastyx aegyptia | エジプトトゲオアガマ |
| Uromastyx alfredschmidti | アルフレッドシュミットに由来する学名を持つ種 |
| Uromastyx benti | ベントトゲオアガマ |
| Uromastyx dispar | ディスパートゲオアガマ |
| Uromastyx geyri | ゲイリートゲオアガマ |
| Uromastyx macfadyeni | マクファディエントゲオアガマ |
| Uromastyx nigriventris | モロッコ周辺に分布する種 |
| Uromastyx occidentalis | 西サハラ周辺に分布する種 |
| Uromastyx ocellata | クジャクトゲオアガマ |
| Uromastyx ornata | ニシキトゲオアガマ・オルナータ |
| Uromastyx princeps | ソマリアトゲオアガマ |
| Uromastyx shobraki | アラビア半島に分布する種 |
| Uromastyx thomasi | トーマストゲオアガマ |
| Uromastyx yemenensis | イエメントゲオアガマ |
この表は生物学的な種の分類を示したもので、日本国内で15種類すべてが一般的に販売されているという意味ではありません。
なお、トゲオアガマ亜科(Uromastycinae)には、Uromastyx属のほかにSaara属も含まれます。両属を合わせると18種類となるため、属と亜科のどちらを対象にするかによって種類数が変わります。
種類数がサイトによって違う理由
トゲオアガマを紹介する記事には、10種類や11種類、12種類などと記載されているものがあります。
こうした違いには、代表的な種類だけを紹介している場合と、分類上の種を数えている場合があることが関係しています。
さらに、以前は独立した種類として扱われていたものが、現在は別の種の亜種になっている場合もあります。反対に、以前は亜種だったものが独立した種として扱われることもあります。
例えば、マリトゲオアガマは現在、ディスパートゲオアガマの亜種であるUromastyx dispar maliensisとして扱われています。
また、フィルビートゲオアガマは、ニシキトゲオアガマの亜種であるUromastyx ornata philbyiとして掲載されています。
そのため、種類を正確に把握したい場合は、日本語の名称だけでなく学名を確認することが大切です。
トゲオアガマに共通する特徴と生息地
トゲオアガマはアガマ科に属するトカゲで、北アフリカや中東を中心とした乾燥地域に分布しています。
最大の特徴は、名前の由来にもなっているトゲ状の鱗に覆われた尻尾です。尻尾は太く頑丈で、外敵に対する防御にも役立ちます。
体型は比較的がっしりしており、短めの四肢と幅の広い胴体を持つ種類が多く見られます。一方、尻尾の長さや形状、体の大きさは種類によって異なります。
また、植物を中心に食べる種類が多いことも特徴です。野生では乾燥した地域の植物などを利用し、強い日差しのある環境で活動します。
ただし、すべての種類がまったく同じ環境で暮らしているわけではありません。岩場を利用する種類や、地面に穴を掘って生活する種類も存在します。
トゲオアガマの代表的な種類一覧【特徴・大きさ比較】

トゲオアガマには、色彩が美しい種類から大型で迫力のある種類まで、さまざまな特徴を持つ仲間がいます。
ここでは、日本の飼育情報でも名前を見かける代表的な種類を中心に紹介します。
まずは主な種類の特徴を比較してみましょう。
| 種類 | 主な特徴 | 大きさの傾向 |
|---|---|---|
| ゲイリー | 黄色や赤系の体色が特徴 | 比較的小型 |
| サバク | 褐色や黄色系などの体色 | 中型 |
| ニシキ(オルナータ) | 青や緑など鮮やかな模様 | 中型 |
| エジプト | がっしりした大型の体格 | 大型 |
| クジャク | 斑点模様と美しい体色 | 比較的小型 |
| トーマス | 短く幅広い特徴的な尻尾 | 比較的小型 |
| ディスパー | 体色に変異があり亜種も存在 | 中型 |
大きさは成体のおおまかな傾向を示しており、実際の全長には個体差があります。また、体色は性別や成長段階、個体によって変わるため、同じ種類でも外見が異なる場合があります。
ゲイリートゲオアガマ

