ボールパイソンのモルフ沼へようこそ|人気・レア・安い総まとめ

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ボールパイソンの魅力のひとつが、何百種類とも言われる「モルフ(品種)」の豊富さです。

定番の人気モルフから、ショップでは滅多に見かけないレアモルフ、そして数十万円を超える高額モルフまで、まさに“色とりどりの宝石”のような存在です。

本記事では、ボールパイソンのモルフとは何か?という基本的な解説から、現在流通している人気モルフの一覧、価格帯ごとの分類(安い~高額)、さらにモルフの作り方や遺伝の仕組みまで、幅広く丁寧にご紹介します。

「どんなモルフを選べばいいの?」「掛け合わせでどんな子が生まれる?」といった疑問にもお答えしますので、初めての方も、繁殖を見据えた中級者の方も、ぜひ最後までご覧ください。


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目次

ボールパイソンのモルフとは?

「モルフ(morph)」とは、遺伝によって現れる体色や模様のバリエーションのことを指します。

同じボールパイソンでも、モルフによって色合いや模様、瞳の色、体の輝きまでが異なり、それぞれがまったく別の種類のように見えるのが特徴です。

モルフは自然界にも一部存在しますが、主にブリーダーによる繁殖(掛け合わせ)によって意図的に作り出されており、現在では数百種以上が確認されています。

たとえば、白い体の「ブルーアイリューシ」、金色のような「バナナ」、暗黒のような「ブラックパステル」などが有名です。

モルフには単一遺伝(シングルモルフ)と、複数の遺伝子が組み合わさった複合モルフ(コンボモルフ)が存在し、組み合わせ次第でまったく新しい見た目の個体が誕生することも。

このモルフの多様さこそが、ボールパイソンが世界中の爬虫類ファンから熱烈に愛されている理由のひとつです。


ボールパイソンのモルフ主要33種

本ページでは、ボールパイソンの各モルフのイメージとして、X(旧Twitter)などで公開されている爬虫類専門店・ブリーダー・個人飼育者様の投稿を引用形式でご紹介しています(出典付き)。実際の個体差や模様のバリエーションをぜひお楽しみください。

ノーマル(Normal)

野生のボールパイソンと同じ、もっともベーシックな体色と模様。

茶褐色に黒の太いバンド模様で、最も価格が安く飼いやすい。


アルビノ(Albino)

メラニン(黒色素)が欠如し、白~黄色にオレンジの瞳が映えるモルフ。

明るく派手な見た目で、初心者からも根強い人気を誇る。


リューシスティック(Leucistic)

全身が真っ白になり、目の色によって複数タイプに分かれる。

中でも青い目を持つ個体(ブルーアイリューシ)はとくに人気。


パステル(Pastel)

明るい黄色が全体に広がり、黒とのコントラストが強調された華やかなモルフ。

コンボモルフのベースとしても大人気で、バンブルビーなどの派生元にも使われる。


スパイダー(Spider)

繊細で蜘蛛の巣のような細いライン模様が特徴的。

派手な外見とは裏腹に、「ワブリング」と呼ばれる神経症状が出る個体もあるため注意が必要。


モハベ(Mojave)

暗めのブラウンに丸い楕円模様が浮かぶ、シンプルで美しいモルフ。
ブルーアイリューシの片親としても有名で、コンボ素材としても重宝される。

ブルーアイリューシ(Blue Eyed Leucistic)

モハベやレッサーなどの掛け合わせで生まれる白蛇モルフ。

透明感のある白い体と青い目が神秘的で、常に高い人気がある。


アザンティック(Axanthic)

黄色系の色素が抜け、白黒やグレーを基調としたクールな印象に。

成長とともに色がくすむ個体もあるが、渋好みの愛好家に人気。


パイボール(Pied)

体の一部に真っ白な部分が現れるユニークなモルフ。

模様の入り方には個体差があり、まさに“1匹だけのデザイン”。


ゴースト(Ghost / Hypo)

