テグーの餌まとめ|肉・野菜・昆虫のバランスと頻度を解説

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テグーは見た目のワイルドさとは裏腹に、人によく懐くことで人気の高い大型トカゲです。

そんなテグーの健康を守るうえで、日々の「餌」はとても重要なポイント。

とはいえ、初めて飼う方にとっては「何をどれだけ与えればいいの?」「肉ばかりでいいの?」と迷うことも多いはずです。

この記事では、テグーに与えられる餌の種類や栄養バランスの考え方、成長段階ごとの与え方のコツまで、飼育者目線でわかりやすく解説します。


\ テグーの飼育に関する /
まとめページは以下より
テグーの飼育方法まとめ

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目次

🔰 テグーの餌の好みは種類によって違いがある!

テグーと一口に言っても、実は大きく分けて「アルゼンチンテグー」と「コロンビアテグー」の2系統があります。

ペットとして主流なのはアルゼンチンテグーで、以下のようなカラーバリエーションがあります。

アルゼンチンテグーのカラーモルフ3種

  • ブラック&ホワイトテグー
  • レッドテグー
  • ブルーテグー

これらはすべて同じアルゼンチンテグーの色違い(モルフ)であり、性格が穏やかで飼いやすく、果物や野菜もよく食べるのが特徴です。

コロンビアテグー=ゴールデンテグー

一方、コロンビアテグーは「ゴールデンテグー」として流通することもありますが、実際は肉食傾向が強く、人に懐きにくい傾向があり、初心者向けとは言いにくい面もあります。

餌の内容にも少し違いが出るため、この記事ではアルゼンチンテグーを基本に解説を進めていきます。

テグーの餌は何を与えればいい?基本の考え方

テグーは雑食性のトカゲで、動物性のタンパク質から植物性のビタミン・食物繊維まで、幅広い餌を食べます。

特にアルゼンチンテグーは果物や野菜も好むため、「肉ばかり」ではなく、栄養バランスを考えた食事が必要です。

基本的には、以下の3系統をバランスよく取り入れることがポイントになります。

  • 肉類や昆虫などの動物性たんぱく質
  • チンゲンサイやカボチャなどの野菜類
  • バナナやイチゴなどの果物(少量)

このうち動物性の餌はテグーの主食となる重要な栄養源ですが、脂肪が多すぎると肥満や肝臓のトラブルにつながるおそれがあります。

一方で、植物性の餌には栄養の偏りを防ぐ役割がありますが、野菜ばかりだと成長に必要なタンパク質が不足します。

また、年齢によっても餌の割合は変化します。

例えば、ベビー期は肉中心の高タンパク食が必要ですが、成長にともなって野菜や果物の比率を少しずつ増やしていくのが理想的です。

つまり、テグーの餌は「コレさえ与えておけばOK!」という単純な話ではなく、個体の状態や年齢、種類によって柔軟に調整していく姿勢が大切になります。


テグーに与えられる餌の種類と注意点

テグーに与えられる餌は大きく分けて「動物性の餌」「植物性の餌」「人工飼料」の3つに分類できます。

それぞれの餌にはメリットと注意点があり、偏りなく組み合わせることで健康を維持できます。


動物性の餌(肉・内臓・昆虫など)

成長に欠かせないタンパク質源です。以下のような食材が一般的に使用されます:

  • 鶏むね肉、ささみ
  • ウズラやその卵(生または加熱)
  • レバーやハツなどの内臓(ビタミン豊富だが与えすぎ注意)
  • コオロギ、ミルワーム、デュビアなどの昆虫類
  • ピンクマウスやラット(繁殖期や成長促進目的でごくたまに)

注意点:
脂肪分の多い肉(ひき肉、皮付き鶏肉など)は肥満の原因になるため避けましょう。
また、昆虫だけではカルシウム不足になる可能性があるため、カルシウム剤をふりかける「ダスティング」も必要です。


植物性の餌(野菜・果物)

ビタミンや繊維質を補うために重要です。

よく使われる野菜や果物は以下の通りです。

  • 野菜:チンゲンサイ、小松菜、カボチャ、ニンジン、ズッキーニ、豆苗など
  • 果物:バナナ、イチゴ、ブルーベリー、メロン、リンゴなど(糖分が多いためおやつ程度)

注意点:
ネギ類(タマネギ、ニラなど)やアボカド、レタスは中毒や栄養不足の原因になるため与えてはいけません。果物も糖分過多にならないよう量に注意しましょう。


人工飼料(配合フード・ドッグフードなど)

忙しいときや栄養補助として人工フードを使うことも可能です。以下のようなものが選ばれます:

  • 爬虫類用の配合飼料(レプトミン、ズーメッドなど)
  • 高品質なドッグフード(無添加・低脂肪のもの)

注意点:
主食として与えるには栄養が偏る場合があります。
あくまで補助的な使用にとどめ、できるだけ自然に近い生餌中心の食事が理想です。


テグーの年齢・種類別の餌の頻度

テグーは成長段階によって必要な栄養や給餌頻度が大きく変わります。

また、アルゼンチンテグーとコロンビアテグーでは食性にも差があるため、それぞれの特徴に合わせた対応が必要です。


ベビー期(〜6ヶ月程度)

