「テグーの寿命」と検索すると、ネズミの「デグー」に関する情報ばかりが表示されて困った経験はありませんか?
本記事で解説する「テグー」は、齧歯類ではなく南米原産の大型トカゲです。
人に慣れやすく、ずんぐりとした体型が人気のペット爬虫類ですが、その寿命は想像以上に長いことで知られています。
テグーの種類によっても寿命に差があり、飼い方によっても大きく変わってきます。
この記事では、テグーの平均寿命や種類別の寿命差、長生きのための飼育ポイントについて詳しく解説します。
「家族として長く付き合えるトカゲを探している」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
\ テグーの飼育に関する /
まとめページは以下より
テグーの飼育方法まとめ
テグー関連記事一覧
- アルゼンチンブラックアンドホワイトテグー
白黒のコントラストが美しい、もっともポピュラーな品種です。 - レッドテグー
人に慣れやすく、初めてのテグーにも人気の赤い個体。 - ブルーテグー
希少で美しい青色のテグー。中・上級者向けです。 - ゴールデンテグー
野性味が強く観賞向き。流通数が少ない珍しい品種です。 - テグーのケージについて
成長に応じて必要なサイズやレイアウトを解説します。 - テグーの餌について
肉や野菜、給餌頻度など飼育段階ごとの食事管理。 - テグートカゲが噛む理由とは?
飛びつき・噛み癖を防ぐための工夫やしつけのコツ。 - テグートカゲはなつくの?
慣れやすい個体の特徴や信頼関係の築き方を紹介。 - テグーの寿命について
平均寿命と健康的に長生きさせるためのポイント。 - テグーが臭い理由と対策
テグーの臭い問題の解決方法
テグーの平均寿命は何年くらい?
テグーはペットとして飼育される爬虫類の中でも、かなり長生きする種類に分類されます。
代表的なアルゼンチンブラックアンドホワイトテグー(B&Wテグー)やレッドテグーの平均寿命は15〜20年ほどとされており、適切な飼育環境と栄養管理ができれば、20年以上生きるケースもあるほどです。
一方で、同じテグーでも種類によって寿命には差があります。
ゴールデンテグーは5〜8年程度とやや短命で、ブルーテグーも個体差がありますが10〜15年程度が目安とされています。
ただし、寿命はあくまで「平均」の話です。
飼育下では以下のような理由で短命になることもあります。
- 温度や湿度などの環境管理の不備
- 栄養バランスの偏った食事
- ストレスや運動不足
特にテグーは大型種でケージサイズも大きくなるため、設備の不備が寿命に直結しやすい点に注意が必要です。
「思っていたよりも大きく育ちすぎて飼育が難しくなった」というトラブルもよくあるため、寿命だけでなく飼育年数に見合った覚悟も大切です。
テグーの種類別の寿命と特徴まとめ
テグーには複数の種類が存在し、それぞれに体の特徴や性格、寿命の傾向が異なります。
ここでは代表的な4種類について、寿命とあわせて解説します。
B&Wテグー(アルゼンチンブラックアンドホワイトテグー)

- 平均寿命:15〜20年
- 特徴: 白黒の美しい体色が特徴的。人に慣れやすく、ペットとして最もポピュラーなテグーです。
- 性格: 比較的おだやかで、ベタ慣れする個体も多いことから「犬のような爬虫類」と呼ばれることもあります。
- 飼育傾向: 寿命も長く、大型に育つため十分なスペースと長期的な飼育計画が必要です。
アルゼンチンブラックアンドホワイトの詳しい解説をしていますので是非以下の記事を参考にしてください。

レッドテグー

- 平均寿命:15〜20年
- 特徴: 赤みがかった体色が特徴で、B&Wよりもやや体格が大きめになる傾向があります。
- 性格: こちらも比較的慣れやすく、ハンドリングしやすい個体が多いとされています。
- 飼育傾向: 成体になると迫力があり見応え抜群ですが、活発に動くため広い飼育スペースが必要です。
以下の記事ではレッドテグーの詳しい説明をしていますので是非参考にしてください。

ゴールデンテグー

- 平均寿命:5〜8年
- 特徴: 黄色みの強い体色と光沢のある鱗が美しく、観賞価値の高い種です。
- 性格: 荒い個体が多く、慣れることは少ないとされます。
- 飼育傾向: 飼い主へのアタック行動なども見られるため、革手袋などの対策が必要です。ふれあい目的よりは観賞向き。
以下の記事ではゴールデンテグーについて詳しく解説していますので是非参考にしてください。

ブルーテグー

- 平均寿命:10〜15年
- 特徴: 若い個体では淡いブルーグレーの体色が美しく、成長とともに色が変化することもあります。
- 性格: B&Wやレッドに比べるとやや神経質な面もありますが、個体差が大きく、慣れる個体も存在します。
- 飼育傾向: 入手性はやや低めで、価格も高め。神経質な性格とやや短めの寿命から、中〜上級者向けの種類です。
以下の記事ではブルーテグーについて詳しく解説していますので是非参考にしてください。