全体的に色味が淡く、脱皮前のようなくすんだ風合いになる。

落ち着いた印象で、コンボモルフのベースにも使いやすい。


デザートゴースト(Desert Ghost)

成長しても色がくすみにくく、発色の良さを保つ優良モルフ。

ベースモルフとして非常に人気で、価格はやや高め。


バナナ(Banana)

鮮やかな黄色~オレンジに、黒い斑点が特徴的な美麗モルフ。

成長とともに斑点が増えたり変化する個体もあり、育てる楽しみがある。


バター(Butter)

優しいクリーム色を基調とし、柔らかい雰囲気が特徴のモルフ。

レッサーと似た性質を持ち、白系モルフの親にも用いられる。


レッサー(Lesser)

やや明るめのブラウンに光沢のある体が特徴。

コンボの素材としても優秀で、扱いやすい遺伝を持つ。


アイボリー(Ivory)

イエローベリーのスーパー体で、乳白色の体を持つ美しいモルフ。

うっすらとピンクがかった個体もおり、柔らかい印象を与える。


イエローベリー(Yellow Belly)

外見は地味だが、複雑な模様と腹部の独特な模様が特徴。

他モルフとの掛け合わせで真価を発揮する“影の立役者”。


オレンジドリーム(Orange Dream)

鮮やかなオレンジ色が全体に広がるモルフ。

他のモルフと組み合わせると爆発的な発色を見せることで知られる。


シナモン(Cinnamon)

深いブラウンにくすんだ模様が入り、落ち着いた大人の雰囲気。

ブラックパステルと類似し、「8ボール」の片親になることも。


エイトボール(Eight Ball)

シナモン×ブラックパステルで作られるスーパー体モルフ。

黒一色に近い体色になり、ミステリアスな魅力を放つ。


モンスーン(Monsoon)

細かく入り乱れる斑点模様が特徴の激レアモルフ。

価格は非常に高く、ブリーダーの間でも特別な存在。


ラベンダー(Lavender Albino)

薄い紫と黄色が入り交じる幻想的なカラーリング。

アルビノと似た構造だが、よりソフトで温かみのある印象。


スーパーファイヤ(Super Fire)

白一色の体に、個体によってはわずかに黄色い斑点が出ることも。

“燃える白”のような光沢感があり、非常に美しい。


ホワイトウェディング(White Wedding)

パイボールドの中でも、白の面積が極端に多い個体群。

まるで純白のドレスをまとったかのような姿で人気。


ホワイトダイヤモンド(White Diamond)

レッサー×バターなどで作出される白蛇系モルフの一種。

ブルーアイリューシと近いが、ややクリームがかる傾向がある。


バットマン(Batman)

クラウン×レオパード×スポットノーズによる複合モルフ。

ダークで複雑な模様が絡み合い、唯一無二のビジュアルを持つ。


レオパード(Leopard)

模様が崩れて細かく分散し、全体が斑点状になる変異。

コンボで大きく模様を変化させる力があり、掛け合わせに重宝される。


エンチ(Enchi)

色味を明るくし、模様をはっきりと浮かび上がらせるモルフ。

シングルでも美しく、コンボではさらに発色が強調される。


バンブルビー(Bumblebee)

スパイダー×パステルの代表的なコンボモルフ。

黒と黄色のくっきりしたコントラストが蜂のようでインパクト抜群。


バンブー(Bamboo)

白~グレーのボディに、竹の節のような細い縞模様が走るモルフ。

個体によって模様の出方が異なり、静かな魅力を持つ。


ハイウェイ(Highway)

イエローベリー系のコンボで、背中に黄色い“道路”のような模様が現れる。

美しいグレー系ボディとのコントラストが絶妙で、価格も高め。


※本ページでは、ボールパイソンの各モルフのイメージとして、X(旧Twitter)などで公開されている爬虫類専門店・ブリーダー・個人飼育者様の投稿を引用形式でご紹介しています(出典付き)。実際の個体差や模様のバリエーションをぜひお楽しみください。


