ニホンイシガメの餌は何を与える?量・頻度・おすすめからNG食材まで解説!

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「うちのニホンイシガメ、最近餌の食いつきが悪い…」
「どんな餌をあげたら健康に育つんだろう?」

そんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、ニホンイシガメの餌に関するあなたの疑問を全て解決します。

適切な餌の量や頻度、おすすめの餌の種類、与えてはいけない危険な食材まで、ニホンイシガメの飼育に必要な情報を網羅しました。

この記事を読めば、あなたもニホンイシガメの餌やりマスターになれますので、ニホンイシガメとの生活をより豊かにするために、ぜひ最後までお読みください。

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目次

ニホンイシガメの餌

ニホンイシガメは雑食性であり、野生では昆虫や小魚、水草などを食べています。

飼育下では、バランスの取れた食事を与えることで健康を維持できます。以下、それぞれの餌の種類について詳しく解説します。

人工フード

ニホンイシガメには、市販されているカメ用のペレットフードや配合飼料を与えることができます。

これらの人工フードは栄養バランスが良く、ビタミンやミネラルが配合されているものが多いのが特徴です。

浮上性や沈下性のものがあり、カメの好みに応じて選ぶことができます。

具体的な人工フードとしては、「カメプロス(キョーリン)」がニホンイシガメに適しており、カルシウムとビタミンD3を含んでいます。「レプトミン(テトラ)」はタンパク質が豊富で食いつきが良く、「コメット カメのエサ」はリーズナブルで初心者にも扱いやすい商品です。

人工フードはメインの餌として使用可能ですが、他の食材も組み合わせるとより健康的な食事になります

幼体期には毎日、成体になったら2~3日に1回程度の頻度で与えるのが適しています。

昆虫

昆虫は高タンパクで嗜好性が高く、特に成長期のカメには重要な栄養源となります。

栄養バランスを考え、カルシウム不足を防ぐために、与える際にはカルシウムパウダーをまぶすのが良い方法です。

カメが好んで食べる昆虫には、コオロギ(フタホシやヨーロッパコオロギ)、ミルワームの幼虫やサナギ、デュビア(ゴキブリの一種)などが挙げられます。

さらに、バッタやイモムシ、クモ、ミミズも与えることができ、ミミズは特に栄養価が高く好んで食べます。

活きた昆虫を与えると食欲が増しますが、冷凍や乾燥されたものでも十分に栄養を摂取できます。

ただし、ミルワームは脂肪が多いため与えすぎには注意が必要です。

また、野外で採取した昆虫は寄生虫を持っている可能性があるため、市販のものを利用するほうが安全です。

野菜

野菜は繊維質やビタミンが豊富で、カメの消化を助ける役割を果たします。しかし、野菜だけでは栄養が偏るため、補助的に与えるのが良いでしょう。

ニホンイシガメに適した野菜としては、小松菜やチンゲンサイがあり、どちらもカルシウムが豊富で健康維持に役立ちます。

モロヘイヤも栄養価が高いですが、与える量は少なめにするのが望ましいです。

サラダ菜やレタスは嗜好性が高いものの、栄養価は低めなので主食には向きません。

その他、にんじんは薄くスライスすることで食べやすくなり、かぼちゃはβカロテンが豊富なため、健康維持に役立ちます。

一方、ほうれん草はシュウ酸を多く含み、カルシウムの吸収を妨げるため避けるのが無難です。

また、ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラなど)は有害であるため、与えないようにしましょう。

