レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育していると、「あれ?シェルターの外で寝てるけど大丈夫?」と心配になることがあります。
せっかく隠れ家としてシェルターを設置しているのに、まったく使ってくれないと不安になりますよね。
本記事では、レオパがシェルターに入らない理由と、外で寝るときの注意点について解説します。
場合によっては環境の見直しが必要なケースもありますので、しっかり確認しておきましょう。
レオパがシェルターに入らないのはなぜ?

レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は夜行性で、日中はシェルターの中でじっと過ごすのが自然な姿です。
しかし、設置しているにもかかわらずシェルターに入らず外で寝ているような様子が見られると、不安に感じる飼い主も多いでしょう。
実は、シェルターに入らないのにはいくつかの理由が考えられます。
温度が快適でない(暑すぎる・寒すぎる)
シェルター内の温度が適切でない場合、レオパは本能的に快適な場所を探して外に出てしまいます。
とくに保温シートやパネルヒーターをシェルターの真下に設置していると、シェルター内が暑くなりすぎることがあります。
逆に寒すぎる場合も同様で、心地よくない場所は避ける傾向があります。

湿度が不快に感じている
レオパは乾燥を好む傾向があります。
そのため保湿用のウェットシェルターを常に使っていると、レオパが湿度が高すぎて嫌がることがあります。
逆に脱皮前などは湿度が足りず、シェルター内が乾燥していると敬遠されることも。

シェルターのサイズ・形状・素材が合っていない
シェルターが大きすぎたり、入口が広すぎると、レオパにとっては「隠れ家」ではなく「開けっぴろげな空間」に感じてしまうことがあります。
また、透明なプラスチック製などは視界を遮れず、落ち着きにくいため避けられる傾向があります。
周囲の環境が落ち着かない
ケージの置き場所や照明が原因で、レオパがシェルターに入っても安心できない状況になっている場合もあります。
たとえば、テレビの横や頻繁に人が通る場所などにケージがあると、警戒心から外で寝るようになることがあります。
ストレスや体調不良の可能性もある
レオパが極端に落ち着きなく動き回っていたり、明らかにシェルターを避けている様子がある場合は、ストレスや体調不良の可能性も考慮すべきです。
餌食いの状態や排泄の様子も併せて観察し、必要に応じて温度・湿度管理を見直したり、シェルターの種類を変更してみることが大切です。
レオパがシェルターの外で寝るのは大丈夫?

レオパがシェルターを使わず、ケージの隅や床材の上で寝ている姿を見て「これって大丈夫なの?」と心配になる飼い主は少なくありません。
結論から言えば、短期間であればそれほど心配しなくてOKです。
ただし、以下のような状況には注意が必要です。
シェルターの外で寝るのは自然なこともある
レオパは意外とマイペースで、季節や個体の性格によって寝る場所を変えることがあります。
夏場など暑い時期には、シェルターの中が蒸れてしまい、あえて風通しの良い場所を選ぶことも。
また、湿度や匂いが気に入らないとき、脱皮前にわざと別の場所で過ごす個体もいるため、必ずしも異常とは限りません。
長期間ずっと入らない場合は注意
数日〜1週間ほど様子を見るのは問題ありませんが、それ以上長い期間シェルターをまったく使わない場合は、環境に何らかの問題があるサインかもしれません。
たとえば、
- ヒーターが強すぎてシェルター内が高温になっている
- 逆に寒すぎる
- ケージ全体のレイアウトが落ち着かない
など、レオパが「ここは安心して眠れない」と判断している可能性があります。
寝ているときの姿勢もチェックしよう
外で寝ていても、丸くなっていたり、うっすら目を閉じているようなら通常の休息です。
しかし、体が痩せてきている・呼吸が浅い・不自然な場所で固まっているなどの様子が見られる場合は、健康上の異変がないかも確認しましょう。
レオパにシェルターに入ってもらうための対処法