ボールパイソンのモルフの価格帯と相場|安いモルフから高額モルフまで

ボールパイソンのモルフは、見た目の珍しさや希少性、遺伝の扱いやすさによって価格帯が大きく異なります

ここでは目安となる価格帯ごとに、代表的なモルフを紹介していきます。
(※価格は目安であり、流通状況や個体の状態により変動します)


安価モルフ(1万円前後)

初心者でも手が届きやすく、ペットとして人気の高いモルフです。

  • ノーマル:5,000円前後。最安で健康な個体も多く、初めての1匹におすすめ。
  • パステル:8,000〜15,000円。明るい見た目でコンボにも使いやすい。
  • イエローベリー:10,000円前後。外見は地味でも、コンボで大活躍。
  • シナモン:10,000〜15,000円。落ち着いた配色で育てやすい。
  • スパイダー:8,000〜12,000円程度。人気はあるがワブリングに注意。

中価格帯(2〜5万円)

見た目も派手で人気が高く、ペットとしても繁殖目的でも選ばれる層。

  • モハベ:20,000〜30,000円。単体でも美しく、リューシ狙いに◎
  • バター/レッサー:20,000〜40,000円。白系モルフの土台に使われることが多い。
  • ゴースト:25,000円前後。淡く落ち着いた見た目が魅力。
  • オレンジドリーム:30,000〜50,000円。単体でも派手さがあり、コンボで大活躍。
  • ラベンダー:30,000〜50,000円。幻想的な配色で、ラベンダーアルビノ系。
  • レオパード:30,000〜60,000円。模様を崩す力があり、コンボ向け。

高額モルフ(5万円以上)

見た目の希少性、遺伝的価値が高く、ブリーダーやコレクターに人気。

  • パイボール:60,000〜100,000円。白と色模様のバランスが個体ごとに違う。
  • ブルーアイリューシ:80,000〜150,000円。白蛇人気の代表格。
  • スーパーファイヤ:100,000円前後。リューシ系で光沢感もあり、非常に美しい。
  • ホワイトウェディング/ホワイトダイヤモンド:100,000円〜。白系モルフの中でも希少性が高い。
  • デザートゴースト:100,000〜200,000円。発色の強さが魅力で、繁殖でも人気。
  • バットマン:150,000円〜。複数遺伝子のコンボで模様が激変する。
  • ハイウェイ:150,000円〜。模様と配色の完成度が高く、価格も高騰中。
  • モンスーン:300,000〜500,000円。ほとんど市場に出回らない激レアモルフ。

※相場はあくまで目安であり、サイズ・性別・ブリード背景・輸入/国内繁殖の違いなどでも変動します。


ボールパイソンのレアモルフまとめ

ボールパイソンのモルフには、定番人気の品種だけでなく、生産数が少なく入手困難な“レアモルフ”も存在します。

ここでは「なかなか見かけない」「価格が高騰している」「流通量が極端に少ない」などの基準で、希少価値の高いモルフたちを紹介します。

モンスーン(Monsoon)

無数の小さな水玉模様が全身に広がる、まさに“嵐”のようなインパクトを持つ激レアモルフ。
海外でも限られたブリーダーが管理しており、価格は数十万円から、状態の良いものでは100万円を超えることも。


ホワイトウェディング(White Wedding)

パイボールドの“白の面積”が極端に多い個体を選抜した超希少モルフ。

白蛇系に近い見た目だが、うっすら模様が残る個体もあり、個体差が大きくコレクター人気が高い。


スーパーファイヤ(Super Fire)

ファイヤ×ファイヤで生まれるスーパー体。全身が白く、個体によっては黄色や灰色の斑点がポツポツと浮かぶ

ブルーアイリューシとはまた違った「発光するような白さ」が魅力。


ハイウェイ(Highway)

イエローベリーとグラベルのコンボで、背中に“黄色いライン”が走るような模様が出る。

体色はグレー系で、洗練されたビジュアルとレア感から、価格は常に高水準。


バットマン(Batman)

