フトアゴヒゲトカゲが餌を食べない原因は?拒食の正しい対処法を解説

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フトアゴヒゲトカゲが突然餌を食べなくなると、飼育者としてはとても不安になりますよね。

「このまま放っておいて大丈夫?」「病気のサインなの?」と心配になる気持ちはよくわかります。

特に、これまで食欲旺盛だった個体が急に拒食した場合は、何か異常が起きている可能性もあるため注意が必要です。

この記事では、フトアゴヒゲトカゲが餌を食べない原因と、飼育者ができる対処法について詳しく解説します。

病院へ連れて行くべきかどうかの判断材料も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

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目次

フトアゴヒゲトカゲが餌を食べないのはなぜ?

フトアゴヒゲトカゲが餌を食べないとき、原因はひとつではありません。

飼育環境の変化や体調不良、成長段階の違いなど、さまざまな要素が関係しています。

以下でよくある原因を順に確認していきましょう。


温度や湿度など環境の問題

フトアゴヒゲトカゲの食欲は、飼育環境に強く左右されます。

特にケージ内の温度が低すぎたり、バスキングスポットが適切に暖まっていなかったりすると、代謝が落ちて餌を食べなくなること等フトアゴヒゲトカゲの温度管理が原因になっていることがあります。

例えば、ホットスポットが30℃未満しか出ていないと、消化不良を起こすおそれがあります。

逆に、ケージ全体が暑すぎて逃げ場がない場合もストレスで拒食につながるため、温度勾配の確保が重要です。


またフトアゴヒゲトカゲの湿度管理についても、極端に乾燥していたり過湿だったりすると、脱皮不全や体調不良につながり、それが原因で食欲が落ちることがあります。


脱皮前で食欲が落ちている

フトアゴヒゲトカゲの脱皮前は体が重たく感じたり、動きが鈍くなり、餌を食べる気にならないことがよくあります。

これは自然な反応であり、健康な個体でもよく見られます。

体色がくすんでいる場合は脱皮が近いサインです。

無理に餌を与えようとせず、脱皮が終わるまで様子を見るのが基本です。


季節や成長段階による一時的な拒食

フトアゴヒゲトカゲは季節の変化を敏感に感じ取ります。

とくに秋から冬にかけての気温の変動に影響されやすく、「半冬眠」のような状態で活動量が落ちることもあります

また、ベビー期からヤング期、アダルト期に入るタイミングでも食欲が変化することがあります。

特にアダルト期に入った個体は、成長が止まるため食べる量が減っても自然なことです。


餌に飽きた・種類や動きに興味を持たなくなった

人工餌や冷凍餌ばかりを与えていると、フトアゴヒゲトカゲが飽きてしまうことがあります。

動きのない餌に対して反応が鈍くなる場合もあります。

そういった場合は、活きたコオロギやデュビアを与えることで再び興味を示すことがあります。

また、与え方を工夫して「動きを演出する」ことでも反応が変わることがあります。


病気や寄生虫など健康上の問題

何日も餌を食べず、体重も減少している場合は、病気を疑う必要があります。

代表的なものとしては、消化器系の障害、口内炎(マウスロット)、寄生虫、腸閉塞などがあります。

フンの様子や行動の異変、呼吸の荒さ、口の中の状態などもよく観察しましょう。明らかに異常がある場合は早めに爬虫類対応の動物病院を受診してください。


フトアゴヒゲトカゲが餌を食べないときの対処法と見直しポイント

フトアゴヒゲトカゲが餌を食べないとき、原因の特定と同じくらい大切なのが「適切な対応」です。

焦って強制的に食べさせようとするのではなく、まずは環境や給餌の方法を見直すことから始めましょう。


温度・湿度・照明の設定を再確認する

まずは、ケージ内の基本的な環境設定をチェックしましょう。

  • バスキングスポット:38〜42℃
  • クールエリア:25〜28℃
  • 夜間温度:20℃を下回らないように調整
  • 湿度:30〜50%が目安(脱皮前はやや高めでもOK)

温度計・湿度計が1つだけだと正確に測れないこともあるため、複数設置するのがおすすめです。

特にホットスポットの温度が足りないと代謝が落ち、食欲が大きく落ち込む原因になります。

照明も重要で、UVBライトが古くなっていないか、設置距離が適切かも確認しましょう。

紫外線不足は食欲不振や代謝障害を引き起こすことがあります。


餌の種類や与え方を工夫する(動きをつける、活餌に戻す)