ゲイリートゲオアガマは、学名をUromastyx geyriといい、アルジェリア南部、マリ、ニジェールなどの地域に分布しています。
比較的小型のトゲオアガマとして知られ、黄色や赤色を中心とした鮮やかな体色が魅力です。黄色が目立つ個体と、赤みの強い個体では外見の印象が大きく異なります。
日本のペットショップでも名前を見かける種類の一つで、トゲオアガマに興味を持った方が候補に挙げることがあります。
ただし、比較的小さいからといって簡単に飼育できるわけではありません。乾燥地域に生息する爬虫類として、適切な温度管理や紫外線照射、十分な床面積などが必要です。
また、鮮やかな体色に惹かれて購入する場合でも、販売されている個体が必ず同じ色になるとは限りません。現在の発色だけでなく、成長後の変化についても確認するとよいでしょう。

サバクトゲオアガマ
サバクトゲオアガマは、学名をUromastyx acanthinuraといい、北アフリカに分布するトゲオアガマです。
がっしりとした胴体とトゲのある尻尾を持ち、トゲオアガマらしい外見を楽しめる種類として知られています。
体色は褐色や黄色系などが見られ、個体や状態によって印象が変わります。ゲイリーのような鮮明な単色のイメージとは異なる魅力があります。
なお、日本語で「サバクトゲオアガマ」という名称が使われる場合、古い分類や流通上の名称が混在している可能性があります。
特にモロッコ周辺に分布するUromastyx nigriventrisなど、近縁種との区別には注意が必要です。見た目だけで判断せず、販売時の学名を確認しましょう。
ニシキトゲオアガマ(オルナータ)
ニシキトゲオアガマは、オルナータトゲオアガマとも呼ばれる種類で、学名はUromastyx ornataです。
エジプトのシナイ半島やイスラエル、サウジアラビアなどに分布しており、華やかな体色で知られています。
特にオスでは、青色や緑色、黄色などを含む美しい模様が見られることがあります。トゲオアガマの中でも、色彩を重視して種類を選びたい方に注目されやすい存在です。
一方、メスや若い個体では、成体のオスほど鮮やかな発色が見られないこともあります。
鮮やかな写真と同じ体色になるとは限らないため、性別や成長段階による違いを理解しておく必要があります。
また、オルナータには複数の亜種が認められています。後述するフィルビートゲオアガマも、その一つとして扱われています。
エジプトトゲオアガマ
エジプトトゲオアガマは、学名をUromastyx aegyptiaといい、エジプトやアラビア半島などに分布する大型の種類です。
トゲオアガマ属の中でも特に大型になる種類として知られ、The Reptile Databaseでは全長76cmに達する例が示されています。
体色は比較的落ち着いた褐色や灰色系の印象が強く、鮮やかな色彩よりも体格の迫力を楽しむタイプのトゲオアガマです。
大型種のため、飼育する場合は十分な床面積を確保できるケージが必要です。成長した個体が無理なく移動できる広さに加え、温度差を設けられる環境も考えなければなりません。
幼体の段階では小さくても、成長すると必要な飼育スペースが大きく変わります。
購入時の体格ではなく成体の大きさを基準に設備を準備することが大切です。
クジャクトゲオアガマ
クジャクトゲオアガマは、学名をUromastyx ocellataといい、スーダンやエリトリア、ジブチ、ソマリア北西部などに分布しています。
体に現れる斑点状の模様が特徴的で、色彩の美しさから注目される種類です。模様の配置や色合いには個体差があり、同じ種類でも異なる印象を受けることがあります。
比較的小型のグループとして紹介されることが多いものの、十分な活動スペースや適切な温度環境は欠かせません。
また、過去にはニシキトゲオアガマなどがクジャクトゲオアガマの亜種として扱われていた時期もあります。
現在は別種として整理されているため、古い飼育資料を見る場合は学名と分類の違いに注意しましょう。
トーマストゲオアガマ

