ボールパイソンに暖突は必要?設置方法とおすすめサイズを徹底解説!

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ボールパイソンの飼育において、冬場の保温はとても重要なポイントです。

特に夜間の気温が下がる日本の冬では、パネルヒーターだけでは不十分なことも。

そこで注目されているのが「暖突(だんとつ)」という上部設置型のヒーターです。

この記事では、暖突の仕組みや設置方法、ボールパイソンとの相性、他の保温器具との使い分けについて詳しく解説していきます。


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目次

ボールパイソンに暖突は必要?

ボールパイソンはアフリカ原産のヘビで、昼夜を通じて比較的高温な環境で暮らしています。

そのため、日本の冬のように夜間に温度が大きく下がる環境では、適切な保温が欠かせません。

特にパネルヒーターや床面ヒーターだけでは、ケージ全体の空間を温めることができず、上半身が冷えてしまうリスクがあります。

そこで注目されているのが「暖突(だんとつ)」という上部設置型の遠赤外線ヒーターです。

暖突は天井に取り付けるタイプで、ケージ全体を包み込むようにじんわりと温めてくれます。

参考ツイート

とくに夜間の冷え込みや冬の厳しい寒さ対策としては非常に有効で、パネルヒーターとの併用で理想的な温度勾配を作ることができます。

暖突はすべての季節で必要というわけではありませんが、寒さが厳しくなる秋冬の時期には、多くの飼育者にとって頼れる保温アイテムとなるでしょう。


暖突とは?仕組みと特徴を解説

「暖突(だんとつ)」とは、みどり商会が販売している遠赤外線タイプの上部設置ヒーターです。

金属製のパネルに電熱線が仕込まれており、通電することでじんわりとした遠赤外線の熱を発生させます。

この熱は空気を直接温めるのではなく、ケージ内の床や生体の体表をゆっくりと加熱してくれるのが特徴です。

ボールパイソンのような夜行性のヘビにとって、昼間の強い光や高温よりも、夜間に体温を保てるじんわりとした暖かさの方が適していることがあります。

そのため、暖突は夜間の保温にぴったりの機器といえるでしょう。

また、ライト型の保温球と違って光を発しないため、昼夜のリズムを乱さずに使えるのも大きなメリットです。

ケージの上部に取り付けるタイプのため、スペースを取らず、見た目もすっきりします。

参考ツイート

ただし、空間全体の気温を一気に上昇させるような機器ではないため、使用する際は適切なサイズ選びと設置方法が重要になります。


ボールパイソンに使う暖突の選び方

暖突には主に「暖突M」と「暖突L」の2サイズがあり、ケージの大きさに応じて適切なものを選ぶ必要があります。

ボールパイソンの飼育でよく使われるケージ(60cm〜90cm前後)に合わせて、以下を目安に考えるとよいでしょう。

  • 暖突Mサイズ(30W):
    ケージ幅が60cm前後の場合に適しています。
    保温力はそこまで高くないため、冬場はパネルヒーターとの併用が前提となることが多いです。

  • 暖突Lサイズ(57W):
    90cmサイズのケージを使用している場合や、冬の冷え込みが厳しい地域ではこちらがおすすめです。
    広い範囲をカバーでき、しっかり保温できます。

また、暖突を単体で使うよりも、床面にパネルヒーター+上部に暖突という組み合わせで「上下の温度差」を作ってあげると、ボールパイソン自身が快適な場所を選べるようになり、ストレスの少ない環境になります。

さらに、サーモスタットと組み合わせて温度管理を自動化するのも非常におすすめです。

これにより過加熱を防ぎ、安全で安定した保温が可能になります。


暖突の設置方法と注意点

暖突はケージの天井面に取り付けるタイプのヒーターです。

取り付けには、基本的に金網状のフタや、フックやネジが取り付けられる天井構造が必要になります。

市販のガラスケージ(例:グラステラリウム)ではフタの金網部分に専用フックを使って吊り下げるのが一般的です。

設置時のポイント

  • ケージ内に手が届くうちに設置作業を終えること
    高い位置に取り付けるため、先に設置してから床材やレイアウトを組むのが安全です。

  • ケージ内の高さに注意すること
    暖突が近すぎると、ボールパイソンがよじ登ったときに火傷するリスクがあります。
    とくに流木や枝を設置している場合は、暖突との距離が10cm以上取れているか確認しましょう。