いつもと同じ餌を同じように与えていると、慣れてしまって興味を失うことがあります。

そんなときは「変化」を加えるのが有効です。

  • 動かない冷凍コオロギ → 活コオロギにしてみる
  • 人工餌に反応しない → 少し温めたり、水でふやかす
  • レタスばかり → カボチャ、ニンジン、イチゴなど好物系に変える

また、ピンセットで動きをつけながら与える、ケージ内を暗くして集中しやすい環境にするなど、ちょっとした工夫で食いつきが良くなることもあります。


強制給餌はすべき?判断基準と注意点

基本的に、数日間の拒食であれば強制給餌は不要です。

むしろストレスの方が大きく、逆効果になることもあります。

ただし、次のようなケースでは検討が必要になります。

  • 1〜2週間以上まったく食べない
  • 体重が減ってきている
  • ベビーやヤング期で成長に影響が出そう

強制給餌を行う際は、獣医師の指導を受けるのが理想です。

自己流で無理に行うと、誤飲や気道に詰まらせるリスクがあります。


脱皮前後の拒食は焦らず様子を見る

目が白く濁ってきたり、体がくすんでいたりする場合は、脱皮が近いサインです。

食べないからといって無理に与えようとせず、脱皮が終わるまで待つのが基本です。

この期間は体力を消耗しがちなので、静かで湿度の安定した環境を整えてあげましょう。

水入れを置いておくのも忘れずに。


フトアゴが何日食べなかったら病院に連れていくべき?

フトアゴヒゲトカゲが餌を食べないとき、どのタイミングで「自然な拒食」と「病気のサイン」を見分けるべきかは悩みどころです。

特に初心者の方にとっては、受診の判断は非常に難しく感じるかもしれません。

以下に、様子見と受診の目安を整理しました。


ベビーとアダルトで異なる様子見の目安

ベビー(〜生後半年程度)は、成長にとって栄養が非常に重要です。

2〜3日食べないだけでも成長に影響が出る可能性があるため、早めの対応が必要です。

長くても3〜4日が限度と考えておきましょう。

一方、アダルト個体(1歳以上)であれば、1週間程度食べなくても急に体調を崩すことはあまりありません。

健康状態に問題がなければ、1〜2週間は様子を見てもOKなケースも多いです。

ただし、食べない期間だけでなく、体重減少や行動の変化があるかも重要な判断材料になります。


体重減少や排泄異常がある場合は要注意

餌を食べないだけでなく、以下のような症状がある場合は、単なる一時的な拒食ではなく、病気や体調不良の可能性が高くなります。

  • 明らかな体重の減少(触ってわかるほど痩せてきた)
  • フンの回数が極端に減った、または全く出ていない
  • フンに未消化物・血液が混じっている
  • お腹が異常に膨れている
  • 目ヤニ、口内炎、皮膚のただれなどの外見的異常

このような場合は、できるだけ早く爬虫類を診られる動物病院に相談しましょう。


レプタイルクリニックの探し方と準備

爬虫類を診察できる動物病院(レプタイル対応クリニック)は限られています。

以下の方法で探すと見つけやすいです。

  • 「フトアゴヒゲトカゲ 動物病院」+地名で検索
  • 爬虫類専門のSNS・ブログ・掲示板で情報収集
  • 爬虫類専門ショップに紹介してもらう

通院時には以下の準備をするとスムーズです:

  • フンのサンプル(寄生虫検査などに使用)
  • 食べない日数や体重推移の記録
  • 飼育環境の写真(温度計の表示も)
  • 直近で与えた餌の種類と反応

病院によっては事前予約が必要なこともあるので、問い合わせは早めに行いましょう。


まとめ

フトアゴヒゲトカゲが餌を食べないときは、不安になりますよね。

しかし、拒食には必ず理由があり、多くの場合は飼育環境の見直しやちょっとした工夫で改善されることがほとんどです。

温度や湿度、照明の状態を再確認し、餌の種類や与え方に変化を加えることで、再び食欲を取り戻すことがあります。

また、脱皮や季節変化による一時的な拒食は珍しくありません。

ただし、体重の減少や明らかな異常が見られる場合は、迷わず病院を受診しましょう。

早めの対応がフトアゴヒゲトカゲの命を守ることにつながります。

「食べない=すぐに病気」と決めつけるのではなく、冷静に原因を見極め、適切な対処をしてあげることが大切です。

\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)

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