イシガメを飼育するうえで、水カビ病は非常に厄介な問題です。
特に、イシガメは皮膚がデリケートなため、水質が悪化するとすぐに水カビ病を発症してしまいます。
この記事では、イシガメの水カビ病の原因、症状、治療法、そして予防策について詳しく解説します。
イソジンを使った治療法から、日々の飼育環境の見直しまで、イシガメを健康に保つための具体的な情報を提供します。
この記事を読むことで、大切なイシガメを水カビ病から守り、より長く一緒に過ごすための知識を身につけることができるでしょう。
イシガメの水カビ病対策は、飼育者にとって必須の知識です。
イシガメの水カビ病の症状
イシガメの水カビ病は、皮膚や甲羅に白いカビが生える病気で、水質の悪化やケガがきっかけとなって発症します。
外見に出る症状
初期症状として、体の表面や甲羅に綿のような白いふわふわしたものが付着することが多く、これが徐々に広がって厚みを増していきます。
また、カビが皮膚に感染すると炎症が起こり、赤くなったり、ただれたりすることがあります。
悪化すると出血を伴うこともあり、甲羅に感染した場合は白く濁ったように見えたり、剥がれたりすることもあります。
体調に出る症状
この病気になると、食欲が低下し、エサを食べる量が減る傾向があります。
体調の悪化により元気がなくなり、水の中でじっとしている時間が増えることもあります。こうした症状が見られたら、水カビ病を疑い、早めに対処することが大切です。
イシガメの水カビ病の原因は何?
水質悪化

イシガメの水カビ病は、水カビという真菌が皮膚や甲羅に感染することで発症します。
水カビは飼育環境内に常に存在している常在菌であり、特別なバイ菌ではありません。
主な原因として、水質悪化を挙げられます。
特に水槽内の水が汚れていたり、水温が適切でないと、水カビが繁殖しやすくなります。
また、イシガメがストレスを感じたり、体力が低下していると、水カビ病を発症しやすくなるため注意が必要です。
さらに、エサの与えすぎによる水質悪化も水カビ病の大きな原因となります。
傷口からの感染
また、ケガをしている場合は傷口からカビが侵入しやすくなります。
大きな傷口はもちろん、小さな傷口も感染の元となることもあるので注意が必要です。
免疫力低下
さらに、寒さや栄養不足によって免疫力が低下すると、病気にかかりやすくなるため注意が必要です。
過度な湿気
また、通気性の悪い環境では湿気がこもり、カビの発生を助長することもあります。
特に冬場は免疫力が落ちやすいため、より一層の注意が求められます。
この病気は放置すると悪化し、最悪の場合は命に関わることもあるため、早期に発見し、適切な対策をとることが重要です。もし水カビ病が疑われる場合は、すぐに治療を始めることで回復の可能性が高まります。
イシガメの水カビ病の治療法
擦って除去
イシガメの水カビ病の治療には、初期段階であれば自宅でのケアが有効な場合もあります。
まず、水カビに感染した部分を柔らかい歯ブラシなどで優しく擦って取り除きます。
ただし、無理に剥がそうとするとイシガメに負担をかけてしまうため、慎重に行いましょう。
イソジンで消毒・薬浴

次に、イソジンを使った消毒が効果的で、イソジンの傷薬タイプを水で10倍程度に薄め、スポンジなどを使って患部に塗布しますが、この時、目や口に入らないように注意が必要です。
また、イソジンを薄めた液にイシガメを薬浴させる方法もありますが、薬浴の際はイシガメが水を飲まないように浅めの水で30分から1時間程度にとどめましょう。
薬浴後、イシガメを乾燥させることも重要で、日光浴をさせたり、風通しの良い場所で乾燥させると効果的です。
獣医師の診察
重症の場合は、動物病院での診察が必要になりますので、自己判断せずに専門家の意見を聞くようにしましょう。
イシガメの水カビ病の予防策
イシガメの水カビ病を予防するためには、日々の飼育環境を清潔に保つことが重要です。
イシガメの飼育水はこまめに交換し、常に綺麗な状態を保ちましょう。
また、イシガメが日光浴をすることで、皮膚の殺菌効果やビタミン生成が促されますので、日光浴は水カビ病の予防に非常に効果的で、天候が悪い場合は、UVライトを使用するのも有効です。
水温も水カビの繁殖に影響するため、イシガメの活動に適した水温(25℃以上)を保つよう、適切に管理する必要があります。
さらに、バランスの取れた食事を与えることで、イシガメの免疫力を高めることも大切ですが、エサの与えすぎは水質悪化の原因となるため、適量を守るようにしましょう。
まとめ
イシガメの水カビ病は、早期発見と適切な処置が重要です。
イソジンを使った治療法は効果的ですが、それだけでなく、日々の飼育環境を清潔に保ち、イシガメが健康に過ごせるように配慮することが最も大切です。
イシガメの異変に早く気づき、適切な対応をすることで、水カビ病の悪化を防ぎ、大切なイシガメとの生活を長く楽しむことができます。
この記事を参考に、イシガメの水カビ病予防と対策を徹底してあげてください。