トーマストゲオアガマは、学名をUromastyx thomasiといい、オマーンなどの地域で確認されている種類です。
最大の特徴は、一般的なトゲオアガマとは印象の異なる、短く幅の広い尻尾です。
多くのトゲオアガマでは、トゲの並んだ尻尾が後方に向かって細くなっています。しかし、トーマストゲオアガマの尻尾は扁平で幅広く、特徴的な形状をしています。
体も比較的小さく、丸みのある外見と独特な尻尾の組み合わせが魅力です。
ただし、珍しい外見を持つからといって、ほかのトゲオアガマと同じ感覚で飼育できるとは限りません。
生息地や生活様式を踏まえ、種類に合った飼育環境を整える必要があります。入手を考える場合は、飼育実績のある専門店や経験豊富な飼育者の情報を確認しましょう。

ディスパートゲオアガマ
ディスパートゲオアガマは、学名をUromastyx disparといい、北アフリカの乾燥地域に分布しています。
現在の分類では複数の亜種が認められており、分布地域や体色などに違いが見られます。
代表的な亜種として、Uromastyx dispar dispar、Uromastyx dispar flavifasciata、Uromastyx dispar maliensisなどが挙げられます。
マリトゲオアガマとして紹介される個体も、現在はディスパートゲオアガマの亜種に含まれています。
そのため、ディスパーとマリを別々の独立種として数えると、現在の分類とは種類数が一致しなくなります。
ディスパーの仲間を比較するときは、種名だけでなく亜種名まで確認することが大切です。
マリトゲオアガマ・フィルビートゲオアガマ

マリトゲオアガマとフィルビートゲオアガマは、日本の爬虫類飼育情報でも名前を見かけることがあります。
ただし、現在の分類では、どちらも独立した種ではなく亜種として扱われています。
マリトゲオアガマの学名はUromastyx dispar maliensisで、マリ北西部やアルジェリア南西部などに分布しています。
黄色や黒色などの体色が見られ、特に発色の美しい個体が注目されることがあります。
一方、フィルビートゲオアガマはUromastyx ornata philbyiで、サウジアラビア西部からイエメン北西部周辺に分布しています。
ニシキトゲオアガマの亜種として扱われており、美しい色彩を持つ個体が知られています。
こうした名称はペットの流通上では独立した種類のように紹介される場合がありますが、生物学的な分類とは区別して理解する必要があります。

その他の珍しい種類
これまで紹介した種類以外にも、トゲオアガマ属にはさまざまな仲間が存在します。
例えば、Uromastyx princepsはソマリアに分布する種類で、比較的短い尻尾を持つグループとして知られています。
Uromastyx yemenensisはイエメンに分布する種類で、Uromastyx bentiなどとともにアラビア半島のトゲオアガマを考えるうえで重要な存在です。
また、Uromastyx nigriventrisはモロッコ周辺のトゲオアガマとして知られ、古い分類ではサバクトゲオアガマに含まれていたことがあります。
Uromastyx macfadyeniはソマリア周辺に分布する種類で、過去にはクジャクトゲオアガマの亜種として扱われたこともあります。
これらの種類は、一般的な飼育情報や販売情報が十分に見つからない場合もあります。
珍しい種類を飼育したい場合は、見た目の好みだけで判断するのではなく、正確な種の同定や飼育情報の入手が可能かどうかを確認してください。
トゲオアガマの種類による違いと選び方

