アオダイショウの臭いの原因と対策法まとめ|飼育時の注意点も解説

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アオダイショウを飼育していると、「ちょっと臭いかも?」と感じた経験はありませんか?

実はこの臭い、アオダイショウ特有の習性によるもので、飼育環境や扱い方によって防げることもあります。

この記事では、アオダイショウの臭いの原因と対策方法、そして日常の飼育時に気をつけたいポイントをまとめました。
これから飼育を始めようと考えている方も、すでに飼育中の方もぜひ参考にしてください。


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目次

アオダイショウの臭いの原因とは?

アオダイショウが発する独特な臭いは、主に2つの原因があります。

臭腺からの分泌液によるもの

アオダイショウはストレスを感じたり、危険を察知すると、総排泄口近くにある臭腺(しゅうせん)から茶色っぽい分泌液を出します。

この液体は毒性こそありませんが、青臭く強烈なにおいがあり、衣類や手に付くとなかなか取れません。

特にハンドリング時に手に絡みついた際に分泌されやすく、これが「臭い」と感じられる主な理由です。

排泄物や汚れによる臭い

ケージ内の排泄物や湿った床材から発生する臭いもあります。

とくに尿が床材に染み込んだままだと、ほのかに臭いが残り続けることもあります。

アオダイショウの臭い対策法

臭いを抑えるには、物理的な対処ストレス軽減の両面からアプローチするのが効果的です。

臭腺からのニオイを防ぐにはどうすればいい?

アオダイショウが臭腺から分泌液を出すのは、捕食者に襲われたときや、強いストレスを感じたときです。

これは自然界で「食べられないための防御行動」として機能しており、ニオイで敵を遠ざける手段として進化してきました。

つまり、人間の手が近づいたり、急に掴まれたり、動きが制限されたときなどに「ヤバい!」と感じてニオイ爆弾を発動するわけです。

臭腺分泌を防ぐためにできること

  • 飼い始めてすぐは無理に触らず、距離感を大切にする
  • ハンドリングする際は、急に上から手を伸ばさず、横からやさしく
  • 初期は餌やりだけにとどめ、ケージの外から声をかける・存在に慣れさせるなど徐々にステップを踏む
  • 「お腹すいてるとき」「寝てるとき」「脱皮前」など、不安定なタイミングで触らない

また、臭いを出された後は手をしっかり洗うことも重要です。

分泌液は油分を含んでいるため、普通の水洗いだけでは落ちにくく、においが1日以上残ることもあります。

ぬるま湯+石けんでよく洗い、アルコール系の手指消毒で仕上げると比較的ニオイが取れやすいです。


フンの臭い対策

アオダイショウのケージから漂う臭いの正体は、「排泄物」とざっくり表現されがちですが、実はフンと尿で原因や対策がまったく異なります。

まずフンは、ある程度固形で床材の上にそのまま出てくるため、目視で発見しやすく、臭いも時間とともに少しずつ強くなるタイプです。

フンを放置してしまうと、乾燥して臭いが広がりにくくなる一方、床材に染み込むことで除去が難しくなることがあります。

フンを見つけたら、できるだけその場でティッシュなどでつまみ取って処分するのがベストです。


餌を変えるとフンの臭いが減る説、ある?

「なんかフンがやたら臭い…」と感じることがあれば、与えている餌の内容を見直すことで、臭いが軽減される可能性があります。

アオダイショウのフンの臭いは、餌の質・鮮度・量によって大きく左右されるのです。

劣化した冷凍マウスは要注意!

冷凍マウスは基本的に臭いが強いものではありませんが、以下のような状態だとフンが強烈に臭うことがあります:

  • 解凍・再冷凍を繰り返して品質が落ちたマウス
  • 解凍時に腐敗臭のようなにおいがするマウス
  • パッケージ内で液漏れしているマウス

このような餌を与えると、アオダイショウの消化に負担がかかり、未消化気味のフン=臭いが強くなるという悪循環が起きることがあります。


サイズと量にも気をつけよう

大きすぎる餌や頻繁すぎる給餌は、アオダイショウの消化能力を超えてしまい、結果として強烈な臭いのフンを出すことがあります。

  • 餌は胴体の太さ以下のマウスを選ぶ
  • 与える頻度は週に1~2回程度が目安(個体の年齢や大きさによる)