レオパがシェルターに入らない理由がわかったら、次はそれに合わせて環境を調整していきましょう。
ここでは実際に効果のあった対処法を紹介します。
ヒーターの位置を見直す
シェルターの真下にパネルヒーターを敷いている場合、温まりすぎて敬遠されることがあります。
ヒーターはケージの片側に寄せて、シェルターの中に“適度な暖かさ”を作ることが理想です。
「温かいシェルター」と「涼しいシェルター」の2つを設置して、レオパが選べるようにするのもおすすめです。
シェルターの素材・サイズを変えてみる
レオパは狭くて暗く、適度に湿った場所を好みます。透明で明るいシェルターや、入口が大きすぎるタイプは敬遠されがちです。
市販の素焼き製ウェットシェルターや、コルクや木製のシェルターなど、素材感のあるタイプのほうが好まれる傾向があります。
サイズもレオパが「ぴったり収まる」くらいがベストです。
レイアウトをシンプルに整える
ケージ内が物でごちゃごちゃしていたり、他のシェルターと接近しすぎていると、かえって落ち着けないことがあります。
シェルターの周囲には余裕をもたせて、レオパが安心して出入りできるスペースを確保しましょう。
ケージの設置場所や照明環境を見直す
ケージ自体が落ち着かない場所にあると、レオパは常に警戒モードになり、シェルターに入っても安心できません。
人の出入りが多い場所やテレビのそばなどは避け、静かで明るすぎない場所にケージを置くのがおすすめです。
脱皮や換気による一時的な行動の変化にも注意
脱皮前後や、換気・掃除直後などは一時的にシェルターを避けることがあります。
レオパ自身が環境に慣れてくれば、再びシェルターに入るようになることもあるため、焦らず少し様子を見る姿勢も大切です。
シェルターの選び方とおすすめ商品例

レオパが安心して過ごせるシェルターを選ぶには、「隠れ家としての機能」と「快適な環境」が両立していることが重要です。
ここでは、選び方のポイントと具体的なおすすめタイプをご紹介します。
レオパに適したシェルターの条件
モモンガミルク飲んだ🥹💗
— きなこ@針村🦔 (@mocomoco_OvO) December 26, 2023
間に合わせで入れたレオパのシェルターがこんなサイズ!めちゃくちゃに小さい😇 pic.twitter.com/Fi6HHyX06p
レオパ用のシェルターを選ぶ際は、以下の点を意識すると失敗しにくくなります。
- 暗くて中が見えにくいこと
ガラス越しでも「見られていない」と思える安心感が重要。 - 体にぴったりフィットするサイズ感
広すぎず狭すぎず、レオパが落ち着けるサイズが◎。 - 出入り口が小さく、内部が囲まれている構造
入口が大きすぎると“隠れ家”として機能しにくくなる。 - 通気性と保温性のバランスが良い素材
素焼きや陶器製は湿度と保温を両立しやすく人気。 - 床材の上に置いて安定する形状
動いたり倒れたりしない、重心の低い設計が理想。
おすすめのシェルタータイプ
◎ウェットシェルター(素焼き製・保湿タイプ)
あ、あとねー
— あやちぃ💜声のおべんきょとメイク (@Ayachi_suaC) July 6, 2024
ペットショップ行ってたんだけど、
いつもほとんど出てきてくれないレオパちゃんがウェットシェルターで遊んでるとこ見せてくれたのんー…………🦎💕
あまりにかわいくてそのまま飼うか悩んだわ…💸 しぬ😇 pic.twitter.com/ha4kIwQaGT
脱皮前や湿度が必要な時期に活躍。
内部が適度に湿っており、ひんやりしているのが特徴。
常設しておいてもOKですが、乾燥好きな個体は避ける場合もあるので様子を見て判断を。
◎ドーム型シェルター(陶器・樹脂製)
光を遮りつつ、温度をキープしやすいタイプ。
中でくつろいで寝ているレオパも多く、定番のスタイル。
◎コルクシェルターや木製トンネル
自然素材に近い雰囲気で、インテリア性も◎。
ただし湿気がこもりやすいため、カビ対策が必要。
◎自作シェルター(プラ容器加工)
コストを抑えたい場合、タッパーやプラケースを加工して作るのもアリ。
内部に黒い紙やシートを貼ると安心感が増します。
まとめ|シェルターに入らないときのチェックポイント
レオパがシェルターに入らず、外で寝ていると不安になるかもしれませんが、多くの場合は一時的な気分や環境によるもので、必ずしも異常とは限りません。
とはいえ、長期間シェルターを使わない場合や、明らかに落ち着かない様子が続く場合は、飼育環境の見直しが必要なサインかもしれません。
改めて、シェルターに入らないときのチェックポイントを整理しておきましょう。
✅ シェルター内の温度が高すぎ・低すぎになっていないか?
✅ 湿度が不快なレベルになっていないか?
✅ シェルターの形・サイズ・素材が合っているか?
✅ 設置場所が明るすぎたり、落ち着かない環境ではないか?
✅ 健康状態や脱皮前など、生理的な理由ではないか?
レオパは見た目以上に繊細な生き物です。
彼らが「ここが安心できる場所だ」と感じてくれれば、自然とシェルターに入ってくれるようになります。
焦らず、まずは環境を整えて見守ってあげましょう。