トゲオアガマを選ぶときは、見た目だけでなく、成体の大きさや必要な設備、飼育情報の多さなどを比較することが大切です。
特に、初めてトゲオアガマを飼育する場合は、自宅で無理なく適切な環境を維持できる種類かどうかを優先して検討しましょう。
小型種と大型種ではどのくらい大きさが違う?
トゲオアガマは、種類によって成体の大きさが大きく異なります。
例えば、ゲイリーやクジャクなどは比較的小型のトゲオアガマとして知られています。
一方、エジプトトゲオアガマは大型種で、全長70cmを超える個体も記録されています。
大型種は単純に体が長いだけでなく、胴体も太く重量があるため、十分な床面積と頑丈な設備が必要になります。
また、小型種だからといって狭いケージでよいわけではありません。トゲオアガマは体温調節のために温度の異なる場所を利用するため、ケージ内に適切な温度差を設ける必要があります。
飼育ケージは成体の大きさと活動量を基準に選ぶことが基本です。
赤・黄色・青など体色が美しい種類
トゲオアガマは、種類によって体色が大きく異なることも魅力の一つです。
黄色や赤系の体色を楽しみたい場合は、ゲイリートゲオアガマが候補になります。
青色や緑色を含む複雑な模様に魅力を感じる場合は、ニシキトゲオアガマ(オルナータ)が注目されるでしょう。
また、クジャクトゲオアガマには独特の斑点模様が見られ、単色の美しさとは違った魅力があります。
ただし、トゲオアガマの体色は種類だけで決まるものではありません。
性別や成長段階、個体差のほか、体温や活動状態などによって見え方が変わることもあります。
幼体のときに地味な色だった個体が、成長に伴って鮮やかな色彩を見せる場合もあります。一方、すべての個体が写真で紹介されているような発色になるとは限りません。
体色を重視して選ぶ際は、販売個体の写真だけでなく、同じ種類の成体や雌雄の違いについても調べておきましょう。
初心者が飼育する種類を選ぶポイント
初めてトゲオアガマを飼う場合は、外見の好みと同じくらい、飼育情報の入手しやすさが重要です。
ゲイリーやサバクなどは日本語の飼育情報を探しやすい種類ですが、情報が多いことと飼育が簡単であることは同じではありません。
トゲオアガマは乾燥した環境を好む種類が多く、適切な温度管理や紫外線照射が必要です。種類ごとの生息環境を理解し、設備を整える必要があります。
また、植物を中心とした食事を用意する必要があり、栄養バランスにも配慮しなければなりません。
初心者が種類を選ぶときは、次の点を確認するとよいでしょう。
- 成体の大きさに対応できる飼育スペースがあるか
- 必要な温度や紫外線環境を維持できるか
- 食事や健康管理について十分な情報があるか
- 販売個体の健康状態や飼育履歴を確認できるか
- 爬虫類を診察できる動物病院が利用できるか
特に珍しい種類は、情報の少なさ自体が飼育上の難しさにつながることがあります。
初めて飼育する場合は、種類の珍しさよりも、信頼できる情報と継続的な飼育環境を確保できることを優先しましょう。
トゲオアガマの種類別の値段と入手時の注意点

トゲオアガマを購入する場合、種類によって値段や入手のしやすさが異なります。
ただし、生体の販売価格は流通状況や個体の状態によって変動するため、同じ種類でも販売店によって大きな差が生じることがあります。
種類によって値段が異なる理由
トゲオアガマの値段は、種類の知名度や流通量、個体の大きさ、体色などによって異なります。
また、飼育下で繁殖された個体なのか、野生由来の個体なのかという違いも、購入時に確認したい要素です。
一般的に、供給が限られる珍しい種類や、美しい体色を持つ個体では、販売条件が異なることがあります。ただし、珍しい種類が必ず高額になるとは限りません。
また、生体価格が安くても、飼育に必要な設備まで安く済むわけではありません。
特に大型種では、大きなケージや保温設備などを用意する必要があり、飼育開始後も電気代や床材などの維持費が発生します。
種類別の最新価格については、販売店ごとの在庫や個体条件を比較しなければ正確に判断できません。そのため、過去の記事に掲載された金額だけを現在の相場として受け取らないようにしましょう。
生体価格と飼育設備の費用を合わせて考えることが、無理のない飼育につながります。
購入前に確認したい個体の状態と流通状況
トゲオアガマを購入するときは、種類や体色だけでなく、個体の健康状態を確認することが大切です。
例えば、極端に痩せていないか、目や口の周囲に異常がないか、四肢や尻尾に傷がないかなどを確認しましょう。
さらに、現在どのような餌を食べているのか、販売店ではどのような温度環境で管理されているのかを尋ねることも役立ちます。
野生由来の個体では、輸送や環境変化による負担を受けている可能性もあるため、入荷後の状態や給餌状況を確認する必要があります。
ただし、見た目が健康そうでも、内部寄生虫などの問題がないとは限りません。
購入後は必要に応じて、爬虫類の診療に対応した動物病院で健康状態を確認するとよいでしょう。
また、日本語の流通名だけでは分類が分かりにくい場合もあります。購入する種類の学名を販売店に確認しておくこともおすすめします。
ワシントン条約と国内での購入について
トゲオアガマを購入する際には、国際取引に関する規制についても知っておく必要があります。
トゲオアガマ属(Uromastyx spp.)は、ワシントン条約(CITES)の附属書IIに掲載されています。
附属書IIは、国際取引が管理される動植物を掲載した区分です。掲載されているからといって、すべての取引が禁止されるわけではありません。
一方、輸出入には条約や国内制度に基づく手続きが関係します。日本でも経済産業省がワシントン条約対象種の輸入手続きについて案内しています。
また、現在の分類で別属となっているSaara属についても、ワシントン条約の対象として掲載されています。
国内の販売店から購入する場合でも、適法な流通経路の個体であることを確認する姿勢が大切です。
特に海外から直接輸入する場合は、対象種の学名や必要な手続きを事前に確認しなければなりません。
詳しい規制内容は、経済産業省のワシントン条約関連情報で確認できます。
トゲオアガマの種類に関するよくある疑問

