フトアゴヒゲトカゲは、穏やかな性格と飼いやすさから、初心者に人気のある爬虫類ペットです。
そんなフトアゴヒゲトカゲは、果たして飼い主になつくのでしょうか?本記事では、「なつく」とはどういうことなのか、また信頼関係を築くための接し方や、ハンドリングのコツまで詳しく解説します。
かわいい相棒との距離を縮めたい方は、ぜひ参考にしてください。
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フトアゴヒゲトカゲはなつくのか?
フトアゴヒゲトカゲが人になつくとはどういうことか?

フトアゴヒゲトカゲが「なつく」とは、犬や猫のように感情を示すわけではありませんが、飼い主に対して安心感や信頼を感じる状態を指します。
実際慣れるといった言葉が正しいですが、私のフトアゴヒゲトカゲはびっくりするほど慣れすぎて、ほんとになついたのでは?と錯覚を起こしてしまいそうなくらいでした(笑)
そして慣れるというのは怖がらず、リラックスした姿勢で過ごすことや、ハンドリング時に暴れたり逃げようとしないことが含まれます。
さらに、飼い主に触れられることを喜び、撫でられることを受け入れる様子が見られることも、慣れている証拠とも言えます。
このように爬虫類特有の行動を理解し、適切な環境と接し方を提供することで、フトアゴヒゲトカゲとの信頼関係を築くことが可能です。
フトアゴヒゲトカゲがなつく?行動や仕草の具体例
フトアゴヒゲトカゲが飼い主に慣れてくると、行動や仕草に少しずつ変化が見られます。
たとえば、ケージの扉を開けた際に自ら近づいてきたり、腕や肩によじ登ってくるような行動は、明らかに警戒心が薄れている証拠です。
フトアゴヒゲトカゲは急に勢いよくよじ登る pic.twitter.com/Udt2cu6due
— あつる🐷空気清浄機として生きてゆく (@_atsuru_) April 10, 2017
他にも、撫でているときに目を細めて動きを止める、バスキングライトの下でくつろいでいる最中でも逃げずにその場にいる、飼い主の声や動きに反応して首を傾けるような仕草を見せることもあります。
頭を撫でると目をつむるダイゴロー。#フトアゴヒゲトカゲ pic.twitter.com/T1A3YkkSzM
— おこめ (@okomenix) May 11, 2019
こうした行動は、犬や猫のように「嬉しい」「楽しい」といった感情表現とは異なりますが、「この人は危険じゃない」「触られても大丈夫」と認識しているサインです。
飼育環境と接し方を丁寧に整えることで、フトアゴヒゲトカゲも徐々に心を開いてくれます。
こうした慣れた姿を見せてくれる瞬間こそ、飼い主にとって最大の喜びとなるでしょう。
慣れる為に重要なポイントとは?飼育環境と飼い主の接し方
フトアゴヒゲトカゲが飼い主に慣れるためには、適切な飼育環境と接し方が欠かせません。
まず、彼らが安心できる温度と湿度を維持し、広さのあるケージを用意することが大切です。

特にバスキングスポットを設け、適切なUVライトを使用することで健康的な生活環境を提供できますし、接し方では、最初から頻繁に触れようとせず、まずは慣れる時間を与えることが重要ですが、飼い主の手の匂いを覚えさせるためにも餌やりや声かけを通じて徐々に信頼を築きましょう。
特に餌やりを手で行う際の声掛けなどは、とても大事だと今でも思っています。
撫でる場所とベタ慣れのコツ:フトアゴヒゲトカゲとの触れ合い方
フトアゴヒゲトカゲが喜ぶ撫でる場所とは?
フトアゴヒゲトカゲは、特定の場所を撫でられることでリラックスしやすくなります。
特に頭の上や顎の下は、多くの個体が好む部位として知られていますし、背中を軽く撫でると落ち着くこともありますが、撫で方や力加減が重要です。
爬虫類は犬や猫ほど直接的な感情表現をしませんが、目を閉じたり動きを止めることで心地よさを示しています。
撫でる際は常に優しく接し、突然の動きを避けることで信頼を深められます。
触りすぎに注意!適切なハンドリングの頻度とタイミング

フトアゴヒゲトカゲにとって、ハンドリングの頻度とタイミングを適切にすることは非常に大切です。
触りすぎるとストレスを感じ、体調を崩す原因にもなります。
初心者は1日5~10分程度から始め、徐々に時間を延ばすとよいでしょう。
活動的な時間帯にハンドリングを行うと、リラックスした状態で触れ合えますが、食後すぐや脱皮中は避けるようにしましょう。
適度なハンドリングを心がけることで、信頼関係を築きやすくなります。
ベタ慣れさせるためのステップ:信頼関係を築く方法

