コーンスネークを飼いたいと思ってショップを訪れたら、ほとんどがベビーサイズ…。
「もう少し大きくて落ち着いた個体が欲しい」と感じたことはありませんか?
アダルトサイズのコーンスネークは、性格が安定していて飼育も楽なうえに、見た目の迫力も魅力です。
ただし、流通が少なく購入のハードルがやや高いのも事実。
この記事では、アダルト個体を購入したい人に向けて、販売されている場所や選び方、サイズや性格の特徴まで、役立つ前情報を詳しくご紹介します。
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アダルトのコーンスネークはどこで買える?

コーンスネークのアダルト個体(成体)を販売している場所は、ベビーと比べてかなり限られます。
ショップを訪れても並んでいるのはほとんどが生後数ヶ月のベビーサイズばかりで、アダルト個体は見かける機会が少ないでしょう。
これは、アダルトの個体はブリーダーにとって「繁殖に使える貴重な戦力」であるため、一般の流通に出回ることが少ないからです。
とはいえ、以下のような場所で探すことが可能です。
- 爬虫類専門の即売イベント
レプタイルズショーなどの展示即売会では、繁殖済みのアダルト個体が販売されることもあります。
直接個体を見て選べる貴重な機会です。 - 個人ブリーダーのSNS・ブログ・販売サイト
InstagramやX(旧Twitter)などのSNSでは、ブリーダーが飼育・繁殖情報を発信しており、タイミングによっては里親募集や販売告知をしていることもあります。 - 中古個体を取り扱う爬虫類ショップ
店舗によっては「引き取り個体」や「飼育者都合による再販売品」として、成体を扱っている場合もあります。
こうした店舗はホームページやSNSで在庫情報を更新していることが多いので、こまめにチェックしてみましょう。
なお、流通量が少ないぶん、価格はやや高めになる傾向があります。
また、成体は見た目の印象や性格がすでに定まっているため、「一目惚れで選びやすい」というメリットもあります。
アダルトを選ぶメリットと注意点

コーンスネークをアダルト個体から飼い始めるのは、実は初心者にも向いている選択肢のひとつです。
ただし、メリットばかりではなく注意すべき点もあるため、両方を理解したうえで検討しましょう。
アダルトを選ぶメリット
1. 性格が安定している
ベビーの頃は警戒心が強く、触ろうとすると威嚇したり暴れたりすることもありますが、アダルトになると人との接触にも慣れ、ハンドリングしやすい個体が多くなります。
2. 成長の手間がかからない
餌のサイズアップや頻度調整など、ベビー時代の細やかな管理が不要です。
既に冷凍マウスを問題なく食べられる個体がほとんどなので、初心者でも飼育が安定しやすいです。
3. 個体の特徴が分かりやすい
体格や模様、性格がはっきりしているため、将来的な姿を想像しながら選ぶ必要がなく、「今の姿」がそのまま飼育対象になります。
アダルトを選ぶ際の注意点
1. 環境変化に弱いことがある
長年同じ環境で飼育されていた個体ほど、新しい環境への適応に時間がかかることがあります。
特に餌食いが落ちるケースもあるため、購入前に「何をどのように食べていたか」は確認しておきましょう。
2. 飼育歴が分からない個体もいる
中古個体や譲渡個体の場合、過去に病気や怪我があったかなどの詳細が分からないことがあります。なるべく信頼できる販売元から迎えるのが安心です。
3. 繁殖済み個体の場合のリスク
特にメスでは、過去に繁殖に使われた個体であれば、繁殖疲れや体力の低下があるかもしれません。長期飼育を前提とするなら、この点も注意して見極めたいところです。
コーンスネークのアダルト個体の特徴(サイズ・重さ・太さ)
「アダルトサイズのコーンスネークって、実際どのくらい?」
購入を検討するうえで、サイズ感を具体的にイメージできるかどうかはとても重要です。
長さ(全長)
コーンスネークの成体は、平均して1.2メートル前後に成長します。
個体差はありますが、大きいもので1.4メートル、小さい個体で1メートル程度というケースもあります。
普段はとぐろを巻いていることが多いため、見た目よりも実際は長いです。
長さを確認したいときは、脱皮殻よりも「個体をまっすぐにしたときの全長」を参考にしましょう。
太さ(胴回り)
最も太い部分では、直径2〜3センチ程度です。
例えるなら、園芸用ホースやマジックペンを少し太くしたくらいのイメージです。
ベビー時代と比べてしっかりとしたボディになっており、ハンドリング時にも「ずっしり感」があります。
体重
体重は400g〜450g前後が目安です。
ただし、給餌頻度や体格、性別によって差があるため、数字だけで判断するよりも「体型バランス」を重視しましょう。
- 背中を触ったときに背骨がゴリゴリと浮き出ている場合 → やせ気味
- 丸太のように太すぎる場合 → 肥満傾向
あくまで「引き締まっているけどしっかりしている」くらいが理想です。
コーンスネークのアダルト個体を購入する際のチェックポイント

