コーンスネークの餌|頻度・量・餌代・解凍方法までまとめ

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コーンスネークを飼う上で避けて通れないのが「餌」の問題です。

基本的には冷凍マウスのみで一生を通すことになりますが、それだけに

「どれくらいの頻度で与えればいいの?」
「どんなサイズを選べばいい?」
「マウス以外はダメなの?」

といった疑問も尽きません。

また、見た目がネズミそのものという点で、抵抗を感じる方も少なくないはずです。

しかし、実は餌代が安く、栄養管理もシンプルという大きなメリットがあるのも事実。

慣れてしまえば、他の爬虫類よりも餌やりはずっと簡単です。

この記事では、コーンスネークの餌やりについて、頻度・量・餌代の目安から与え方・注意点まで初心者にもわかりやすく解説していきます。


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目次

コーンスネークの餌

コーンスネークの餌はマウス一択

コーンスネークを飼う場合、基本的に与える餌は冷凍マウスだけです。

どうしても餌を食べない個体や、孵化したばかりのベビーへのケアのひとつで、消化器系を動かすために鶏肉を使うこともありますが、常用はできませんし、ヘビも食べようとしません。

コーンスネークを飼おうと思ったら、まずは冷凍マウスを扱えるかどうか、よく考えましょう。

家族と暮らしているのなら、家族の同意も必要です。

一部例外的処置として、コーンスネークの餌にマウス以外を与えることもありますのでその際は以下の記事を参考にしてください。

餌に迷う事がない

その代わり、飼育していてコーンスネークの餌について迷うことはまずありません

昆虫食や草食のトカゲなどの場合、ミネラルやビタミンのサプリメントを振りかけて栄養バランスを考えなければいけませんし、生きたコオロギを餌にする場合はそのコオロギ自体を飼わなければいけません。

その点、冷凍マウスなら買ってきて冷凍庫に入れておけば済みますし、サプリメントの添加も必要ありません。

肉食爬虫類の飼育において、冷凍マウスは完全栄養食なのです。


生餌や乾燥ではなく「冷凍」が主流である理由

では、「生餌」や「乾燥タイプ」ではなく、なぜ「冷凍」マウスが主流なのでしょうか?

もっとも大きな理由は、衛生的で安全、かつ安定供給ができるからです。

生きたマウスを与えるのは多くの人に飼育者にとって心理的な抵抗があるうえに、飼育者側の精神的・物理的な負担も大きく、日本では流通自体がほとんどありません。

欧米でも国によっては法律で生き餌販売が制限されているほどです。

また、乾燥マウスやフリーズドライ製品も存在はしますが、匂いや柔らかさが異なるため、コーンスネークが餌として認識しないことが多く、実用的とは言えません

そのため、冷凍マウスが現在ではもっとも現実的で、安心できる餌として定着しているのです。

マウスのサイズ選び

冷凍マウスは小さいものから大きなものまで各サイズが販売されています。

販売するショップによって表記やサイズは少し違いますが、基準としては次のようになっています。

(1)ピンクマウス 生まれたばかりのマウス
(2)ファジー 少し毛の生えた、まだ毛の生えていないマウス
(3)ホッパー 毛が生えて目が開いたマウス
(4)アダルト 大人の、いわゆる普通のマウス

それぞれのサイズにS、M、Lがあったり、アダルトマウスの特に大きなものをリタイヤと呼んだりします。

コーンスネークに与える場合、個体の頭の倍くらいの大きさを基準にマウスを選ぶといいでしょう。

もっと大きなものも飲み込めますが、あまり無理させると吐いてしまうので気をつけましょう。

「マウス」と似た言葉で「ラット(rat)」というものがありますが、こちらはマウスよりも大型のネズミで、別の種類になります。ペット用の冷凍餌としてもマウスとラットは明確に区別されており、コーンスネークには通常マウスで十分です。

特に大型のコーンスネークに限って、サイズが合えばラットを与えるケースもありますが、脂肪分が多く消化負担になることもあるため、無理に与える必要はありません。

コーンスネークの餌の頻度や量は?

