コーンスネークの中でもひときわ美しい純白の体色をもつ「ホワイトアウト」。
スノーやブリザードを超える白さで人気を集めていますが、作出にはアメラニスティック・チャコール・ブラッドレッドの3つのモルフを組み合わせる必要があり、流通量は少なめ。
さらに、虚弱体質や判別の難しさなど、初心者にはやや難易度の高いモルフとしても知られています。
この記事では、ホワイトアウトの特徴や価格、繁殖を目指す際の注意点まで詳しく解説します。
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コーンスネークのホワイトアウトはこんなモルフ

コーンスネークで全身が白くなるモルフはいくつか知られていますが、その中でも特に白さが美しいことで知られるモルフです。
本日の営業終了です!
— yaneurat (@yaneurat_TL) October 13, 2024
コーンスネーク、ボールパイソンの新着生体が届いております!
詳細は追ってポストさせていただきます📮
CB24 コーンスネーク
ホワイトアウト
♂ ¥34,800(税込)-
♀ ¥39,800(税込)-
で販売中です!
大人気の白蛇✨️
今年生まれの子達、小さくて可愛いです😌
♂︎︎… pic.twitter.com/7dG9deFIR2
一番安価で手に入りやすい白系モルフはスノーですが、スノーの上位互換のようなモルフとしてブリザードが知られています。
【PICK UP!!】
— パライゾ エキゾチックアニマルショップ+cafe&bar (@paraiso_abiko) April 21, 2023
コーンスネーク スノー
22,000円(税込)
フルアダルトのオスです。
お店に来たお客様にも
コーンスネークってこんな大きくなるの!?
と言われるくらいの立派な個体です😆#爬虫類 #爬虫類ショップ #販売 pic.twitter.com/62c71TfXz1
コーンスネーク ブリザード入荷しました❗️
— 〜World Charm〜 (@WorldCharm1) April 18, 2025
ペア揃います♪ pic.twitter.com/W2TOmVfuO6
ブリザードもスノーも、黒い色素が消えるアメラニスティックと、赤い色素が消えるアネリスティックの掛けあわせで得られるモルフですが、ブリザードの作出で使われるアネリスティックはチャコールと呼ばれるモルフです。

こちらのほうがより白さが勝る一方、通常のアネリスティックよりチャコールがレアなため、ブリザードはスノーの上位互換といわれるわけです。
そのブリザードに、ブラッドレッドを掛けたのがホワイトアウトです。
ブラッドレッドは本来、「全身が赤くなる」モルフですが、どちらかというと、全身の色を均一にする効果があるようです。
コーンスネーク(ブラッドレッド)
— クロエ (@VFBd2RlZFFqrCsC) March 9, 2025
2枚目 pic.twitter.com/YhUpyZVc1B
全身を赤くする遺伝子が働く一方、赤い色を抜くアネリスティックの遺伝子が働くため、全身が均一に白くなるわけです。
ややレアなモルフであるチャコールを使って作出されるブリザードにブラッドレッドをかけて作るため、「アメラニスティック×チャコール×ブラッドレッド」のトリプルコンボとなります。
そのため、白系モルフの中でもホワイトアウトは高価で、だいたい30000~40000円程度が相場になります。
悩ましいコーンスネークのホワイトアウト
レアで高価なだけなら、貯金しながら探せばいつかは手に入るモルフということになりますが、実はホワイトアウトには他にも注意すべきポイントがあります。
これはブリザードでも同じですが、生まれたベビーが一般的なコーンスネークよりも小さい傾向にあります。
チャコールにも同じ特徴があるため、これはチャコールの血統の個体に見られる特徴だと考えられています。
ベビーが小さいということは、それだけ育てにくいということです。
また、ブラッドレッドの特徴で、消化器系が弱いという問題を抱えています。
消化器系が弱いということは、大きすぎる餌を食べさせたり、低い温度で飼育すると、すぐに消化不良を起こしてしまうということです。
ヘビの場合、吐き戻すと致命傷になってしまうことが多いので、これは厄介な問題です。
ホワイトアウトを育てるには、ある程度の温度で、小さめの餌をこまめに与える必要があります。
ホワイトアウトは繁殖に使えるのか?ブリーダー視点でのメリットと注意点
ホワイトアウトは非常に美しいトリプルコンボモルフであることから、「自分でも繁殖してみたい」と考えるブリーダーや中級者にとっても注目の存在です。
実際、ホワイトアウトの繁殖自体は可能であり、アメラニスティック・チャコール・ブラッドレッドの3遺伝子をすべて持つ親を掛け合わせれば、理論上はホワイトアウトの子どもを得ることができます。
しかし注意すべきなのは、前述のとおり体質の弱さが繁殖個体にも遺伝する可能性があるという点です。
特にブラッドレッド由来とされる消化器の弱さや、チャコール血統にありがちな小型傾向は、繁殖時の発育不良や初期ロスにつながることもあるため、親個体の状態管理は通常以上に慎重に行う必要があります。
また、ホワイトアウトは見た目のクオリティ差が大きく、同じ遺伝子構成でも「ホワイトアウトらしさ」が出ない個体が多いことも課題です。
そのため、選別交配(ホワイトアウトらしい個体を親に選ぶ)を根気よく続ける必要があるため、初心者がいきなり挑戦するにはハードルの高いモルフといえるでしょう。
とはいえ、上手に繁殖できれば希少で人気も高く、ブリーダーとしての評価や販売価格にもつながる魅力的な品種です。
繁殖を目指すなら、まずは信頼できる親個体を時間をかけて探し、慎重にペアリングを行うことが成功の鍵になります。
ホワイトアウトは他のモルフとの区別がつきにくい
また、ベビーの時点ではホワイトアウトらしい特徴が出ておらず、ブリザードやスノーと区別がつきにくい場合がほとんどです。
ベビーを買う場合、売っている人を信じて買うしかないのですが、結果が分かるのは早くても1年後、ということになります。
多いわけではありませんが、ホワイトアウトと偽ってスノーを売りつける悪質なケースもあるようなので、注意が必要です。
血統的にはホワイトアウトであっても、クオリティが低くほとんどブリザードやスノー、ということもあります。
ホワイトアウトを買うのなら、信用のおけるお店やブリーダーから買うことをオススメします。
コーンスネークのホワイトアウトは弱いの?【まとめ】
ホワイトアウトはとても魅力的な白系のトリプルコンボモルフです。
もしシングルモルフから自分で作出しようとすると、
・アメラニスティック
・チャコール
・ブラッドレッド
の3つのモルフを揃える必要があります。
また、ベビーが小さいこと、消化器系が弱いことにも注意が必要です。
ある程度コーンスネークのモルフに詳しいお店などで話を聞きながら、自分で納得のいく個体を探しましょう。
モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。
コーンスネークの主要モルフの記事一覧

アネリスティック
黒い色素が消失。鮮やかな赤模様が特徴。

ブラッドレッド
真っ赤な体色を持つモルフ。迫力ある見た目が特徴。

オケティ
ノーマルに似ているが、ブロッチの縁取りが太くコントラストが強い。

ハイポ
色素が薄く、全体的に明るく柔らかい印象に。
ゴーストの構成要素。
モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)