アダルトのコーンスネークを購入する場合は、「見た目が好み」という理由だけで即決せず、いくつかのポイントを確認することをおすすめします。
ここでは、購入前に必ずチェックしたい項目を紹介します。
健康状態(体型と皮膚)
まずは体型が痩せすぎ・太りすぎになっていないかを確認しましょう。
背中にゴツゴツとした背骨の感触がある場合は痩せすぎ、胴体が極端に太く重たく見える場合は肥満の可能性があります。
皮膚に傷やただれ、ダニのような黒い点がないかも目視で確認してください。
できれば脱皮直後の皮膚の質感を見られるとベストです。
給餌の状況
購入前に「現在どんな餌を、どんな頻度で食べているか」を確認しておきましょう。
特に重要なのは以下の2点。
- 冷凍マウスに慣れているか(生きたマウスしか食べない個体は手間が増える)
冷凍マウスは入手が容易ですが生きたマウスの入手は非常に困難です。 - ピンセットから給餌できるか(ハンドリングしやすさにも関係)
問題なく餌を食べていれば、新しい飼育環境にもスムーズに馴染みやすいです。
コーンスネークの餌は基本、マウスです。
またほとんどの一般的な飼育者が与えることができるのは冷凍マウスです。
それ以外の選択肢が全くないわけではないのですが、冷凍マウスが食べられないとなると飼育難易度がグッと上がるので要注意です。
コーンスネークの餌の頻度や量などの与え方については以下の記事で詳しく解説していますので是非参考にしてください。

またコーンスネークの餌でマウス以外の選択肢としては以下の記事で詳しく解説していますのでこちらも参考にしてください。

性格・人馴れ度

アダルト個体は性格が確立されているため、「よく慣れている個体」と「警戒心の強い個体」で差がはっきりしています。
- ハンドリングできるかどうか
- 噛み癖があるか
- 威嚇行動の有無
販売者に直接聞ける場合は、実際に手に取ってみるのが理想的です。
コーンスネークの性格については以下の記事で詳しく解説していますので是非参考にしてください。

年齢と飼育歴
特に中古個体(譲渡・引き取り品)の場合、「何年飼育されてきたか」「飼育環境はどんなものだったか」が重要です。
過去に病気歴がある個体や、繁殖で酷使されていた個体は体力が落ちている可能性があるため、できるだけ飼育歴が明確な個体を選ぶのが安心です。
アダルト個体が向いている人・向いていない人

コーンスネークのアダルト個体には、ベビーとは違った魅力と特徴があります。
そのため「どちらを選ぶべきか」で迷っている方は、自分のライフスタイルや飼育経験に合わせて考えるのがおすすめです。
アダルト個体が向いている人
- すぐに落ち着いた姿を楽しみたい人
ベビーは数年かけて成長しますが、アダルトはすでに完成された姿なので「今すぐコーンスネークらしさを楽しみたい」という人に向いています。 - 給餌や温度管理などをシンプルにしたい人
アダルトは餌の頻度も少なく、サイズも安定しています。
ベビーのような細かな餌サイズ調整や頻繁な脱皮対応がないため、メンテナンスが楽です。 - 初心者で不安な人
意外かもしれませんが、ベビーよりアダルトの方が性格が落ち着いている個体が多く、扱いやすいという点で初心者にもおすすめできます。
アダルト個体が向いていない人
- 成長過程を楽しみたい人
小さなベビーからじっくり育てたい、という楽しみを重視するならベビーの方が満足度が高いかもしれません。 - 小さなケージで飼いたい人
アダルト個体は体長が1メートルを超えるため、それなりの広さのケージが必要です。
コンパクトな飼育スペースを想定している場合は不向きです。 - 多頭飼いを検討している人
アダルトサイズの複数飼育はスペース的にもリスク的にもハードルが高いため、まずは1匹ずつ丁寧に向き合う方が無難です。
まとめ|アダルト個体購入を検討する前に知っておきたいこと
アダルトサイズのコーンスネークは、ベビーとは違った魅力と扱いやすさを持っています。
性格が落ち着いていて餌の管理も楽なため、初めてのヘビ飼育でも安心して迎えられるケースが多いでしょう。
ただし、販売されている場所が限られていたり、飼育歴が不明な個体もあるため、入手先の選定や健康状態の見極めが重要になります。
どこで購入するか、どんな個体を選ぶかをじっくり見極めたうえで、あなたに合ったアダルト個体を迎えてみてくださいね。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)