🏅 種類ごとの長寿記録の一例
寿命はあくまで平均値であり、個体差や飼育環境によってさらに長生きするケースも報告されています。
- B&Wテグー:
海外の飼育フォーラムでは25年以上生きた例があり、「飼い主と一緒に引っ越しを5回経験した」など長期にわたって大切にされた個体の記録も。 - レッドテグー:
日本国内でも20年近く生存した飼育例がSNS上で複数確認されており、温厚な性格から飼育継続しやすい傾向もあるようです。 - ゴールデンテグー:
平均は短めですが、10年近く生存したケースもあり、ストレス管理や事故予防が長寿に直結します。 - ブルーテグー:
長寿報告は少なめですが、15年近く生きた個体の事例も。若い頃のブルーグレーの体色を長く楽しめるよう、環境整備が重要です。
なお、こうした記録はあくまで非公式な飼育者による報告であり、ギネスなどの公式記録には掲載されていません。
しかし、愛情を込めて飼えば“20年越え”も夢ではないという点は、テグーを迎える上で心強い情報になるでしょう。
テグーの寿命を左右する飼育環境のポイント
テグーの寿命は、飼育環境や管理方法によって大きく変わると言われています。
特に長寿を目指すなら、以下のようなポイントをしっかり押さえておく必要があります。
🌡 温度・湿度管理の徹底
テグーは南米の熱帯〜亜熱帯に生息する爬虫類のため、高めの温度と湿度を好みます。
温度が低すぎると消化不良や免疫低下を引き起こし、寿命を縮める原因になります。
- バスキングスポット(ホットスポット):38〜42℃
- ケージ全体の温度帯:25〜30℃
- 湿度:60〜80%前後を保つのが理想
🍖 栄養バランスの取れた食事
テグーは雑食性で、野菜・果物・動物性タンパク質をバランスよく摂る必要があります。
栄養が偏ったり、脂肪分の多い餌を与えすぎると、肥満や肝臓疾患につながる恐れがあります。
- 成長期は動物性中心(昆虫・鶏肉・卵など)
- 成体は野菜多め+週に数回の動物性タンパクでOK
- カルシウム剤・ビタミンサプリの併用も効果的
テグーの餌については以下の記事で詳しく解説していますので是非参考にしてください。

📦 ケージのサイズとレイアウト
テグーは成長すると全長100〜130cmを超える大型トカゲです。
そのため、最低でも180cmクラスのケージが必要になり、狭い空間ではストレスや運動不足によって健康を損ねます。
- ケージ内に温度勾配と隠れ家を作る
- 床材は清潔で掘れる素材がベター(ヤシガラ、赤玉土など)
- 紫外線ライト(UVB)は必須。日光浴効果で代謝・免疫力UP
テグーのケージについては以下の記事で詳しく解説していますので是非参考にしてください。

🤝 ストレスを減らす接し方
テグーは人に慣れる個体が多いですが、慣れ方や性格には大きな個体差があります。
無理なハンドリングや急な環境変化はストレスになり、寿命に影響することも。
- 慣れるまでは手を入れるだけなど、少しずつ信頼関係を築く
- 音・振動・照明のON/OFFに敏感な個体もいる
- 定期的な健康チェックも、早期トラブル発見に役立つ
テグーのハンドリングについては以下の記事で詳しく解説していますので是非参考にしてください。

⚠️ 寿命を縮める“事故”にも注意!
どれだけ飼育環境や栄養を整えても、ちょっとした不注意で命を落としてしまうケースもあります。
以下のような事故は意外と多く、防げば確実に寿命を延ばすことができるポイントです。
- 脱走による事故死: フタの閉め忘れや隙間からの脱走 → 外気温や落下による死亡
- 高所からの転落: 脱走時やレイアウトの不備で高所から落ちて怪我 or 死亡
- 誤飲による窒息: ケージ内の小物や人間の落とし物などを飲み込むケースも
- 飼い主の不注意: 足元にいることに気づかず踏みつけるなど(特に放し飼い時)
- 多頭飼いでの喧嘩・共食い: 特に気性が荒い個体は同居NG。別ケージが基本!
テグーは長生きできるトカゲですが、こうした“飼い主都合の事故”で命を落とすことも少なくありません。
「危険を未然に防ぐ工夫」も寿命を延ばす大切な要素だと心得ておきましょう。
✅ まとめ|テグーの寿命を正しく理解して、長く付き合おう
テグーは、大型で見応えがあり、しかも驚くほど長生きするトカゲです。
特にB&Wテグーやレッドテグーは、平均寿命が15〜20年と長く、「飼い主と人生を共にするパートナー」と言える存在になります。
一方で、ゴールデンテグーやブルーテグーは寿命がやや短めだったり、性格が神経質だったりするため、種類に応じた飼育スタイルが求められます。
また、温度や湿度の管理だけでなく、誤飲・転落・脱走・共食いなどの事故リスクを避けることも寿命を延ばすうえでとても重要です。
しっかりとした設備と理解を持ってお迎えすれば、20年以上生きることも夢ではありません。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)