この時期は体の成長が著しく、高タンパク・高カロリーな食事が不可欠で、主に以下の餌が適しています。

  • ミルワームやコオロギなどの昆虫類
  • 鶏ささみやウズラなどの赤身の肉
  • 内臓(レバーなど)は週1回程度

ポイント:
消化力がまだ弱いため、餌は小さめにカットし、1日1〜2回の頻度でこまめに与えるのが理想です。


成長期~成体(6ヶ月~2歳程度)

体格が整ってくる時期。動物性の餌を中心にしつつ、少しずつ野菜や果物も加えていきます。

  • 肉類と昆虫が主食
  • 野菜(チンゲンサイ・カボチャなど)を副菜として追加
  • 果物は週1〜2回、おやつ程度

ポイント:
2日に1回の給餌でOK。偏食せずに色んな食材に慣らしておくと、将来の食いつきにも差が出ます。


成熟期(2歳以降)

代謝が落ちてくる時期で、肥満防止のために給餌頻度を落とす必要があります。

内容もバランスを意識して調整します。

  • 肉や昆虫は週2〜3回程度
  • 野菜中心の食事にシフト
  • 果物や人工飼料は少量にとどめる

ポイント:
週2〜3回の給餌でも十分です。肥満傾向が見られたら餌の内容や量を見直しましょう。


アルゼンチンテグーとコロンビアテグーの違い

  • アルゼンチンテグー:
    野菜や果物もよく食べる → バランス型の食事が可能

  • コロンビアテグー:
    肉食傾向が強く、植物性の餌には興味を示さない個体も多い → 動物性中心で工夫が必要

コロンビアテグーは性格も神経質で、慣れるまで食べてくれないこともあります。

その場合は焦らず様子を見つつ、好物から徐々に食欲を刺激していくと良いでしょう。


餌の与え方のコツ

テグーの餌は「何を与えるか」だけでなく、「どのように、どんなタイミングで与えるか」も健康管理において非常に重要です。

特に食べムラや偏食が起きやすい個体もいるため、ちょっとした与え方の工夫が効果を発揮します。


餌の与え方(器?手渡し?)

テグーへの餌やり方法は複数ありますが、次のような特徴があります:

  • 餌皿を使う: 清潔で衛生的。床材を誤飲するリスクが減る。
  • ピンセット給餌: 手渡しで与えることで信頼関係が築きやすく、初心者にもおすすめ。
  • 放し餌: 昆虫をケージ内に放ってハンティングさせる方法。運動になるが、食べ残し管理がやや面倒。

特に床材を敷いている環境では、餌を地面に置かないようにする工夫が大切です。

誤って床材を一緒に飲み込むと、腸閉塞や消化不良のリスクがあります。


餌は生?加熱?カットは必要?

肉類や野菜を与えるときの処理方法にも注意が必要です。

肉類(鶏むね肉、ささみなど)

  • 基本的には生でもOK(ただし新鮮なものを使用)
  • 心配な場合や体調が不安定なときは、軽く湯通し(表面だけ加熱)してもよい
  • 内臓類(レバーなど)は加熱推奨派も多いので、過熱して与えるのが無難

野菜類

  • 基本的には生で与えてOK
  • ニンジンやカボチャなどの硬い野菜は軽く茹でると食べやすくなる
  • アクの強い野菜(ほうれん草など)は茹でてから水にさらして使うのが安心

カットサイズ

  • 必ず一口大にカットして与えましょう(1〜2cm程度)
  • ベビー期はさらに細かく
  • 大きすぎると喉に詰まる危険があるほか、丸呑みによる消化不良の原因にも

餌を食べないときの対処法

「昨日までモリモリ食べてたのに、急に拒食…」というのはテグー飼育あるあるです。以下のような原因が考えられます:

  • 脱皮前・季節の変わり目で一時的に食欲が落ちることがある
  • 餌の種類やにおいの変化(鮮度や保存状態)に敏感な個体も
  • 発情期・繁殖期に食欲が落ちるのは特にオスに多い
  • ケージ環境の変化(温度・湿度・レイアウトの変化など)もストレス要因に

基本的に1〜2日食べないだけなら問題ありませんが、5日〜1週間以上続くようなら早めに爬虫類に詳しい動物病院に相談するのが安心です。


このように、テグーの餌やりは「種類」だけでなく「与え方・環境」にまで配慮することで、より健康で安心な飼育が実現します。


まとめ|テグーの餌は「バランスと観察」がカギ

テグーの餌選びは一見シンプルに見えて、実はとても奥が深いものです。肉や昆虫だけでは栄養が偏り、野菜や果物だけでは成長に必要なタンパク質が不足します。

だからこそ、「動物性」と「植物性」をバランスよく組み合わせる意識が大切です。

また、年齢や種類(アルゼンチン/コロンビア)、個体の性格や体調によっても適切な餌の内容や頻度は変わってきます。

毎日の様子をしっかり観察しながら、「最近食いつきが悪いな」「ちょっと太ってきたかも」といった小さな変化に気づいてあげることが、長生きに直結します。

さらに、与え方の工夫も忘れずに。床材の誤飲を防ぐ配置や、食べやすいサイズへのカット、必要に応じた加熱処理など、細かな配慮が飼い主としての愛情を形にするポイントです。

テグーとの暮らしを長く楽しいものにするために、まずは「食」をしっかり見直してみましょう。

健康な食生活が、なつきやすく活発なテグーを育てる第一歩になります。

\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)

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