クレステッドゲッコーは、ヤモリの仲間として知られ、驚いたときに自ら尻尾を切り離す「自切」という行動をとることがあります。
しかし、レオパなどと違って、クレスの尻尾は再生しないという大きな特徴があります。
知らずに飼育していると驚く飼い主も多く、事前の理解が重要です。
本記事では、自切の原因や尻尾が切れた後のケア方法、健康的に過ごすための環境づくりについて詳しく解説します。
クレステッドゲッコーの飼育方法総合まとめについてはこちらを参照してください。
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自切と尾切れの違いとは?【言葉の定義を整理】
今更だけど静レプで可愛いとりからちゃんお迎えしちゃった(◜ᴗ◝ )
— しめさば@猛省中 (@wageslavery9) February 7, 2023
尾切ちゃん好き過ぎてノータイムで財布出しちゃった(◜ᴗ◝ )(◜ᴗ◝ )(◜ᴗ◝ )#クレス教 #クレステッドゲッコー#爬虫類 pic.twitter.com/PJGI6RijqZ
クレステッドゲッコーの尻尾がなくなる現象には、「自切」と「尾切れ」という2つの言葉がありますが、それぞれ意味が異なります。
- 自切
クレス自身が本能的な反応として、自分の尻尾を意図的に切り離す行動を指します。
強いストレスや驚き、外敵への防御反応として行われ、切れた尻尾は一時的に動き続けるのが特徴です。 - 尾切れ
尻尾が切れてしまった「状態そのもの」を指す言葉です。
その原因はさまざまで、自切によって生じる場合もあれば、事故や他個体との接触、飼育環境での怪我などが原因になることもあります。
つまり、「尾切れ」は結果であり、「自切」はその原因のひとつという位置づけです。
この違いを理解しておくことで、飼育中のトラブルの原因を正しく把握し、適切に対処することができるようになります。
クレステッドゲッコーの自切りする理由は?

クレステッドゲッコーは外敵から身を守るために、危険を感じると尻尾を自切することがあります。
自切とは、筋肉や骨を自らの意志で切り離し、尻尾を落とす行為を指します。
この仕組みは、尻尾が外敵の注意を引き付けている間に本体が逃げるという、自然界での生存戦略の一環です。
自切後の尻尾は、しばらくの間動き続けるため、攻撃者をさらに混乱させる効果もあります。
ストレスや驚きが主な原因となるため、日常的な飼育環境でも注意が必要です。
この際、断裂面はすぐに収縮して自然に閉じ、出血を最小限に抑えます。この仕組みによって、クレスは迅速に逃げることができるのです。
ストレスと飼育環境の影響
クレステッドゲッコーはストレスに敏感な生き物であり、過度な刺激を受けると自切することがあります。
飼育環境が不適切である場合や、急に持ち上げるなどの行為が原因になることが多いです。
また、ケージ内のレイアウトが不安定で、移動中に驚くような要素があると、ストレスを感じやすくなります。
捕食者からの威嚇行動
野生のクレステッドゲッコーは天敵に狙われると、尻尾を自切して逃げることがよくあります。
飼育下でも、突然の動きや大きな音が脅威と感じられると、この本能が働いて自切につながることがあります。
他のペットや人間の手が脅威と感じられないよう、適切な距離感を保つことが大切です。
温度や湿度による影響
クレステッドゲッコーの適切な飼育温度は22~26度、湿度は50~80%程度が理想的です。
極端な温度変化や湿度不足はストレスを引き起こし、自切の要因となることがあります。
特に、乾燥しすぎると皮膚の状態が悪化し、動きがぎこちなくなるため注意が必要です。
クレステッドゲッコーは尻尾が再生しないの?
尻尾は単なる装飾ではなく、バランスを取るための重要な器官です。
また、エネルギーを蓄える役割も果たしており、栄養状態が悪い個体では、尻尾の太さが変化することがあります。
自切によって尻尾を失った個体は、動作に影響が出ることがあり、飼育者はその変化をよく観察し、適切なケアを行うことが求められます。
そして、クレステッドゲッコーの尻尾は自切すると再生しません。
かといって、痛々しい姿のまま過ごすのではなく、丸みを帯びた後ろ姿になることがありますが、この状態でも十分に健康に過ごすことが可能です。
他のヤモリ類とは異なり、再生能力が限られているのが特徴です。
これは進化的な背景から、尻尾がなくても生活に支障をきたさないためとされています。
そのため、尻尾の再生に頼らず、飼育環境を整えストレスや驚きを防ぐことが重要です。
尻尾の切り口が修復するまでの期間と注意点
前述のようにクレステッドゲッコーの尻尾は自切り後、再生することはありません。
ただし、人間がケガをしても時間の経過とともにその傷口がふさがるように、クレスの自切り後の切り口は綺麗にふさがります。
修復期間中に気をつけたい飼育環境
クレステッドゲッコーの尻尾再生期間中は、ストレスの少ない飼育環境を整えることが重要です。
まず、クレステッドゲッコーにとって適切な湿度を保つために定期的な霧吹きが必要です。
湿度は50~70%を目安に管理しましょう。
また、驚かせないよう静かな環境を提供し、頻繁なハンドリングを避けることも大切であり、さらに脱皮をスムーズに行うための隠れ家や枝などの設置も効果的です。
このような環境を整えることで、クレスが安全かつ健康的に再生期間を過ごせます。

