ヒョウモントカゲモドキにコオロギは必要?種類・サイズ・与え方を解説!

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ヒョウモントカゲモドキを飼育するうえで、多くの飼育者が選んでいる餌のひとつが「コオロギ」です。

生き餌に抵抗がある人もいるかもしれませんが、実はヒョウモントカゲモドキにとってコオロギは栄養価が高く、捕食本能を刺激する優秀な餌なのです。

しかし、「どの種類のコオロギを選べばいいの?」「大きさや量はどうする?」「冷凍コオロギでも大丈夫?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、ヒョウモントカゲモドキにコオロギを与える際の注意点や選び方、与え方のポイントを詳しく解説します。

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目次

ヒョウモントカゲモドキにコオロギは与えていいの?

ヒョウモントカゲモドキは本来、野生下で小さな昆虫を食べて暮らしている肉食性のヤモリです。

そのため、飼育下でも「動いている虫」を与えることで、食欲を刺激しやすくなります。

特にコオロギは、栄養価が高いうえに動きも活発なので、ヒョウモントカゲモドキの捕食本能を引き出すには最適な餌のひとつです。

たんぱく質はもちろん、カルシウムやビタミンの補給にも役立ちます。

「虫が苦手で…」という飼い主さんも多いかもしれませんが、コオロギは現在では多くの爬虫類ショップやネット通販で手軽に入手でき、扱い方に慣れればそれほど難しくはありません。

ただし、「与える種類」「サイズ」「頻度」などには注意が必要です。

間違った与え方をすると、栄養バランスの乱れやケガの原因にもなるため、正しい知識をもって扱いましょう。


ヒョウモントカゲモドキはどんな種類のコオロギを与えるべき?

ヒョウモントカゲモドキに与えるコオロギには、主に以下の2種類があります。

フタホシコオロギ(黒っぽい)

やや大きめで動きが遅く、体も柔らかいため、初心者にも扱いやすい種類です。

脂肪分が多く栄養価は高いですが、与えすぎると肥満の原因になることも。

成長期や食欲が落ちたときの補助に向いています。

ヨーロッパイエコオロギ(茶色っぽい)

やや小柄で動きが早く、活発に動くのが特徴です。フタホシに比べてやや噛む力が強いと言われますが、カルシウム含有量が高く、常食向きとされています。

クセが少なく、消化にも優れています。

この2種以外にも「ジャマイカンフィールドコオロギ」などが一部で扱われていますが、一般的な入手性・飼いやすさ・食いつきのバランスを考えると、ヨーロッパイエコオロギが最もおすすめといえるでしょう。

どちらを選ぶにしても、最終的には飼っている個体の好みも大きく関わってきます。

「どっちをよく食べるか?」という視点で試してみるのも良い方法です。


ヒョウモントカゲモドキに与えるコオロギのサイズと給餌の目安

ヒョウモントカゲモドキにコオロギを与える際は、「サイズ」と「量」に注意が必要です。

誤ったサイズのコオロギを与えると、喉につかえたり、うまく捕食できなかったりする危険があります。

コオロギのサイズ選びの目安

コオロギのサイズは「ヒョウモントカゲモドキの頭幅より小さいこと」が基本です。

  • ベビー(全長10cm未満):Sサイズ(約5mm~)
  • ヤング個体(全長10~18cm程度):Mサイズ(約10~15mm)
  • アダルト(全長18cm以上):Lサイズ(約20mm以上)

とくにベビー期は消化力が弱く、硬い殻が負担になることがあるため、小さめサイズを刻んで与えることもあります。

給餌量と頻度の目安

コオロギの数は、個体の年齢・体重・活動量によって変わりますが、以下を参考にしてください。

  • ベビー期(毎日):3〜5匹程度(Sサイズ)
  • ヤング期(1日おき):5〜8匹程度(Mサイズ)
  • アダルト期(2~3日に1回):4〜6匹程度(Lサイズ)

食べ残しを放置するとコオロギがヒョウモントカゲモドキを噛んでしまうこともあるため、食べきれる分だけを与え、残ったらすぐ取り除くのが鉄則です。

また以下の記事ではヒョウモントカゲモドキの餌の頻度や量等餌の総合的な情報について解説していますので是非併せて参考にしてください。


ヒョウモントカゲモドキに与えるのは冷凍コオロギや乾燥コオロギでもOK?