レオパード×クラウン×スポットノーズのトリプルコンボで作られる複雑モルフ。

模様が激しく崩れ、個体によってはまったく異なる印象になるため、1匹ごとに独自性が高い


ホワイトダイヤモンド(White Diamond)

レッサー×バターのスーパー体で生まれる白蛇系。ブルーアイリューシと外見が似るが、やや黄色味が強い個体もいる

掛け合わせ次第で価格や見た目にバリエーションが生まれるため、ブリーダーに人気。


このようなレアモルフは、展示会や海外ブリーダー経由でしか手に入らない場合もあり、タイミングが重要です。
また、高額であるだけに飼育前の知識と環境の準備がより重要になります。

ボールパイソンのモルフはどうやって作られる?|遺伝の仕組みと掛け合わせの基本

モルフの魅力にハマると、「自分でも掛け合わせて新しい見た目を作ってみたい」と思う方も多いはず。

ここでは、ボールパイソンのモルフがどのように作られているのか、その基本的な仕組みをわかりやすく解説します。


モルフ遺伝の3つのタイプ

ボールパイソンのモルフは、親が持つ遺伝子の組み合わせによって決まります。

遺伝のタイプは主に以下の3種類です。

① 優性遺伝(ドミナント)

片方の親が持っていれば、それだけで子に見た目として現れる遺伝。
【例】スパイダー、レオパード、エンチなど。

  • 親:スパイダー × ノーマル
  • 子:50%の確率でスパイダーが誕生

共優性遺伝(コドミナント)

片親から受け継いだ場合に「通常モルフ」、両親から受け継ぐと「スーパー体」としてより強い見た目になる遺伝。
【例】パステル、バナナ、シナモン、ファイヤなど。

  • 親:パステル × パステル
  • 子:25%で「スーパーパステル」、50%で「パステル」、25%でノーマル

劣性遺伝(リセッシブ)

両親が「同じ劣性遺伝子」を持っていなければ、子にはモルフとして現れないタイプ。
【例】アルビノ、ピエボールド、クラウン、アザンティックなど。

  • 親:アルビノ × アルビノ
  • 子:100%アルビノ
  • 親:アルビノ × ノーマル(遺伝子を持たない)
  • 子:100%見た目はノーマルだが、アルビノ遺伝子を「隠し持つ(ヘテロ)」個体になる

コンボモルフとスーパー体とは?

  • コンボモルフ:
    異なるモルフを複数組み合わせて、複雑な模様や色味を生み出す個体のこと。
    例:バンブルビー(パステル×スパイダー)

  • スーパー体:
    共優性モルフを両親から受け継いだときに誕生する特別な個体。
    例:スーパーパステル、スーパーファイヤなど

モルフの掛け合わせを予測するツールもある

最近では、「MorphMarket」などで提供されているモルフ計算機(Genetic Calculator)を使えば、親となる2匹のモルフを入力するだけで、どんな子が生まれるか、何%の確率で現れるかを自動で計算してくれます。

自家繁殖を目指す方はもちろん、「もしこの組み合わせで子どもができたら?」という妄想にもぴったりです。


まとめ|モルフの魅力を知れば、ボールパイソンはもっと面白くなる!

ボールパイソンのモルフは、見た目だけでなく価格や遺伝の仕組みまで含めて奥が深い世界です。

人気モルフやレアモルフの一覧から、価格帯、作り方までをご紹介してきましたが、どれも「唯一無二の個体」と出会える喜びにあふれています。

はじめて飼うなら「見た目の好み」や「価格帯」で選ぶのも良いですし、繁殖に興味がある方は「掛け合わせ」や「遺伝のタイプ」も意識してみると、ボールパイソンの楽しみが一層広がります。

また、モルフによっては体質や神経症状(例:スパイダー)など注意すべき点もありますので、見た目だけでなく特徴をよく理解したうえでお迎えすることが大切です。

ボールパイソンのモルフ選びは、まさに“沼”。

あなたにとって運命の1匹と出会えることを願っています!


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