キャベツも甲状腺機能を低下させる可能性があるため、適量にとどめるべきです。

果物

果物は糖分が多いため、おやつ感覚で少量を与えるのが適切です。

嗜好性が高く、カメも好んで食べますが、消化不良を引き起こす可能性があるため、頻繁に与えるのは避けましょう。

ニホンイシガメが好む果物としては、イチゴやバナナ、リンゴなどがあります。

リンゴは皮をむいて細かく切ると食べやすくなり、パパイヤは消化を助ける酵素を含むため、適度に取り入れると良いでしょう。

夏場の水分補給としてスイカを与えるのもおすすめです。

しかし、柑橘類は酸が強く消化に負担をかけるため、避けるべきです。

また、ブドウはカメの腎臓に負担がかかる可能性があるため、与えないほうが良いでしょう。

小魚

ニホンイシガメは生きた小魚を捕まえて食べることができるため、小魚は非常に優れたタンパク源となります。

メダカや金魚、ドジョウなどは、飼育下でも与えることができ、特に成長期のカメには良い栄養補給になります。

メダカはサイズが小さく、カメが捕食しやすいため、初心者にも扱いやすい餌です。

一方、金魚は大きくなりすぎることがあるため、カメのサイズに合わせて与えるのが重要です。ドジョウは水底を泳ぐため、カメが狩りをする際の刺激にもなります。

ただし、注意点として、ペットショップなどで購入する小魚には寄生虫が付いている可能性があるため、できるだけ養殖されたものや冷凍処理されたものを選ぶと安心です。また、小魚ばかり与えると栄養が偏るため、人工フードや野菜などと組み合わせることが大切です。

エビ(乾燥エビ・冷凍エビ・生きたエビ)

エビはカルシウムを豊富に含み、甲殻類特有のアスタキサンチンという抗酸化成分も含まれているため、健康維持に役立つ餌です。

乾燥エビは手軽に与えられるため、人工フードと一緒に食べさせることができます。

冷凍エビやアカムシ(赤虫)は栄養価が高く、特に成長期のカメにはおすすめです。これらの冷凍餌は栄養バランスが崩れにくく、保存も簡単なため、多くの飼育者が利用しています。

生きたエビ(ミナミヌマエビやスジエビなど)を水槽に入れると、ニホンイシガメが自然に狩りをして食べることができます。ただし、エビのサイズが大きすぎると食べづらいため、カメの口に入るサイズのものを選ぶのが重要です。また、エビの殻にはカルシウムが含まれているため、できるだけ殻ごと与えることで栄養価を高めることができます。

水草

水草はニホンイシガメにとって、食料としてだけでなく水槽内の環境を整える役割も果たします。カメが自由に食べられる水草を入れておくことで、自然な食事を楽しむことができるほか、水質改善にもつながります。

アナカリス

アナカリスは成長が早く、水槽内で繁殖しやすいため、カメが食べてもすぐに補充できるのがメリットです。また、カルシウムを含んでおり、カメの甲羅の健康を維持するのに役立ちます。

ホテイアオイ

ホテイアオイもよく食べる水草の一つで、浮草として水面に浮かべておくとカメが自然にかじって食べることができます。

マツモは柔らかく、食べやすい水草ですが、栄養価としてはやや低めなので、他の食材と組み合わせて与えるのが良いでしょう。水草だけでは栄養が不足するため、人工フードや昆虫と組み合わせることで、バランスの取れた食事を提供できます。

ただし、水草が水槽内で腐敗すると水質が悪化する可能性があるため、定期的に交換し、新鮮なものを補充することが大切です。

ニホンイシガメの餌の与える量と頻度

ニホンイシガメの健康を維持するためには、適切な量の餌を適切な頻度で与えることが非常に重要です。

まず、ニホンイシガメの成長段階に合わせて給餌量を調整しましょう。

幼体期

この時期のニホンイシガメは、急速に成長するため、高タンパクな食事が必要です。特に動物性の餌を多めに与えることで、健康な甲羅と骨格を形成することができます。餌の量は、基本的にカメの頭の大きさと同じくらいを目安にし、食べ残しが出ない程度の適量を与えます。

食事の頻度は1日に1回が基本ですが、成長が早い時期は2回に分けても構いません。消化の良いものを中心に与え、常に新鮮な水を用意しておくことが重要です。

幼体に適した餌としては、人工フードの中でもタンパク質が豊富な「カメプロス」や「レプトミン」のようなペレットが良い選択肢になります。

動物性の食材としては、小さめの冷凍アカムシや乾燥エビ、メダカなどの小魚も適しています。また、栄養補助としてカルシウムを含む餌を意識的に与え、甲羅の形成をサポートすることが重要です。

