コーンスネークの脱皮は、成長や健康状態を確認するうえで非常に重要なポイントです。
ベビー期は2~3週間に1回、アダルトでも年に数回と定期的に行われ、通常は美しい一枚皮で脱皮が完了します。
しかし、湿度不足や体調不良があると脱皮不全を起こすこともあり、時には「脱皮をまったくしない」といったトラブルも。
この記事では、脱皮の仕組みや頻度、失敗や異常が起きた場合の対処法を詳しくご紹介します。
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へびの脱皮とは?

人間の場合、古い皮膚は垢として剥がれていきますが、爬虫類は脱皮することで新しい皮膚に入れ替わります。
脱皮が近くなると、古い皮膚の下に新しい皮膚と鱗が作られ、間に分泌液が満たされます。
ヘビの目はゴーグルのような鱗で覆われているので、目も白く濁ります。
へび年になって早速、生物部のコーンスネークにょろっぴ~が脱皮直前です。
— 第68代開成学園生物部(非公式) (@KSbiology2025) January 6, 2025
目が白濁して、さらにずっと水に浸かっています。
前回は約5週間の間隔でしたが今回は三ヶ月と1週間程の間隔と前回よりもかなり空きました。気温と関係があるのでしょうか。
2025年、人間の皆も一皮剥けますように。 https://t.co/lpbjLqDP27 pic.twitter.com/dS9KzP71Ez
この時期はどうも体がゴワゴワするようで、ふだんはおとなしい個体でも少し機嫌が悪くなることがあります。
目の白濁など脱皮の兆候が見られたら、ハンドリングは避けてそっとしておきましょう。
餌も食べなくなります。
約1週間ほどすると、突然目の白濁がなくなり、透明に戻ります。
それから3~4日すると、脱皮です。
ほとんどの場合、脱皮は夜中、人が見ていない間にしているようで、脱皮の瞬間に立ち会うのは難しいかもしれません。
脱皮が済んだら抜け殻を回収し、翌日から餌を与えましょう。
コーンスネークの脱皮不全とは?
一枚の抜け殻になるはずが細切れになっていれば、脱皮に失敗したということです。
これを、脱皮不全といいます。
普通、コーンスネークが脱皮に失敗することはめったにありませんが、もし失敗していた場合は次のような原因が考えられます。
①湿度が足りない
②栄養不足・または健康状態が悪い
③老齢個体
一番多いのは、湿度不足です。
全身が入る水入れがあるか、水入れの水が古くなっていないか、必ずチェックしましょう。
湿度に問題ないなら、健康を害していないか、痩せすぎていないか、注意が必要です。
ヘビの背中を見て背骨の形がわかるようなら、痩せすぎです。
何か病気になっている可能性もあるので、一度動物病院で診てもらいましょう。

このほか、長生きしている老齢個体も脱皮に失敗しやすい傾向がありますが、どちらかといえば老齢で体調を崩して脱皮に失敗していることが多いので、体調不良と同様に考えていいでしょう。
コーンスネークが脱皮しない原因とその対処法|間隔が空きすぎると危険?
コーンスネークの脱皮の頻度
コーンスネークは通常、ベビー〜ヤング期なら2〜4週間に1回、アダルト個体なら3ヶ月〜半年に1回程度の頻度で脱皮します。
この目安よりも大きく脱皮間隔が空いていたり、明らかに皮膚のゴワつきや目の白濁といった“脱皮の兆候”がまったく現れない場合は、何らかの異常が起きている可能性があります。
コーンスネークの脱皮頻度については以下の記事について詳しく解説していますので是非参考にしてください。

脱皮しない原因
主な原因としては以下のようなものが挙げられます。
- 成長が止まっている(成熟個体)
- 低温・乾燥・紫外線不足などの環境不良
- 栄養不足や代謝異常
- 重度のストレスや持病による体調不良
特に冬場などに加温が不十分だと代謝が低下し、脱皮サイクルが極端に遅れることがあります。
また、餌をほとんど食べていなかったり、活力が見られない状態が続く場合は、単に脱皮しないというより、健康が維持できていないサインと捉えるべきです。
対処法としては:
- 飼育温度(26~30℃)と湿度(50~60%)を再確認
- 脱皮の前兆(目の白濁や皮膚のくすみ)を観察
- 餌食いがあるか、活動量が落ちていないかをチェック
- 状態が悪い場合は早めにエキゾチックアニマル対応の動物病院へ相談
脱皮は「ヘビにとっての健康チェック」でもあります。
長期間脱皮しない場合は、環境と体調の両方を慎重に見直すことが大切です。
脱皮不全を起こしたら
脱皮不全を起こすと、多くの場合、ヘビの体に抜け殻の一部がくっついています。
これはそのまま放っておいても取れる場合が多いのですが、見た目が良くありません。
特に尻尾の先などに残っていると、その部分が壊死してしまうことがあります。
あれ!?
— ゆう (@rira_yu_0710) November 15, 2020
これって脱皮不全…?
眠いけど…なんとかしなきゃ…
温浴かな…?#コーンスネーク pic.twitter.com/aZFVdynj2N
こういう場合、動物病院に行けば抜け殻を取り除いてもらえますが、自分で取ることもできます。
プラケースやバケツにお風呂よりややぬるいくらいのぬるま湯を張り、ヘビを入れます。
このとき、ビニールなどでフタをして密閉してしまいましょう。
このまま30分くらい放置します。
すると、体表に残った抜け殻がふやけて取れやすくなります。
これを指で軽くしごいてやれば、簡単にとることができます。
このとき、必ず頭から尾に向かってしごくようにしましょう。
逆にするとヘビが嫌がります。
コーンスネークの脱皮【まとめ】
いかがでしたか。
今回はコーンスネークの脱皮について解説しました。
ヘビの脱皮は、そのヘビの健康状態が分かる大切な手がかりです。
特に、コーンスネークが脱皮に失敗することはめったにないので、もし脱皮不全がみられたときは、飼育環境を見直したり、病院の診察を受けるなどすべきでしょう。
余談ですが、ヘビの抜け殻は「お足が出ない」といって、財布に入れておくとお金がたまる縁起物とされています。
気になる人は試してみてくださいね。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)
