クレステッドゲッコーを健康に飼育するには、適切な温度と湿度の管理が欠かせません。
温度が高すぎても低すぎても、湿度が不足しても、体調を崩すリスクがあります。
この記事では、クレステッドゲッコーにとっての理想的な温度と湿度、そしてそれらを維持するための具体的な方法をわかりやすく解説していきます。
クレステッドゲッコーの飼育方法総合まとめについてはこちらを参照してください。
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クレステッドゲッコーの関連記事一覧
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・クレステッドゲッコーの寿命について
・クレステッドゲッコーは尻尾が再生しない？
・クレステッドゲッコーが潜るのは問題？
【飼育】
・クレステッドゲッコーのベビー飼育方法
・クレステッドゲッコーのレイアウトおすすめ
・クレステッドゲッコーの温度と湿度管理
・クレステッドゲッコーの床材のおすすめ
・クレステッドゲッコーにシェルターは必要？
・クレステッドゲッコーに観葉植物は必要？
・クレステッドゲッコーの餌の頻度と種類
・クレステッドゲッコーは多頭飼いできる？
【繁殖・モルフ】
・クレステッドゲッコーの繁殖
・クレステッドゲッコーのモルフ
・クレステッドゲッコーのタイガー
・クレステッドゲッコーのホワイトナイト
・クレステッドゲッコーのカプチーノ
・クレステッドゲッコーのアザンティック
・クレステッドゲッコーのリリーホワイト
・クレステッドゲッコーのダルメシアン
・クレステッドゲッコーのハーレクイン
【トラブル】
・クレステッドゲッコーの臭い対策
・クレステッドゲッコーが死んだ・死んだふり？
クレステッドゲッコーの温度管理方法
適温
クレステッドゲッコーは亜熱帯地域に住みますので、暖かい気温を好みます。
そのため、クレステッドゲッコーに適している温度は25度～32度と言われ、理想は27度前後をキープすることです。
ホットスポットは必要？
涼しい風を受けながら
— CONPEE コンピー (@CONPEE3) August 17, 2021
ホットスポットにてバスキングする
クレステッドゲッコー 。 pic.twitter.com/3O4fCCTSyu
フトアゴヒゲトカゲなどの熱帯地方のトカゲのようにしっかりとしたホットスポットを作る必要はありません。
しかしホットスポットがあるとクレステッドゲッコーが自分の好みの温度の場所を選んで移動することが出来るので良いかもしれません。
ヒーター使用時の注意点
ケージ内の温度が下がる時期には、保温球を使ったり、パネルヒーターを使うことでケージ内の温度を保つことが出来ます。
他のトカゲでは壁にひっつくことは出来ないので、ケージ内のトカゲが手の届かないところに設置しても良いですが、クレステッドゲッコーの場合は壁にひっついて移動するので、どこまででも登っていくことが出来ます。
そのため、ヤケド防止のために必ずケージ外から温めてあげることが大切です。
冬場の温度管理
冬場の場合、保温球だけでは温度を保つことは難しくなるので、ホームセンターに売ってるスタイロフォームと言う断熱材などでケージを囲ってあげると、保温がしやすくなります。
昨日ははちゅ達の温室作りに半日🥹
— satoさんちの母 (@sato101s) March 16, 2024
ようやく、暖突導入www
スタイロフォーム剥き出し🤣
もう少し手を加えようと思います😅😅😅
#クレステッドゲッコー
#レオパードゲッコー
#ヒョウモントカゲモドキ
#爬虫類好きさんと繋がりたい pic.twitter.com/XwHvRgp5DB
スタイロフォームは断熱材として建築現場でも使用されますが、保温球が近すぎたりスタイロフォームに引っ付いていたりすると火事になることもありますので注意しましょう。
夏の温度管理
ケージ内の空気の循環を良くして温度を下げるために、ケージ内に小型扇風機を設置したり、ケージ上の網目状のところから扇風機の風を送る方法もありますが、真夏になるとおそらくこの方法では30度以下をキープするのは難しいと思います。
久々おいなりさん
— 217 (@2_1_7__) July 29, 2017
扇風機つけたら喜んでる。暑いもんねー。ごめんね…
朝ご飯は洗濯干してる間にベランダでちゃうし、ヒヤヒヤしたー
無事捕獲！#爬虫類好きと繋がりたい #クレステッドゲッコー#オウカンミカドヤモリ#フトアゴヒゲトカゲ #フトアゴ pic.twitter.com/k1vab0IPPY
扇風機を増やしたり、扇風機に氷嚢をつけて冷たい風を送るのも良いですが、難しければエアコンで管理するようにしましょう。
筆者の家には現在3匹の爬虫類がいるので、夏場も冬場もエアコンはつけっぱなしです。
正直、飼育を始めて最初の方は電気代の心配ばかりしていましたが、爬虫類にとって温度管理は絶対事項なので、今はエアコンをフル稼働させています。
クレステッドゲッコーの湿度管理！適度は何％？
適湿
クレステッドゲッコーは他のトカゲとはちがい、ヤモリ科なので湿度も重要になります。
最低でも40％以上を必要としており、60％前後で維持できると理想的な環境です。
床材選び
クレステッドゲッコーの床材選びが湿度管理に大きな影響を与えます。
湿度を保つためには、まずは床材はバークチップやヤシガラにすることです。
ペットシーツや新聞紙、キッチンペーパーでも代用は可能ですしメンテナンスも楽ですが、湿度を十分に保ち続けることは難しいかもしれません。
霧吹きのタイミング