野菜や水草はこの時期にはあまり必要ありませんが、少しずつ慣れさせるために、小松菜などのカルシウムが豊富な葉物を刻んで混ぜるのも良いでしょう。

成体期(1歳から10歳)

1歳を過ぎたあたりから、成長のスピードがゆるやかになり、食事の内容も変化します。幼体期と比べると動物性の餌の割合を減らし、植物性のものを増やしていくのが理想的です。食事の頻度は毎日ではなく、2~3日に1回程度で十分です。餌の量も、幼体ほど大量には必要ないため、カメの頭の1.5倍ほどの量を目安にし、食べ残しがないよう調整します。

成体に適した餌の種類としては、人工フードをメインにしつつ、昆虫や小魚は補助的に与える形が理想的です。動物性の餌としては、冷凍アカムシや乾燥エビ、ドジョウなどが適量であれば問題ありませんが、与えすぎると肥満の原因になるため注意が必要です。

植物性の食材を増やすこともこの時期のポイントになります。小松菜、チンゲンサイ、かぼちゃ、にんじんなどの野菜を与えたり、アナカリスやホテイアオイといった水草を水槽に入れておくと、自然と食べる習慣が身につきます。果物も少量なら与えて良いですが、糖分が多いため頻繁に与える必要はありません。

また、成体になるとカルシウム不足による甲羅の変形を防ぐため、定期的にカルシウムパウダーを餌にまぶすと良いでしょう。日光浴をさせてビタミンD3の生成を促すことも大切です。

シニア期(10歳以上)

ニホンイシガメは適切に飼育すれば30年以上生きることもあります。10歳を過ぎると新陳代謝が落ち、活動量が減るため、食事の頻度や量を見直す必要が出てきます。消化能力も低下するため、食べやすく消化しやすい餌を選び、餌の頻度は3~4日に1回程度に減らします。

この時期のカメには、人工フードをメインにしつつ、消化の良い野菜や水草を多めに取り入れることが重要です。小松菜やチンゲンサイ、レタス、にんじんなどを細かく刻んで与え、柔らかいものを選ぶと食べやすくなります。水草は食べ残しが出にくく、環境にも良いので適度に取り入れると良いでしょう。

動物性の餌は成体期よりも少なめにし、脂肪分の多い昆虫や小魚は控えめにするのが理想的です。冷凍アカムシや乾燥エビなどは少量なら問題ありませんが、頻繁に与えると消化不良の原因になることがあります。

また、シニア期のカメは甲羅や骨の健康維持のために、引き続きカルシウムの補給が欠かせません。カルシウムパウダーを食事に混ぜるほか、紫外線ライトや日光浴を活用して、ビタミンD3を適切に摂取できる環境を整えることが大切です。

体力が落ちてきたカメには、水分を含んだ柔らかめの餌を用意すると食べやすくなります。ペレットをふやかして与えたり、野菜を茹でて柔らかくすると、シニア期のカメでも無理なく食べることができます。

冬眠前の餌について

冬眠中はイシガメが食べた餌を消化する機能が停止するため、冬眠前は餌を段階的に減らしていく必要があります。

以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

まとめ

ニホンイシガメの餌について、量、頻度、おすすめの種類、与えてはいけないものなどを解説しました。

ニホンイシガメの健康を維持するためには、バランスの取れた食事と適切な給餌管理が不可欠です。

この記事で紹介した情報を参考に、あなたのニホンイシガメに最適な餌を見つけてあげてください。

飼育環境や個体差によって、餌の好みや食いつきが変わることもありますので、ニホンイシガメの様子をよく観察しながら、臨機応変に餌の種類や与え方を調整することが大切です。

この記事が、あなたのニホンイシガメとの生活をより豊かなものにする一助となれば幸いです。

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