トゲオアガマは分類が複雑な部分もあり、名前や飼育方法について疑問が生じることがあります。
ここでは、種類を比較する際に気になりやすい内容を整理します。
ハードウィッキートゲオアガマは別の仲間?
ハードウィッキートゲオアガマは、以前はUromastyx属に含まれていましたが、現在はSaara属に分類されています。
現在の学名はSaara hardwickiiで、インドやパキスタンなどに分布しています。
トゲのある尻尾や乾燥地に適応した体つきなど、一般的なトゲオアガマと共通する特徴を持っています。
そのため、日本語では現在もハードウィッキートゲオアガマという名称が使われることがあります。
しかし、生物学的な分類ではUromastyx属の15種類には含まれません。
なお、Saara属にはハードウィッキーのほか、Saara asmussiとSaara loricataも含まれます。
トゲオアガマ属とトゲオアガマ亜科は分類上の範囲が異なるため、種類数を比較するときは注意してください。
トゲオアガマの種類によって寿命は違う?
トゲオアガマの寿命は、種類や個体の健康状態、飼育環境などによって異なると考えられます。
ただし、すべての種類について十分な長期飼育データが公開されているわけではなく、種類ごとの平均寿命を正確に比較することは難しいのが実情です。
寿命を考える際には、種類の違いだけでなく、適切な温度管理や栄養バランス、紫外線環境などにも目を向ける必要があります。
また、爬虫類は体調の変化が分かりにくい場合があります。日頃から食欲や体重、排泄、活動量などを観察し、異常があれば早めに対処することが大切です。
長期間飼育する可能性がある動物なので、購入前に継続的な飼育ができるかどうかも考えておきましょう。
異なる種類のトゲオアガマを一緒に飼える?
異なる種類のトゲオアガマを同じケージで飼育することは、基本的におすすめできません。
種類によって必要な環境や体格が異なるほか、個体同士の相性にも問題が生じる可能性があるためです。
また、同じ種類であっても、縄張り争いや攻撃行動が起こる場合があります。
複数の個体を一緒に飼育すると、餌を十分に食べられない個体が出たり、温かい場所を独占されたりすることも考えられます。
特に体格差が大きい組み合わせでは、弱い個体に負担が集中するおそれがあります。
複数飼育を検討する場合でも、個体ごとの健康状態を管理できるようにし、必要に応じてすぐに隔離できる環境を整えることが重要です。
初心者は単独飼育を基本として考える方が、それぞれの個体の状態を把握しやすいでしょう。
トゲオアガマの種類と特徴【まとめ】

トゲオアガマ属(Uromastyx)には、現在の分類で15種類が認められています。
代表的な種類には、黄色や赤系の体色が美しいゲイリー、鮮やかな模様を持つニシキ(オルナータ)、大型のエジプト、独特な尻尾を持つトーマスなどがいます。
また、マリやフィルビーは現在、別の種類の亜種として扱われており、ハードウィッキーはSaara属に分類されています。
トゲオアガマを選ぶ際は、種類ごとの大きさ・体色・生息環境・飼育情報を比較することが大切です。
見た目が気に入った種類でも、十分な飼育スペースや適切な設備を準備できなければ、健康的に飼育することは難しくなります。
それぞれの特徴を理解し、自分の飼育環境に合った種類を慎重に検討しましょう。