また、床材には限らず乾燥する時期には朝夕の1日2回、乾燥しにくい時期でも1日1回はケージ内にしっかりと霧吹きをすることが大切です。
目安としては、19時頃に霧吹きをして、翌朝に完全に乾いているくらいが目安です。
湿度計も設置して、しっかりと管理してあげるようにしましょう。
クレステッドゲッコーの温度と湿度は、昼と夜で変えたほうがいい？
クレステッドゲッコーは夜行性のヤモリであり、昼間は隠れて過ごし、夜になると活発に動き出します。
昼夜の温度変化
自然界では日中に温度が上がり、夜間に下がるという変化があるため、飼育下でもある程度の温度・湿度の変化をつけるのが理想的です。
特に温度については、昼間は25～28℃、夜間は24～26℃をキープするのが望ましいとされます。
急激な温度低下は体調不良や消化不良を招く可能性があるため、夜間でも24℃を下回らないよう注意しましょう。
パネルヒーターなどでケージの一部だけでも温かく保てる場所を作っておくと安心です。
昼夜の湿度変化
また湿度に関しては、夜間に高めに保つことが推奨されます。これは野生下で夜露などにより湿度が上昇するのと同じ環境を再現するためで、脱皮のサポートにもなります。
霧吹きは夜の活動前（19時前後）に行うのが理想です。
朝には湿度が下がっている状態が自然なサイクルになります。
このように、昼と夜のメリハリを意識することで、クレステッドゲッコーの健康をより自然に保つことができます。
クレステッドゲッコーの成長段階ごとの温度・湿度管理のポイント
クレステッドゲッコーの飼育において、温度や湿度は常に重要な項目ですが、実はその「理想的な管理方法」は個体の成長段階によって微妙に異なります。
ここでは、繁殖からベビー期までの各フェーズで気をつけるべき温湿度管理のポイントをご紹介します。
繁殖期の温度・湿度管理
成体のオスとメスを同居させて繁殖を狙う場合は、活発な活動を促す温度帯を意識することが大切です。
- 温度の目安：26〜28℃
- 湿度の目安：60％前後
特にメスは産卵に向けて体力を消耗しやすくなるため、脱皮不全や乾燥による負担を避けるために霧吹きを丁寧に行い、湿度を安定させることが重要です。
クレステッドゲッコーの繁殖については以下の記事で詳しく解説していますので参考にして下さい。
卵の管理（インキュベーション期間）
無事孵化！
— 鈴木陸来 (@rick10261) March 27, 2023
陸来CB第1号はクレス
去年は卵の管理が悪かったみたいで孵化しなかったから今年はと意気込んで、一発目の卵で孵化
まだ気は抜けないけどとりあえずよかったー#クレステッドゲッコー pic.twitter.com/NplxEdQug3
産卵された卵は、別容器で湿度と温度をコントロールしながら保管する必要があります。
温度によって生まれてくる性別が偏る傾向もあるため、目的に応じて温度調整を行います。
- 温度の目安：26〜28℃
- 26〜27℃：メスが生まれやすい
- 29〜30℃：オスが生まれやすい
- 湿度の目安：70〜90％（孵化容器内）
過度な加湿によるカビの発生を防ぐため、蓋に小さな穴を開ける、定期的に換気するなど、湿度と通気のバランスも考慮しましょう。
孵化直後（ハッチリング）の管理
クレステッドゲッコーが孵化しました。 pic.twitter.com/vlkQQF9BX2
— CONPEE コンピー (@CONPEE3) August 25, 2023
孵化したばかりのクレステッドゲッコーは、皮膚が非常に繊細で、温度や湿度の変化に弱いです。
特に脱皮トラブルを防ぐためにも、安定した環境が必要です。
- 温度の目安：26〜28℃
- 湿度の目安：60〜70％
夜間の冷え込みで24℃を下回ると活動が鈍ることもあるため、夜間の最低温度を24℃以上に保つように工夫しましょう。
ベビー期（〜生後3か月程度）
【孵化後１ヶ月半】
— アビリティ (@ability2008) July 7, 2023
元気なベビー✨#クレステッドゲッコー pic.twitter.com/nDyNTdQTLu
クレステッドゲッコーのベビー期は成長スピードが早く、エサもよく食べますが、その分環境変化の影響も受けやすいデリケートな時期です。
- 温度の目安：27℃前後（常に安定）
- 湿度の目安：60〜70％
霧吹きは1日2回（朝・夜）がおすすめ。
湿度計でこまめにチェックし、乾燥しやすい日は一時的に湿度80％前後を目指すのも効果的です。
クレステッドゲッコーの温度や湿度が足りないとどうなるの？
温度管理の問題で起きるトラブル
クレステッドゲッコーの温度が高すぎる場合、熱中症や脱水を起こしてしまい、体調を崩してしまうこともありますし、最悪の場合命を落としてしまうことがあります。
また、温度が低すぎる場合にも、消化不良などの体調不良を起こすことがあり、最悪の場合命を落とすことがあります。
湿度管理の問題で起きるトラブル
一方湿度が足りてない場合、脱皮不全を起こしてしまうことがあります。
脱皮不全を起こすと、脱皮できなかった皮が指先や尻尾の先に残ってしまい、その部分が壊死をしてしまうことがあります。
湿度管理もクレステッドゲッコーを飼育する上で絶対事項となりますので、注意してチェックしましょう。
クレステッドゲッコーの温度管理。【まとめ】
クレステッドゲッコーの温度と湿度管理は、健康を守るための最も基本的で重要なポイントです。
季節や住んでいる地域によって調整方法も異なるため、日々の観察と適切な設備で快適な環境を保ちましょう。
電気代とのバランスに悩むこともあるかもしれませんが、命を守るための投資として考えることが大切です。
＼ ついでにこれも読んでいけ。 ／
いや、読んでくださいお願いします（土下座）