臭いが少ない餌に切り替えるのも手

一部では、ピンクマウス(まだ毛のない小さなマウス)は体内で分解されやすく、比較的臭いが抑えられるという声もあります。

また、ショップやブリーダーによって冷凍マウスの質には差があるため、鮮度の良い餌を扱う店舗を選ぶことも重要です。

まとめると、フンの臭いが気になるときは「ケージの掃除」だけでなく「餌の見直し」もセットで行うのがポイント。
給餌の内容やサイクルを見直すだけでも、臭いのストレスが大きく減ることがありますよ。

尿の臭い対策

一方で、見落としやすいのが尿です。

アオダイショウの尿は液体で出ることが多く、広葉樹チップなどの床材にサッと染み込んでしまいます。

見た目では分かりづらく、気づいたときには「なんか臭う……」という状況になっていることも珍しくありません。

そのため、臭いの元としてはフンよりも尿のほうが厄介とも言えます。

湿った床材を見つけたら、その部分をすぐに取り除き、新しい床材と入れ替えましょう。

定期的に軽く掘って中までチェックする癖をつけると、臭いの発生を未然に防ぐことができます。


ケージの掃除は「週1プチ掃除+月1ガチ掃除」が理想

アオダイショウの臭いを最小限に抑えるには、定期的なケージ掃除が欠かせません。

見た目がきれいでも、時間が経つにつれて床材に臭いが蓄積し、気付かないうちに「なんか臭う……」という状態になってしまいます。

理想的な掃除のサイクルは次の通りです。

週1回:プチ掃除

  • フンや尿で汚れた部分の床材を部分的に交換
  • 水入れやシェルターを水洗い
  • ケージの底面や側面に付着した汚れを軽く拭き取る

このプチ掃除を毎週行うだけでも、臭いの蓄積は大きく減らせます。


月1回:ガチ掃除

  • 床材をすべて全交換
  • ケージの底面・壁面を中性洗剤で丸洗い
  • 必ず水でしっかりすすぎ、完全に乾燥させてから再設置

アオダイショウは繊細な生き物なので、洗剤の残り香がないことも重要です。

拭き取り後はしばらく空気にさらしてから再び使用しましょう。

また、掃除のたびにケージの隅やスキマにフンや食べ残しが入り込んでいないかも確認を。

そこから臭いが発生するケースもよくあります。

こうした定期的な掃除を怠らなければ、臭腺の分泌液以外の「ケージ由来の臭い」は、かなり抑えることができます。


部屋の換気は超大事!

アオダイショウのケージをどれだけ清潔に保っていても、「なんとなく部屋が臭う」と感じることがあります。

その原因の多くは、換気不足による空気の滞留です。

爬虫類のケージは密閉性が高い構造のものが多く、加えて暖房や保温器具を使用していると空気がこもりやすくなります。

その結果、床材や臭腺の分泌液、排泄物から出るにおい成分が部屋の空気に溜まり、独特なニオイが蓄積されていくのです。

臭いを軽減するための換気習慣

  • 朝晩1回ずつ、5~10分程度の窓開け換気を行う
  • 換気扇があれば弱でも常時オンにする
  • 空気の循環用にサーキュレーターや小型ファンを併用するのも効果的

特に湿度が高くなる梅雨の時期や、冬場の締め切った室内では、臭いがこもりやすいため要注意です。

また、ケージの設置場所が風通しの悪い部屋の隅やクローゼットの中だと、どうしてもニオイが滞留しがちです。

できるだけ空気の流れがある部屋に置くことも、快適な飼育環境づくりに繋がります。


消臭スプレーって使っていいの?

部屋に臭いがこもると、どうしても「消臭スプレーで一掃したい!」と思ってしまいますよね。

ですが、爬虫類は意外とニオイや成分に敏感な生き物です。アオダイショウの健康を守るためには、スプレーの使い方に注意が必要です。

基本のルール:「生体に直接かからないこと」

  • スプレーはケージの外側や部屋の空間用にとどめましょう。
  • ケージ内に直接噴射するのはNG
    床材やシェルターが吸い込んでしまい、アオダイショウに悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 換気と併用することで、安全かつ効果的に消臭できます。

人間用スプレー(例:ファブリーズ)は使っても大丈夫?

