ヒョウモントカゲモドキを飼っていると、「この子は私に懐いてくれてるのかな？」と気になることはありませんか？
可愛い仕草や表情を見るたびに、もっと距離を縮めたいと思うのは自然なことです。
しかし、犬や猫のようにスリスリ寄ってきたり、名前を呼んで反応するような“なつく”姿を期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。
では、ヒョウモントカゲモドキにとっての「なつく」とは、一体どんな状態なのでしょうか？
本記事では、「ヒョウモントカゲモドキはなつくのか？」という疑問に対し、爬虫類ならではの視点で解説します。
あわせて、信頼関係を築くためのコツや注意点もわかりやすくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ヒョウモントカゲモドキはなつくのか？
まず結論から言えば、「ヒョウモントカゲモドキ（以下レオパ）は、飼い主に慣れることはあっても、いわゆる“なつく”という感覚とは少し違います」。
犬や猫のように、呼べば駆け寄ってくる、撫でられるのを喜ぶ…といった行動をレオパに求めると、期待はずれに感じてしまうでしょう。
レオパにとっての“なつく”とは、警戒心を解いて、飼い主の存在を「危険ではない」と認識する状態です。
具体的には以下のような反応が見られるようになります。
- 飼い主の手を見てもパニックにならず落ち着いている
- 手から餌を受け取るようになる
- ハンドリング中に暴れずじっとしている
- ケージ内で飼い主の存在を意識しても逃げない
これらはレオパが「安心できる存在」として飼い主を受け入れている証拠です。
完全に警戒心を解いた個体は、手のひらの上でリラックスしてくつろぐ姿を見せることもあります。
つまり、レオパにとっての「なつく」とは、“信頼して心を許している状態”と言い換えるのが適切です。
ヒョウモントカゲモドキがなつかない理由は？考えられる原因をチェック
ヒョウモントカゲモドキがなかなか懐かないと感じると、「自分の接し方が悪いのかな？」と不安になりますよね。
しかし、なつかない理由にはいくつかの共通したパターンがあります。まずは原因を見極めることが大切です。
飼い始めて日が浅い
お迎えして間もないレオパは、環境の変化に緊張している状態です。
新しいケージ、初めてのにおい、人の手の存在など、すべてが不安材料になっています。
この時期に無理に触ろうとすると、余計に警戒心が強まってしまうことも。
触りすぎ・構いすぎている
「早くなれてほしい」と思うあまり、毎日手で触ったり頻繁にハンドリングしていませんか？
レオパは基本的におとなしいですが、繊細な生き物です。
触れ合いは徐々に慣らしていく必要があり、過干渉は逆効果になることもあります。
飼育環境にストレス要因がある
ケージ内の温度や湿度が適切でない、シェルターがない、常に明るすぎるといった環境は、レオパの安心感を奪ってしまいます。
警戒心が強まると、飼い主に対しても心を開きにくくなってしまうのです。
体調がすぐれない・脱皮前後で神経質になっている
レオパは体調が悪いときや脱皮前後になると、神経質になりやすい傾向があります。
この時期に触れようとしても、警戒されたり嫌がられるのは自然な反応です。
ヒョウモントカゲモドキが「なつく」ためにできること
ヒョウモントカゲモドキがなつく＝信頼して心を許してくれるためには、飼い主の接し方が重要です。
ここでは、レオパと信頼関係を築くための具体的な方法を4つご紹介します。
環境を整える（安心できる空間づくり）
レオパがまず安心して暮らせる環境を作ることが、なつかせる第一歩です。
適切な温度・湿度管理はもちろん、昼夜の明暗サイクルや、落ち着けるシェルターの設置が重要です。
ストレスの少ない空間にいることで、警戒心が徐々にほぐれていきます。
ゆっくりと距離を縮める（声かけ・接近の仕方）
レオパに近づくときは、急な動きや大きな音は避けましょう。
まずはケージの外から静かに声をかける、そっと手を近づけるといったステップから始めてみてください。
毎日同じ時間帯に優しく接することで、「この人は危険じゃない」と覚えてくれるようになります。
手から餌を与える（信頼を築くポジティブな体験）
ピンセットや素手で餌を与えると、レオパは「この人＝ごはんをくれる存在」と認識します。
これがポジティブな体験として記憶され、飼い主への信頼へとつながります。
最初は怖がって受け取らないこともありますが、根気強く続けてみましょう。
ハンドリングは少しずつ（無理は禁物）
手に乗せてのハンドリングは、慣れてくれば可能ですが、急に触ると逆効果になることも。
まずは体の近くに手を置いて存在に慣れてもらい、徐々に手のひらに乗せる練習をします。
個体によっては一切触られるのを好まない場合もあるため、その子のペースを大切にしてください。
SNS上で見つけたヒョウモントカゲモドキが“なついた”実例紹介
ヒョウモントカゲモドキは個体差が大きく、なつきやすい性格の子もいれば、ずっと距離を保ちたがる子もいます。
ここでは、実際にSNSで話題になった“なついたレオパ”たちの様子をいくつかご紹介します。
🦎 ケース1：飼い主の手に乗ってくつろぐレオパ
オーロラベビー✨👶✨
— wakko ♥Black Blood♥ (@waakaakooou_b) May 30, 2025
久々に小さいレオパ🥰
小さいコオロギの餌やり開始しました😌
大きく育ちますように… pic.twitter.com/2ngE61f9hq
日々のケアと声かけを重ねた結果、ハンドリング中にリラックスするようになった事例です。
信頼関係が築けている証拠と言えるでしょう。
🦎 ケース2：飼い主から餌をもらうのが日課に
昨日お迎えしたレオパ
— あおちゃん (@dendenryu86) May 25, 2025
はじめてのごはん
お店では冷凍コオロギ食べてたらしいから生きてるコオロギ大丈夫か心配してたけど食べれた良かった…2匹目コオロギにはビビってけど… pic.twitter.com/VsAFPLcZf1
“餌＝飼い主”というポジティブな関連づけが成功しているケースです。
このように、餌やりの時間を「楽しい時間」にすることが重要です。
🦎 ケース3：飼い主に反応するようになったレオパ
#ヒョウモントカゲモドキ#爬虫類好きと繋がりたい#レオパ#レオパードゲッコー
— なんとなく@爬虫類等 (@kusonekoneko) October 22, 2021
こんばんはちゅうるい！
ご飯待機中レオパさん
飼い主の手の動きにめちゃ反応
これからご飯だぞー pic.twitter.com/15ZvSPcS9U
レオパは音や振動を感知します。毎日の接し方が一貫していれば、飼い主の存在に反応するようになることも。
これらの投稿からもわかるように、レオパがなつくには時間と信頼が必要ですが、
しっかり向き合えば「この人は安心できる存在」だと認識してくれるようになります。
ヒョウモントカゲモドキが「なつく」ための信頼関係を築くコツ【まとめ】
ヒョウモントカゲモドキは、人になつくいうよりも、「信頼して心を許してくれる生き物」です。
すぐに距離が縮まるわけではありませんが、安心できる環境と丁寧な接し方を重ねていくことで、少しずつ絆が深まっていきます。
なつかない原因を見極め、焦らずに環境を整え、優しく距離を縮めていきましょう。
ピンセットからの給餌や落ち着いたハンドリングなど、小さなステップを積み重ねることが、なついてもらう一番の近道です。
そして何よりも大切なのは、個体ごとの性格を尊重すること。
すぐになつかなくても、それはその子の個性です。無理せず、ゆっくりとした歩幅で信頼関係を築いていきましょう。