  • 金属メッシュなどとの接触を避ける
    熱がこもりやすく、火傷や故障の原因になるためです。

注意点

暖突は遠赤外線でじんわり温めるタイプのため、「触れると熱い!」というレベルにはなりません。

しかし逆に言えば、温度が上がりきるまでに時間がかかるという特徴もあるため、外気温が著しく低い環境では単体使用では保温力が不足することもあります。

また、暖突は表面温度が高くなるため、天井に直接取り付ける場合も安全確認を怠らないようにしましょう。

周囲に可燃性の素材(布、紙など)があると危険です。


ボールパイソンは暖突だけで冬を乗り切れる?他の保温器具との併用について

暖突はとても優れた保温器具ですが、「暖突だけで冬の寒さを完全にカバーできるか?」というと、状況によっては不十分になる可能性もあります。

とくに寒冷地や、断熱性の低い部屋で飼育している場合は注意が必要です。

そこでおすすめされるのが、他の保温器具との併用です。

以下に代表的な組み合わせを紹介します。

暖突+パネルヒーター

暖突でケージ上部や空間全体を温めつつ、パネルヒーターで床面をしっかり保温。

上下に温度差を作ることで、ボールパイソンが自分で過ごしやすい場所を選べるようになります。

暖突+サーモスタット

サーモスタットを使うことで、暖突の温度が上がりすぎないよう自動でON/OFFを切り替えることができます。

火傷防止や電気代の節約にもつながるため、安全性と効率を高めたい人におすすめです。

その他の保温器具と比較

  • 保温球(バスキングランプ):
    昼間の部分的な加温には適していますが、光を発するため夜間には不向き。

  • セラミックヒーター:
    暖突と似た特性を持つが、局所加温に偏りやすい。

結論としては、暖突だけでも最低限の保温はできますが、他の保温器具と組み合わせて使う方が安心かつ快適な飼育環境を作れるという点を意識しましょう。


実際に使って感じた暖突のメリット・デメリット(体験談)

筆者自身も冬場の保温対策として暖突を導入した経験があります。

ここではその体験をもとに、実際の使用感についてメリット・デメリットを正直にご紹介します。

メリット

  • ケージ全体がほんのり暖かくなる
    とくに寒い夜に効果を実感。
    パネルヒーターだけでは冷えがちな背中側まで、しっかりと熱が届くようになります。

  • 無音・無光でストレスが少ない
    暖突は光も音も出さないので、ボールパイソンの生活リズムを乱すことがありません。
    人間にとっても静かで快適です。

  • 天井設置なのでスペースを取らない
    ケージ内に設置スペースを確保する必要がないため、レイアウトの自由度が高まります。

デメリット

  • 温まり方がゆるやかで即効性はない
    スイッチを入れてもすぐに暖かくなるわけではなく、完全に温まるまでに1〜2時間ほどかかる印象があります。

  • 設置の高さと火傷リスクに注意が必要
    流木や観葉植物などを設置していると、蛇が暖突に近づきすぎて火傷してしまうリスクがあります。
    設置位置の工夫が求められます。

  • 価格がやや高め
    他の保温器具に比べて価格帯は高めで、導入コストがネックになる方もいるかもしれません。

全体として、暖突は「冬の夜間を快適に乗り越える」ための補助ヒーターとして非常に有効だと感じました。

ただし、単体では心許ない場面もあるため、他の保温器具との組み合わせが前提と考えるとよいでしょう。


まとめ:暖突は「夜間・冬対策」に効果的なアイテム!

ボールパイソンの飼育において、寒い季節の温度管理は命に関わるほど重要なポイントです。

暖突は、ケージ全体をじんわりと温めてくれる遠赤外線ヒーターとして、夜間や冬場の冷え込み対策に非常に優れたアイテムです。

ただし即効性には欠けるため、パネルヒーターやサーモスタットとの併用が基本となります。

正しく設置し、周囲の温度や蛇の行動を観察しながら使うことで、ボールパイソンにとって快適で安全な環境を整えることができます。

「冬になると冷えが心配……」と感じている方は、ぜひ暖突の導入を検討してみてください。

保温器具のひとつとして、心強い選択肢になることは間違いありません。

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