コーンスネークの飼育で意外と見落とされがちなのが“夏の暑さ対策”です。
日本の猛暑はコーンスネークにとって危険で、エアコンなしでは命にかかわることもあります。
本記事では、エアコンを活用した理想的な管理法や、パネルヒーターの扱いについて蛇の夏の過ごし方について詳しく解説します。
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蛇の夏の過ごし方|コーンスネークは夏の暑さに弱い?
そもそも、コーンスネークは北米原産のヘビで、日本と同じように四季のある場所で暮らしています。
だったら日本の夏にも強いのでは・・・と思ってしまいますが、日本の生き物も暑い時期は野外で暑さ対策をしています。
たとえば、アオダイショウやシマヘビは水辺で体を水に浸したり、日陰で休んだりして暑さをしのいでいます。
ただし、これでなんとかなるのは風通しのいい野外だからです。
また広大な野生下では、暑い中でも比較的暑さがマシな環境を蛇自身が選んで移動することができますが、飼育下ではそうはいきません。
たとえ日本産のヘビであっても、日本の夏を締め切った室内で耐えることはできません。
ここ数年の猛暑の影響もあり、日本の夏を空調なしで越えられる爬虫類はいないと思ったほうがいいでしょう。
コーンスネークが特別に暑さに弱いのではなく、日本の夏が暑すぎるのです。
コーンスネークの越夏にはエアコンが必須!
暑すぎる日本の夏では、エアコン以外に暑さを乗り越える方法がありません。
最近はニュースでも、夏になると積極的にエアコンを使うよう呼びかけるようになりました。
人間が耐えられない暑さにはヘビも耐えられません。
一人暮らしで日中家にいない人でも、ヘビを飼うのなら夏場のエアコンは必須です。
私の家では、夏といわず年中エアコンをつけっぱなしにしています。
春や秋は気温が安定しないし、冬もエアコン以外の暖房では微調整ができないためです。
ずっとつけっぱなしにしておくと、温度を下げる(冬の場合は上げる)エネルギーをあまり使わないため、思うほど電気代はかからないと思います。
夏場はドライ機能を使うだけでも違いますが、新しい機種のエアコンでは温度が変わらないドライ機能が搭載されているので注意が必要です。
エアコンが使えない場合の選択肢はある?
結論から言えば、「どうしてもエアコンが使えない環境でコーンスネークを飼育するのはおすすめできません」。
とはいえ、事情があってエアコンをつけっぱなしにできない方もいるでしょう。
ここでは、そうした場合に検討できる選択肢をいくつかご紹介します。
一時的にペットホテルや友人に預ける
夏の間だけでも、爬虫類を受け入れてくれるペットホテルに預けるという方法があります。
料金は日額1000円〜3000円程度と幅がありますが、室温管理された環境で安心して過ごせます。
また、爬虫類飼育に慣れた友人がいれば、夏の期間だけ一時的に預けるのもひとつの手です。
持ち運びにはクーラーボックスなどを活用し、温度管理を徹底しましょう。
クーラー付きの飼育専用部屋を用意する
自室全体にエアコンを使うのが難しい場合、小さな部屋を飼育専用スペースとして確保することで、電気代を抑えつつ温度管理をするという方法もあります。
窓のない部屋であれば外気の影響を受けにくく、冷房効率も高まります。
飼育そのものを見送るという選択
厳しいようですが、「どうしてもエアコンが使えない」という場合には、夏の間は新たに飼い始めるのを控えるという判断も大切です。
コーンスネークは長寿なペットであり、快適な環境を用意できるかどうかが飼育の成否を分けます。
爬虫類を迎える際には、「この環境で本当に10年、20年と世話をしていけるか?」という視点で慎重に考えましょう。
夏はパネルヒーターは外す?外さない?
ほとんどの場合、保温用にパネルヒーターを設置して飼育していると思います。
せっかく暑さ対策でエアコンを使うのだから、ヒーターは外したいところですが、外さないほうがいいでしょう。
ヘビは変温動物なので、外気温がそのまま体温になります。
ヘビを飼っていて温度を下げるのは、あくまでもヘビにとって快適な環境を保つためです。
つまり、温度の低い場所と高い場所を自分で選んで体温を調整できるようにするのが目的です。
ヒーターを外してエアコンで温度を下げてしまうと、体温を上げたいときに上げられなくなってしまいます。
そのため、暑さ対策で室温を下げているときであっても、ヒーターは外さないほうがいいのです。
エアコンで温度を下げているのにヒーターで温めているのは無駄が多いような気がしますが、爬虫類飼育とはそういうものだと、割り切ってください。
コーンスネークの越夏には、エアコン以外の暑さ対策はない?
人間の場合、暑いときは扇風機を使う機会も多いと思います。
扇風機の風に当たって涼しさを感じるのは、人間の体表から水分が蒸発するときに熱を奪っていくためです。
汗で体表に水分が含まれるから、扇風機の風に当たると涼しく感じるのです。
爬虫類の場合、汗をかくことはないので、扇風機で風を当てても体表の温度が下がることはありません。
他に、凍らせたペットボトルをタオルでくるんでケージ内に入れる方法もありますが、温度が安定しないため爬虫類には不向きです。
コーンスネークの夏対策はエアコン必須?【まとめ】
日本の夏を安全に乗り越えるには、コーンスネークであってもエアコン管理が欠かせません。
しっかりと温度管理を行うことで、健康的に夏を越させることができます。
飼育環境を整え、夏も安心して過ごせるようにしてあげましょう。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)