ベビー期(生後1年未満)

生まれて間もないベビー期のコーンスネークは、代謝が活発で成長スピードも早いため、餌やりの頻度は高めに設定します。

目安としては2日に1回程度が一般的です。

糞をした翌日を目安にしてもよいでしょう。

与えるマウスのサイズは「ピンクマウスS〜M」からスタートし、成長に応じてファジーに切り替えていきます。

1回あたり1匹ずつを基本にし、無理なく飲み込めるサイズ(頭の幅の1.5倍程度)を選ぶようにしてください。


アダルト期(1歳〜4〜5歳程度)

1歳を過ぎ、体がしっかりしてきたアダルト期のコーンスネークは、成長のペースが緩やかになります。

そのため、餌の頻度も週1回〜10日に1回程度に減らして構いません。

与える餌は「ホッパー〜アダルトマウス」が中心となります。

サイズは個体の体格によって異なりますが、飲み込んだ後に不自然な膨らみが出すぎないサイズが目安です。

餌の量も1匹で十分ですが、大柄な個体で食欲がある場合は2匹与えることもあります。

ただし食べすぎは肥満や消化不良の原因となるため、食後は必ず排泄と体調を確認して調整しましょう。


シニア期(おおむね5歳以降)

コーンスネークは10年以上生きることもある長寿なヘビです。

5歳を超える頃から代謝が緩やかになり、餌を欲しがる頻度も低くなる個体が増えてきます

この段階では、10日に1回~2週間に1回のペースでも問題ありません。

餌のサイズも無理に大きくせず、アダルトM程度を継続使用するのがおすすめです。

また、シニアになると消化能力も低下してくるため、食後の様子をよく観察し、食べ残しや嘔吐があれば無理に与えないことが大切です。


コーンスネークの餌の与え方

解凍方法|冷凍マウスの安全な与え方

冷凍マウスを与える際は、必ず事前に解凍してから与える必要があります。

解凍には以下の方法がおすすめです。

一番手軽で確実なのが「湯煎」です。

冷凍マウスをビニール袋に入れ、40℃前後のぬるま湯に浮かべて5~10分ほど待てば、人肌程度の温度になります。

熱湯はマウスのタンパク質が変性して匂いが変わり、食いつきが悪くなることがあるため避けましょう。

電子レンジでの解凍は部分的な加熱ムラや爆発の危険性があるためおすすめできません。

常温解凍もできますが、夏場は雑菌繁殖のリスクがあるため、湯煎が最も安全かつ衛生的な方法です。


ピンセットは必須?

コーンスネークに餌を与えるときは、ピンセットの使用が基本です。

手で与えると、誤って噛まれてしまう危険があるため避けましょう。

餌を目の前で軽く動かして、ヘビの捕食本能を刺激するように与えると反応が良くなります。

ただし個体差があり、ピンセットで差し出されても無視する個体もいます。

その場合はケージ内にそっと置いて一晩放置して様子を見ましょう。

また、使用するピンセットは先端が鋭利すぎないものを選び、マウスの頭側を軽くつかむようにしましょう。

ステンレス製である程度の長さ(30cm以上)のあるピンセットが安全かつ扱いやすいです。


餌代のランニングコストはどれくらい?

コーンスネークは餌が冷凍マウスだけで済むため、ランニングコストは非常に低めです。

サイズや頻度によって差はありますが、一般的な目安は以下の通りです。

  • ベビー期(週2〜3回):月に約1,000円前後(ピンクマウスSが1匹30〜50円程度)
  • アダルト期(週1回):月に約800〜1,200円(アダルトMが1匹100〜150円前後)
  • シニア期(10日に1回):月に500〜800円程度

マウスはまとめ買いして冷凍保存すればさらに安くなりますし、通販でも手軽に購入できます。

また、前述のようにマウス以外のバリエーションは不要ですし、餌以外にサプリメントや活餌を用意する必要がないため、他の爬虫類に比べてコスパは非常に高いと言えるでしょう。


コーンスネークの拒食について

なお、コーンスネークには餌を与えても食べない、いわゆる「拒食」が起きることもあります。

脱皮前や環境の変化、温度が低すぎるといった要因で、一時的に食欲が落ちることは珍しくありません。

数日程度なら問題ないことが多いですが、1週間以上続くようであれば注意が必要です。

コーンスネークの拒食について詳しい対処法は以下の記事をご覧ください。

コーンスネークの餌やりの適切な頻度は?【まとめ】

飼っているヘビのサイズに合わせて、冷凍マウスのサイズを変えていけば、コーンスネークの餌はマウスだけで大丈夫です。

マウスしか食べないことがコーンスネークの長所でもあり、短所でもあるので、飼う前によく考えてみてくださいね。

\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)

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