基本的には使用を避けるのが無難です。

ファブリーズなどの人間用スプレーには、界面活性剤・香料・アルコール類などが含まれており、これらがアオダイショウの呼吸器や皮膚に悪影響を及ぼすおそれがあります。

特にケージ内は空気がこもりやすく、成分が床材などに染み込むと、長時間残留してしまうリスクも。

どうしても使いたい場合は、以下の対策を徹底してください。

  • スプレーはケージから離れた場所で使用
  • 使用中はケージをしっかり閉じる
  • 使用後はしっかりと部屋全体を換気
  • スプレーをケージ方向に向けない

それでも心配な場合は、完全に使用を控えるのが安心です。


アオダイショウにおすすめの消臭スプレーの条件

  • ペット用として販売されているもの
  • 無香タイプ(香料入りは逆にストレスの原因に)
  • アルコールや界面活性剤を含まないナチュラル系だとより安心

市販のペットショップでは、「チャーム」や「ジョイペット」などのブランドから、小動物・爬虫類向けの安全性に配慮したスプレーが販売されています。

臭いが気になるタイミングで、部屋の空間に1〜2プッシュしてから軽く換気すれば、かなり快適な環境になりますよ。


臭腺持ちの他のヘビ・生き物って?

アオダイショウが「臭いを出すヘビ」として知られているのは事実ですが、実はこうした臭腺による防御手段を持つヘビは他にもたくさんいます

つまり、アオダイショウだけが特別というわけではないのです。

代表的な臭腺持ちのヘビたち

  • アカマタ(沖縄本島や先島諸島に生息)
    攻撃的な性格で知られ、威嚇や捕獲時に強烈な臭いを放ちます。
    沖縄では「臭いヘビ=アカマタ」という印象が根強いほど。

  • シュウダ(奄美大島や徳之島などに生息)
    こちらも捕まえようとすると臭腺から分泌液を出します。アオダイショウと似た臭いで、しばらく手に残ります。

  • カリフォルニアキングスネークなどの海外種
    ペットとして人気の外来ヘビも、意外と臭腺持ちが多く、特に幼体時や慣れていない個体はよく臭いを出す傾向があります。

実は哺乳類にもいる「臭い系」

臭腺を使うのは爬虫類だけではありません。哺乳類にも、同じような目的で臭いを活用する動物がいます。

  • フェレット:
    ペットとして飼われることもありますが、特有の体臭と臭腺のにおいが強く、苦手な人も少なくありません。

  • スカンク:
    言わずと知れた「世界最強クラスの臭い兵器」。敵から身を守るためにお尻から強烈な液体を噴射します。

このように、臭いを使って身を守る生き物たちは実はけっこう多いんですね。

アオダイショウが臭いを出すのも「普通の防衛本能の一種」と理解しておくと、少し気持ちがラクになるかもしれません。

まとめ|アオダイショウの臭いは防げる?対策のカギは“環境と接し方”

アオダイショウが発する臭いの原因は、大きく分けて2つあります。

ひとつは臭腺から出る分泌液、もうひとつはフンや尿によるケージ内の汚れです。

臭腺のにおいは、アオダイショウがストレスを感じたときに出す防衛手段のひとつ。

完全には防げませんが、無理なハンドリングを避け、個体が慣れるのを待つことで発生頻度を抑えることが可能です。

一方で、フンや尿などの生活排泄物が原因の臭いは、ケージの掃除・換気・餌の見直しといった飼育環境の工夫によって、大きく軽減することができます。

また、人間用の消臭スプレー(例:ファブリーズなど)は成分的に有害となるおそれがあるため、使用は避け、ペット用の無香タイプを選ぶことを推奨します。

臭いが出る=問題というわけではなく、それはアオダイショウなりの自己防衛本能。

正しく理解し、対策を取ることで、飼育者もヘビもお互いに快適な暮らしができるはずです。

\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)

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