コモンカーペットパイソン|特徴・性格・販売価格のすべてを解説!

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コモンカーペットパイソンは、カーペットパイソンの中でも特に流通量が多く、ペットとしても人気の高い種類です。

「コモン(common)」という名の通り、見た目の派手さは控えめながらも、落ち着いた色合いや飼いやすさが魅力で、初心者からベテランまで幅広く支持されています。

最大で2メートルを超える個体も珍しくなく、見応えのあるサイズ感ながら毒は持たないため安心してハンドリングも可能です。

価格相場は比較的リーズナブルで、爬虫類ショップやオンライン販売でもよく見かけるタイプです。


この記事では、そんなコモンカーペットパイソンの特徴や性格、飼育ポイントについて詳しくご紹介していきます。



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目次

コモンカーペットパイソンとは?特徴と見た目の魅力

コモンカーペットパイソンは、カーペットパイソン(Morelia spilota)の中でも最もポピュラーで、もっとも「基準」とされる存在です。

野生ではオーストラリア東部〜南東部を中心に広く分布しており、その名前の通り“よく見かける個体群”として知られています。

見た目は全体的に落ち着いた印象で、黒〜グレーをベースに黄土色やクリーム色の斑模様が入ることが多く、コースタルやダイヤモンドのような派手さは控えめです。

参考ツイート

ただし個体差も大きく、明るめの模様が多く出る個体も存在するため、「地味」とひとくくりにはできません。

流通量が多い分、ペットとして飼育されている個体の中にはブリーディングによって模様が美しく整ったものもあり、バランスの取れた美しさが光る存在です。

まさに“ザ・カーペットパイソン”ともいえる標準的なルックスで、派手すぎず地味すぎない見た目が、多くの飼育者から安定した人気を集めています。


コモンカーペットパイソンの性格や飼いやすさは?初心者にも向いている?

ペットとして「カーペットパイソン」と紹介されている個体の多くは、実はこのコモンカーペットパイソンです。

国内でもっとも流通量が多く、飼育情報も豊富に出回っているため、はじめての大型ヘビとして選ばれることも少なくありません。

おとなしい性格と警戒心の強さ

コモンカーペットパイソンは、基本的にはおとなしく、神経質すぎることもありません。もちろん個体差はありますが、幼体のうちはやや警戒心が強く、威嚇したり素早く逃げようとする行動が見られることもあります。

ただし、ある程度の期間をかけてハンドリングや給餌に慣らしていけば、多くの個体は落ち着いてきます。

成長後は比較的動きもゆったりとし、落ち着いた性格の個体が多くなります。

むしろ活発すぎて扱いづらいというよりは、「慣れれば非常に扱いやすいタイプ」と言えるでしょう。

毒の有無と安全性

コモンカーペットパイソンを含むカーペットパイソン全体は無毒のニシキヘビ科に分類されており、毒は持ちません。

噛まれたとしても軽い傷で済むことが多く、命にかかわるような危険性はありません。

ただし、あくまで“力強い肉食動物”であることは変わりなく、特に給餌時にはマウスなどの動きに反応して急に噛みつくこともあります。

人の手や腕を餌と誤認しないよう、ピンセットでの給餌や落ち着いた環境づくりは大切です。


コモンカーペットパイソンの大きさと成長の目安

コモンカーペットパイソンの体長は、平均的には1.5〜2メートル前後が一般的ですが、個体によっては2.5メートル近くまで成長することもあります。

これはカーペットパイソン全体の中でも比較的大きい部類に入り、迫力ある体格に育つことが魅力のひとつです。

ベビーの頃は全長30〜40cmほどですが、飼育環境や餌の頻度によって成長速度は大きく変わります。

参考ツイート

特に最初の1〜2年で急激に体長が伸びる傾向があり、早ければ1年で1メートルを超えることも珍しくありません。

しっかりと栄養を摂り、無理なく育てた場合でも成体になるまでには2〜3年を要し、その後も体格が徐々にがっしりしていきます。

最大サイズは環境や個体の血統にも左右されるため一概には言えませんが、「最大でどれくらいになるのか」を意識して飼育スペースを整えることが重要です。


コモンカーペットパイソンの販売事情と価格相場

コモンカーペットパイソンは流通量が非常に多いため、日本国内でも比較的入手しやすい種類です。

特に展示即売会や爬虫類専門店では常連ともいえる存在で、「はじめてのカーペットパイソン」として紹介されることもよくあります。

購入できる場所と入手難易度

主な入手ルートとしては、爬虫類ショップ・オンラインショップ・イベント即売会などがあります。

イベント会場では複数のブリーダーが出店していることも多く、同じ「コモン」であっても色や模様に個体差があるため、直接見て選びたい人には向いています。

また、通販でも手軽に購入可能ですが、実物を見られないため模様や性格の傾向がわかりづらい点には注意が必要です。

可能であれば、信頼できるショップや評判の良いブリーダーからの購入が安心です。

価格帯の目安と相場のばらつき

コモンカーペットパイソンの価格は、おおよそ2万円〜3万円前後が相場です。

派手なローカリティやモルフに比べると手ごろな価格で、初心者にも手を出しやすい点が魅力です。

まれに模様のコントラストが美しい個体や、サイズの大きい飼い込み個体では4〜5万円前後になることもありますが、基本的にはリーズナブルな価格帯に収まります。

なお、「ジャガー」などのモルフや派手なローカリティと違い、価格が高騰しにくいのもコモンの特徴です。

手頃な価格で入手しやすい反面、見た目のインパクトで他種に埋もれがちなこともあるため、購入時はじっくりと自分の好みに合った個体を選ぶとよいでしょう。

購入時の注意点(個体差・WC個体の可能性など)

販売されている個体の中には、野生由来(WC:ワイルドキャッチ)の個体が紛れていることもあります。

WC個体は気性が荒い傾向があるため、初心者の方にはCB(飼育下繁殖)個体の方がおすすめです。

また、模様のコントラストや顔つきなどは成長とともに変化することもあるため、「今の見た目」だけで判断せず、将来的な変化も視野に入れて選ぶのがコツです。


飼育環境の基本について

コモンカーペットパイソンを健康に育てるには、適切な温度・湿度・ケージサイズを整えた飼育環境が欠かせません。

特に体が大きくなるヘビなので、最初からある程度ゆとりのあるケージを用意することで、将来的な引っ越しの手間も減らせます。

また、夜間と日中で温度を変える「昼夜の温度差」や、登れるレイアウトを工夫することで、ストレスの少ない環境づくりが可能です。

▼詳しくは以下の記事で詳しく解説しています。
👉 カーペットパイソンの飼育環境まとめ|ケージ・温度・湿度などの基本


まとめ|コモンは“控えめだけど長く付き合える”パイソン

コモンカーペットパイソンは、派手な模様や珍しさでは他のローカリティに譲る部分もありますが、飼いやすさ・丈夫さ・安定した流通という点では非常に優れた選択肢です。

無毒で比較的穏やかな性格の個体も多く、適切に慣らせばハンドリングにも向いています。

最大で2メートルを超えることもある迫力あるサイズ感ながら、価格は比較的リーズナブルで、初心者にも手が届きやすい点も魅力です。

「カーペットパイソン」と聞いて思い浮かぶ基本形が、このコモンだといっても過言ではないでしょう。

はじめての大型パイソンとしても、長く付き合えるパートナーとしても、コモンカーペットパイソンは非常にバランスの良い存在です。

地味に見えて、実は“育てるほどに味が出る”——そんな魅力を、ぜひ実際に触れて感じてみてください。


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