修復をサポートする餌と栄養バランス
クレステッドゲッコーの傷口がふさがるのをサポートするには、栄養価の高い餌が欠かせません。
カルシウムやビタミンD3を含むサプリメントを与えることで、骨の再生を促進できます。
また、昆虫類(コオロギやミルワームなど)を与える際には、ダスト(栄養パウダー)をまぶすのがおすすめです。
果物ピューレや専用のゲッコーフードを組み合わせると、栄養バランスが整いやすくなります。
さらに、定期的な給餌スケジュールを守りつつ、必要に応じて栄養補助食品を活用しましょう。

尻尾を自切した直後にやってはいけないこと
クレステッドゲッコーが尻尾を自切した直後は、非常に敏感でストレスを受けやすい状態です。
このタイミングで間違った対応をすると、回復の妨げになるだけでなく、さらに体調を崩すリスクもあります。
以下の点には特に注意が必要です。
- すぐに触ろうとしない
驚きや痛みの直後は、触られることでさらなるストレスを感じてしまいます。
様子を見るだけにとどめ、無理なハンドリングは避けましょう。 - 消毒液を使わない
人間用の消毒液やアルコール類は、爬虫類の皮膚に強すぎる刺激となり、逆に傷口を悪化させてしまう恐れがあります。
基本的には自然治癒に任せ、清潔な環境を保つことが最優先です。 - ケージ内で他個体と接触させない
多頭飼いをしている場合は、必ず隔離しましょう。
他の個体からの干渉や攻撃で傷口が悪化したり、新たなストレスを生む可能性があります。 - ケージのレイアウトを急に変更しない
環境の変化もストレスの原因になります。
自切後はレイアウトを変えるのではなく、現状の環境を保ったまま静かな状態を維持するのが理想です。
このように、自切直後は「何もしない」ことが最善のケアになる場合もあります。
自然な修復を見守りながら、飼育環境の清潔さと静けさを意識しましょう。
自切を防ぐためにできること
クレステッドゲッコーが自切を起こす主な原因は、極度のストレスや外部からの攻撃です。
飼育環境での急な振動や大きな音、過剰なハンドリングもトリガーとなることがあります。
また、クレステッドゲッコーの多頭飼いによる他の個体との争いや攻撃的なペットとの接触も避けるべき要因です。

これを防ぐためには、静かで安定した環境を整えることが大切です。
さらに、隠れ家や広めのケージを用意してゲッコーが安心して過ごせる空間を確保しましょう。
丁寧な取り扱いと環境調整が、トラブルを未然に防ぐ鍵です。
まとめ:クレステッドゲッコーの尻尾再生と健康的な飼育
クレステッドゲッコーの尻尾は、一度自切すると再生しません。そのため、日頃からストレスを与えない環境づくりが非常に重要です。
また、切れた尻尾の修復期間には、湿度や栄養などに配慮した丁寧なケアが求められます。
尻尾がなくても健康に生活することは十分可能です。
正しい知識をもってクレスとの暮らしを楽しみましょう。
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いや、読んでくださいお願いします(土下座)