レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の飼育で欠かせないのが「保温管理」。
特に寒くなる季節には、ヒーターの種類や置き方に悩む方も多いのではないでしょうか。
中でも人気のパネルヒーターですが、「ケージの下に置く?側面に貼る?」「全面に敷いてもいいの?」といった基本的な疑問も少なくありません。
この記事では、レオパ飼育におけるパネルヒーターの正しい置き方と注意点を中心に、電気代や安全性、さらにはよくあるQ&Aまで、初心者にも分かりやすく丁寧に解説していきます。
レオパのパネルヒーターの置き方はケージの下か横か?
パネルヒーターはケージの下がおすすめ
新しく迎え入れたレオパさん。行方不明中のブルーニはハイイエローですが、新入りさんはアルビノさんです。
— たくまンティス ⭐︎蟷螂好き⭐︎ (@TakumantisAka) December 23, 2023
ニホンヤモリにパネルヒーター買いました。早速ヤモリさんがパネルヒーターの上で暖を取ってました。 pic.twitter.com/gCS3u6L0kG
レオパの飼育でパネルヒーターを使用する際、「ケージの下に敷くのが良いのか?それとも側面(横)に貼るのが良いのか?」と迷う方も多いです。
結論から言うと、基本的にはケージの下に敷く方法が最も効果的です。
パネルヒーターは底面からの接触を通じてケージ内をじんわりと温める仕組みのため、床に設置することでレオパが直接その上に寝そべり、体温を効率的に上げることができます。
一方で、ケージの側面に貼り付けるタイプの使用も一部では見られますが、ケージ全体を暖めたい場合や、床材が厚くて熱が伝わりにくいときには不向きです。
レオパが「自ら体を温める場所」として利用しづらくなるため、特に冬場の保温には適していません。
ケージの内側それとも外側に置くの?
また、パネルヒーターはケージの外側に置くのが基本です。
防水仕様ではない製品が多く、ケージ内に設置すると水漏れや低温やけどのリスクがあります。
必ずケージの下に敷き、パネルヒーターとケージ底面の間に断熱材(発泡スチロールなど)を挟むことで保温効率も向上します。
温度勾配を作る
さらに、ケージの片側(半分以下)にだけパネルヒーターを敷くことで、温かい場所と涼しい場所の温度差(温度勾配)を作ることが非常に重要です。
レオパ自身が体温調節のために移動できる環境を作ることで、ストレスや健康トラブルを防ぐことができます。
レオパの飼育にパネルヒーターがオススメの3つの理由
使いやすい

爬虫類の飼育で用いられるヒーターには、電球タイプ、セラミックヒーター、輻射式、そして今回オススメしているパネルタイプがあります。
保温電球やセラミックヒーターは、ヒーターそのものがかなり高温になります。
本体に触れれば火傷するだけでなく、至近距離にプラスチックなどを置けば溶けてしまいますし、水をかけると破裂することもあります。
輻射式ヒーターはこうした心配はないのですが、ケージ上面に取り付けるという特殊性から、あまり使いやすくはありません。
パネルヒーターの場合、設置して電源を入れるだけで使えるので、電球タイプや輻射式にくらべてかなり使いやすいといえます。
電気代が安い

これは特に電球タイプのヒーターと比べた場合ですが、パネルヒーターは格段に電気代が安い、という特徴があります。
ためしに計算してみると、保温ライトのワット数を60ワットとした場合、月に1166円ほどの電気代がかかるようです。
これに対し、15センチ四方くらいのパネルヒーターだと消費電力は4ワット、月に80円弱ほどの電気代しかかかりません。
安全

「使いやすい」の項でも触れましたが、ヒーターの多くは本体が高温になります。
24時間使用したり、外出中にも使用することを考えると、火災予防に注意が必要です。
電球の場合、表面温度は200度近くに達することもあり、紙など燃えやすいものがあれば火事になりかねません。
一方、パネルヒーターの表面温度は50度以下ですので、火災の危険はもちろん、プラケースが溶けてしまうこともありません。
パネルヒーターの使い方と注意点

レオパ飼育時に、いいことずくめに見えるパネルヒーターですが、正しい使い方と注意点があります。
まず、パネルヒーターは基本的にケージの外側から暖めるものです。
ケージを設置する場所にまずヒーターを置き、その上にケージを乗せましょう。
特に、遠赤外線タイプのヒーターは接触したものを介して保温する仕組みになっているので、直接生き物が乗っても大した保温にならない場合があります。
防水性能などもない場合が多いので、ケージ内にパネルヒーターを入れると事故に繋がりかねません。
また、パネルヒーターはケージ全面に敷かないように注意しましょう。
大きくても、ケージの半分程度にしておきます。
そうしないと、熱くなりすぎた際にトカゲの逃げ場がなくなってしまいます。
部屋が寒くて希望する温度に達しない場合、発泡スチロールの板を敷き、その上にヒーターを置いて、ケージを置いてみましょう。
床から断熱されるだけでもかなり効果があります。
それでも温度が低い場合は、発泡スチロール箱の中にヒーターとケージを設置すると、かなり保温されるはずです。
この場合も、ケージ全面にヒーターを敷くことは避けましょう。
また、パネルヒーターは電球のように光るわけではないので、トラブルで通電していなくてもわかりにくい、という欠点があります。
温度計を毎日チェックし、ヒーターに異常がないか確認しておきましょう。
レオパのヒーターに関するFAQ
レオパのパネルヒーターの置き方【まとめ】
レオパの飼育において、パネルヒーターは安全性・コスパ・使いやすさの面で非常に優れた保温器具です。
レオパのパネルヒーターの置き方のポイントは「ケージの下に外付けする」「半分だけに敷く」「温度勾配をつける」この3点を守ること。
あわせて温度計やサーモスタットを使ってこまめに確認すれば、冬場でも快適な環境を維持できます。
正しい設置と使い方を知って、レオパとの生活をより安全に楽しみましょう。