「生きたコオロギを扱うのはちょっと…」という飼い主にとって、冷凍コオロギや乾燥コオロギは便利な選択肢です。

しかし、生き餌とは違った注意点もあるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

冷凍コオロギの特徴

冷凍された状態で販売されており、使う際は解凍してから与えます

生き餌と比べると保存が効き、管理しやすいのがメリットです。ただし、動かないため食いつきが悪くなることもあります。

特に若い個体や神経質な子は興味を示さない場合も。

与えるときは自然解凍かぬるま湯で解凍し、ピンセットなどで動きを演出すると食いつきが良くなります。

乾燥コオロギの特徴

水分が抜けた軽量な状態で長期保存が可能ですが、嗜好性は低め

カラカラで動きもないため、ほとんどの個体が興味を示さないことが多いです。栄養価も生き餌に比べるとやや劣ります。

補助的に使うなら問題ありませんが、主食としては不向きです。

与える際は、カルシウムパウダーをまぶし、なるべく他の餌と併用するようにしましょう。


コオロギを与えるときの注意点と補助栄養

コオロギは優れた餌ではありますが、「与え方」にも細かな注意が必要です。

正しい方法で与えないと、栄養不足や健康トラブルの原因になることもあります。

ダスティング(栄養補強)

コオロギをそのまま与えるだけでは、カルシウムやビタミンが不足しがちです。

そのため、給餌前にカルシウム剤やビタミン剤をまぶす(=ダスティング)ことが重要です。

  • カルシウム(リン無添加):週3〜4回
  • ビタミンD3:週1〜2回(ライトがない場合は多めに)

とくに成長期のベビーや、卵を産むメスには意識して補ってあげましょう。

ガットローディング(コオロギの餌付け)

与える前に、コオロギ自身に栄養価の高いフードを食べさせる方法です。

これにより、ヒョウモントカゲモドキが摂取する栄養もアップします。

  • 野菜くず(小松菜・にんじんなど)
  • 市販の昆虫用フード
  • パン粉+カルシウムの混合など

与える前の半日〜1日程度、コオロギにしっかり餌を与えておきましょう。

ケージ内での逃亡対策

生きたコオロギは動きが速いため、ケージ内で逃げ回って隠れてしまうこともよくあります。

放置すると、夜間にコオロギがヒョウモントカゲモドキをかじることもあります。

  • 食べ残したコオロギは必ず取り除く
  • 小さな餌用タッパーの中で与える
  • ピンセット給餌に慣れさせる

こうした対策で、安心・安全に給餌を行いましょう。


コオロギ以外の餌との併用は必要?

コオロギはヒョウモントカゲモドキにとって栄養豊富で優れた餌ですが、それだけに偏るのはリスクもあります

健康を維持するには、他の餌との併用(ローテーション)も意識しましょう。

なぜバリエーションが必要なのか?

  • 栄養の偏りを防ぐ:
    餌ごとに栄養バランスが違うため、多様な餌を与えることで不足しがちな栄養素を補えます。

  • 飽き防止:
    個体によっては同じ餌ばかりだと食べなくなるケースもあります。

  • 拒食時の切り札に:
    拒食気味の時に嗜好性の高い餌(ミルワームなど)で食欲を引き出せることも。

コオロギと併用される主な餌

  • デュビア(アルゼンチンフォレストローチ):
    消化に良く栄養価も高め。動きが遅く扱いやすい。

  • ミールワーム:
    嗜好性が高いが脂肪分が多いためご褒美感覚で。

  • 人工飼料:
    最近では高性能なパウダーフードや練り餌も登場。
    栄養バランスが調整されていて初心者にも扱いやすい。

週ごとに主餌と補助餌を入れ替えたり、数日に1回だけ別の餌を挟むといった方法で、無理のない範囲でバリエーションを加えるのが理想です。

ヒョウモントカゲモドキに虫以外の餌を与える方法や人工餌を与える場合は以下の記事を参考にしてください。


まとめ

ヒョウモントカゲモドキにとって、コオロギは栄養価・動き・捕食しやすさの面でとても優れた餌です。

とくにヨーロッパイエコオロギやフタホシコオロギは定番として広く使われています。

ただし、サイズ選びや給餌量、ダスティングやガットローディングなどの基本的な知識をしっかり押さえておくことが大切です。

また、冷凍や乾燥タイプを使う場合も、使い方の工夫が求められます。

コオロギだけに頼らず、デュビアや人工飼料なども取り入れながら、偏りのない食生活を意識してあげましょう。

正しい方法で与えることで、ヒョウモントカゲモドキの健康と長寿をしっかりサポートできますよ。

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