フトアゴヒゲトカゲをベタ慣れさせるには、徐々に信頼関係を築くステップが重要です。
まず、彼らにとって安全で快適な飼育環境を整えましょう。
餌やりの際に手から直接与えることで、飼い主の存在に慣れさせることができます。
次に、短時間のハンドリングを日常的に取り入れ、少しずつ触れ合う時間を延ばしていくことと、撫でる場所を見つけて優しく接することで、リラックスする姿勢を観察でき穏やかな態度で接することがベタ慣れへの基礎となります。
正しいハンドリング術でフトアゴヒゲトカゲとの絆を深めよう

何歳からハンドリングできる?
フトアゴヒゲトカゲは、ベビー期(生後数週間)からでも慎重に接すればハンドリング可能ですが、基本的には体がある程度しっかりしてくる生後2〜3ヶ月頃からが理想です。
小さすぎるうちはストレスに弱く、扱いが難しいため、無理せず様子を見ながらタイミングを見極めましょう。
ハンドリング可能な条件
ハンドリングを行うには、以下の条件がそろっていることが大切です。
- フトアゴ自身が健康で、食欲や排泄が安定している
- 飼育環境(温度・湿度・照明)が整っており、日常生活にストレスがない
- 飼い主の存在や手にある程度慣れてきている(逃げようとしない、怯えない)
これらの条件がそろえば、フトアゴは落ち着いてハンドリングを受け入れてくれるようになります。
持ち方
フトアゴヒゲトカゲを持つときは、「体をしっかり支えて、優しく包み込む」のが基本です。
- 片手で胸元と前足あたりを支え
- もう片方の手で後ろ足と尻尾の付け根あたりを支える
この2点支えでバランスが安定し、フトアゴも安心して身を任せやすくなります。
強く握るのはNG。
必要以上に尻尾や足を触らないよう注意し、包み込むようなやさしい接し方を心がけましょう。
初回のハンドリングの注意点
初めてハンドリングする際は、静かな環境で、短時間からスタートするのが鉄則です。
- 高い位置から急に持ち上げると恐怖心を与えるため、低い位置から静かに手を差し出して乗せます
- 最初は1〜2分程度で十分。慣れていないうちはすぐに緊張したり逃げようとすることもあります
- 落ち着いている時間帯(昼間)を選び、食後や脱皮中は避けるのが無難です
回数を重ねるごとに時間を少しずつ延ばしながら、フトアゴの様子をよく観察しましょう。
嫌がる様子が見られたら、すぐに中断することが大切です。
フトアゴヒゲトカゲのハンドリングNG例と対処法
フトアゴヒゲトカゲとの信頼関係を築くうえで、ハンドリングはとても大切な時間ですが、間違ったやり方をしてしまうと、かえって不信感を与えてしまうこともあります。
ここでは、初心者がやってしまいがちなNG行動とその対処法を紹介します。
いきなり上から掴むように持ち上げる
上から手を伸ばすと、フトアゴにとっては「捕食者が襲ってくる」ような感覚になり、驚いて暴れたり、逃げようとします。
尻尾や足をつかむ・力を入れて握る
トカゲの尾や足は非常に繊細で、強く握ったり引っ張ると怪我の原因になります。
高い位置から突然持ち上げる
フトアゴは視覚的な高さに敏感なため、急に上に持ち上げられるとパニックを起こすことも。
こうしたNG例を避けるだけで、フトアゴヒゲトカゲにとって安心できる存在として信頼を得やすくなります。最初の印象こそ肝心ですので、焦らずゆっくりと距離を縮めていきましょう。
ハンドリングを避けたほうがよい時期や状態
フトアゴヒゲトカゲの体調や行動には波があります。
そのため、いつでもハンドリングして良いというわけではありません。以下のような時期や状態では、無理に触れ合うのは避けましょう。
導入直後(迎え入れてから数日〜1週間)
新しい環境に慣れていないうちは、ハンドリングは控えるべきです。ストレスで食欲不振や体調を崩す恐れがあります。
脱皮前後はなるべく控える
フトアゴヒゲトカゲは脱皮前に全身がくすんだ色になり、皮膚が浮いてくることで脱皮が近いことが分かります。
この時期は皮膚が敏感になっており、無理に触れるとストレスや皮膚トラブルの原因になるため、できるだけ静かに見守りましょう。
食後すぐや排泄前
お腹がいっぱいの状態で触られると不快に感じる個体もいます。食後は2〜3時間ほど間をあけてからにしましょう。
体調不良時(動きが鈍い、目を閉じがちなど)
ハンドリングでさらに体力を消耗する恐れがあるため、様子見や受診を優先してください。
まとめ:フトアゴヒゲトカゲと楽しく暮らすためのポイント
フトアゴヒゲトカゲとの暮らしを楽しむためには、「環境」「接し方」「継続」の3つがポイントです。
適切な飼育環境を整え、優しく触れ合いながら、日々のルーティンにハンドリングを取り入れることで、少しずつ信頼関係が育まれます。
フトアゴヒゲトカゲがなつくように感じるほどに慣れてくれたフトアゴとの時間は、きっとかけがえのないものになりますよ。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)