イリアンジャヤカーペットパイソン|特徴・性格・価格や飼育のポイントを解説

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カーペットパイソンは、「Morelia spilota」という学名を持つニシキヘビの一種で、オーストラリアからニューギニア島にかけて広く分布しているヘビです。

地域によって模様や色味がかなり異なるため、「コモン」「ダイヤモンド」などさまざまな名前で呼ばれるローカルタイプが存在します。

そんな中でも、「イリアンジャヤカーペットパイソン」はちょっと特別。

なんと、生息地がインドネシアのイリアンジャヤ地方なんです。

えっ!?オーストラリアじゃないのに仲間なの?と驚く方もいるかもしれませんが、実はこのイリアンジャヤも、かつてオーストラリアと地続きだったニューギニア島の一部。

そのため、イリアンジャヤタイプも**自然な分布と進化の結果として誕生した“本物のカーペットパイソン”**なんです。



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目次

イリアンジャヤカーペットパイソンの特徴

体色

イリアンジャヤカーペットパイソンの最大の魅力は、そのくっきりとしたバンド模様落ち着いた色合いにあります。

体色はベージュ〜ブラウン系が中心で、模様は太めの縞模様がくっきり入る個体が多い印象です。

派手すぎず、シンプルながらも存在感のある美しさで、他のローカルタイプとは一味違った雰囲気を持っています。

イリアンジャヤタイプは、野生由来のローカリティのため、個体ごとに模様や色合いのばらつきが大きい傾向があります。太めのバンド模様と落ち着いた色味が特徴ですが、「これぞ」という典型的な見た目がない点も魅力のひとつです。

性格

性格については、カーペットパイソン全体に言えることですが個体差が大きく、イリアンジャヤタイプも例外ではありません。

ただし、比較的おとなしく、人に慣れやすい個体が多いとされており、ハンドリングにも慣れてくれる可能性は高めです。

見た目の派手さで選ばれることが多いカーペットパイソンの中でも、“通好み”の渋さを持つ存在と言えるでしょう。


サイズ

イリアンジャヤカーペットパイソンは、カーペットパイソン全体の中ではやや小型寄りのタイプとされています。

成体での全長はおおよそ150〜180cm程度が一般的で、2mを超えるような大型個体はあまり見られません。

このサイズ感は、飼育スペースを抑えたい飼い主にとっては大きな魅力のひとつ。特に日本の住宅事情においては、「大きすぎないニシキヘビ」としてイリアンジャヤは扱いやすい部類に入ります。

寿命

寿命に関しては、他のカーペットパイソンと同様に10〜15年ほどとされており、しっかりとした飼育管理をすれば20年近く生きることも可能です。

長く付き合えるパートナーとして、安定した飼育環境を用意してあげましょう。


イリアンジャヤカーペットパイソンの価格相場/販売状況

イリアンジャヤカーペットパイソンは、他のローカルタイプと比べると流通量がやや少なめです。

日本国内でも見かける機会は限られており、専門性の高い爬虫類ショップやイベント販売が主な入手ルートになります。

価格帯としては、おおよそ3〜6万円前後が相場。

ただし、模様の美しさや個体のサイズ、血統によって価格に幅があるため、タイミングや出会いも重要です。

とくにハンドリングに慣れた個体や、バンド模様が特に整った美しい個体はやや高値になる傾向があります。

「とにかく珍しいカーペットパイソンが欲しい!」という方にとっては、イリアンジャヤは狙い目の存在かもしれません。


イリアンジャヤカーペットパイソンの飼育のしやすさ・向いてる人

イリアンジャヤカーペットパイソンは、比較的おとなしく小型な傾向があるため、飼育の難易度はそこまで高くありません

カーペットパイソン全体に共通する「丈夫さ」や「環境適応力の高さ」も備えており、初心者でも十分に飼育可能な種類といえるでしょう。

ただし、入手のしやすさや情報量では、コモンやコースタルに比べてやや劣る面もあります。

ベビーからの飼育や繁殖を目指す場合は、それなりに知識や準備が必要になるため、ある程度ヘビ飼育の経験がある人のほうが安心かもしれません。

「人と違う個体を飼いたい」「ちょっとマニアックな種類に惹かれる」そんな方には、まさにぴったりの1匹です。


他種・他モルフとの違い

カーペットパイソンにはさまざまな地域個体群(ローカリティ)や、人工的に生み出されたモルフ(色彩変異)が存在します。

その中で、イリアンジャヤカーペットパイソンは自然個体ならではの落ち着いた風合いと模様を持ち、派手な色彩のモルフとは一線を画します。

例えば、ジャングルカーペットパイソンやアルビノモルフのように明るい黄色や白系のカラーを持つタイプと比べると、イリアンジャヤは茶系〜グレーベースの自然な色合いが特徴です。

また、他のローカリティと比べた場合、ダイヤモンドやコースタルのように2mを超えるようなサイズ感ではなく、コンパクトで飼育しやすいサイズに収まる点も大きな違い。

性格面でも比較的落ち着きがあり、初めてのカーペットパイソンとしても選びやすいローカリティといえるでしょう。


まとめ

イリアンジャヤカーペットパイソンは、カーペットパイソンの中でもやや珍しい存在ながら、落ち着いた美しい模様とおとなしい性格、そして扱いやすいサイズ感で魅力たっぷりのローカリティです。

インドネシア・イリアンジャヤに自然分布する地域個体群でありながら、正真正銘のカーペットパイソンの一員として、飼育者からじわじわと注目を集めつつあります。

派手なモルフにはない“自然の美しさ”や“渋さ”を求める方、そして「人とちょっと違う個体を迎えたい」というこだわり派の方には、まさにおすすめの一匹。出会いのチャンスがあれば、ぜひ選択肢に加えてみてくださいね。


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