コーンスネークのモルフの中でも、最も基本的かつ広く流通している「アルビノ」。
正式には「アメラニスティック」とも呼ばれ、鮮やかな赤と白の体色が特徴です。
今回はこのコーンスネーク・アルビノについて、その特徴や他モルフとの違い、価格の目安などを詳しく解説します。
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アルビノって何?
コーンスネークに限らず、一般的に白い色彩変異のことを「アルビノ」といいます。
たとえば、目が赤くて体が白いウサギはアルビノです。
ただ、「アルビノ」という言葉は本来、「何かの色素が欠乏した色彩変異」のすべてを指す言葉です。
普通、色彩変異といえば黒い色素が欠乏した白い個体が目立つので、アルビノ=目が赤くて白い変異、と思われがちです。
コーンスネークでいえば、赤い色素が欠乏したアネリスティックも、虹色色素が欠乏したザンティック(キャラメル)も、アルビノの一種ということになります。


アルビノといわれてイメージするのは、黒い色素が欠乏した変異、アメラニスティックのことです。
先に紹介したウサギの例ですと、本来の体の色は灰褐色なのに黒い色素がないから真っ白に、虹彩(黒目)の黒い色素もないから眼が赤色に、という変化を起こしています。
ちなみに、山口県岩国市の天然記念物になっている「シロヘビ」はアオダイショウのアルビノ(アメラニスティック)です。
ややこしいですが、ここではアルビノ=アメラニスティックとして扱いますね。
コーンスネークのアルビノは?

なんとなく、アルビノは白いもの、というイメージがあるかもしれませんが、実際には「黒い色素がない」モルフです。
そのため、黒以外の色素はしっかりと残っています。
コーンスネークの場合、特に赤が強調されます。
ノーマルのアルビノでは、ブロッチの黒い縁取りが消え、赤と白のとても派手なモルフになります。
お家に温厚なせいかくで、マイペースな蛇さんはいかがですか?
— Mickey&Gon新座店 アクアリウム&エキゾチック (@PetsOne_Niza) December 2, 2023
ラスト1匹!コーンスネーク(アルビノ)
食いも良くハンドリングもさせてくれます~
まんまるおめめでとっても可愛いですね☺️
お迎えお待ちしております
#初心者向け #虫類初心者歓迎
#コーンスネーク好きと繋がりたい… pic.twitter.com/zcXfM1dwXk
もちろん、眼も赤です。
アルビノ単体としてはシンプルなシングルモルフですが、元となるノーマル個体によってクオリティは様々です。
販売価格は安いものでノーマルとほとんど変わらないものもいます。
アルビノのコーンスネークは飼いやすい?初心者にもおすすめ?

アルビノのコーンスネークは、見た目の美しさだけでなく、性格や飼育のしやすさからも初心者に非常におすすめできるモルフです。
基本的な性質はノーマルのコーンスネークと変わらず、おとなしく、人に慣れやすい個体が多いため、ハンドリングにも向いています。
また、アルビノだからといって特別な環境が必要になるわけではありません。
通常のコーンスネークと同じ温度・湿度管理、ケージサイズ、餌(冷凍マウス)で問題なく飼育できます。
唯一注意したい点としては、アルビノは黒い色素を持たないため、他のモルフに比べてやや視力が弱い傾向があります。
そのため、餌を与えるときには素早い動きや明るすぎる照明を避け、落ち着いた環境で給餌するのがベストです。
初心者にとっては、入手しやすい価格帯、美しい見た目、そして扱いやすさの三拍子がそろった理想的なモルフと言えるでしょう。
アルビノから広がるモルフの世界

コーンスネークでは、アルビノを起点として様々なモルフが作られています。
アルビノそのものにもいくつか種類があり、元となる個体にマイアミフェイズを使ったものは「キャンディケイン」と呼ばれ、オケッティを使ったものは「リバースオケッティ」と呼ばれます。
コンボモルフでは、スノー、ブリザード、ホワイトアウト、グレイシャーといった白系モルフのすべてにアルビノが入っています。
体色を白くするには他の色を消さなければいけないので、黒い色素を消すアルビノが不可欠なのです。
他に、色を明るくする方向でモルフを作る際にも重宝されます。
黄色とこげ茶のキャラメルにアルビノをかけると、キャラメルの黒っぽい色が消されて全身クリームイエローになるバターができます。
オケッティのアルビノであるリバースオケッティからは明るいオレンジ色が特徴のフロウレッセントオレンジが作られています。
眼が赤いモルフはすべてアルビノが入っている、と考えても差支えないくらいです。
コーンスネークのアルビノ【まとめ】
いかがでしたか。
今回はコーンスネークのアルビノについて解説しました。
コーンスネークのアルビノは、黒い色素を消す、という働きをもつため、特に色の明るいモルフや派手なモルフを作る際に重宝されるモルフです。
ある程度、コーンスネークのモルフに親しんでいると、「アルビノから何かを作る」という視点で見てしまいがちですが、アルビノ自体もとても美しいモルフです。
個性も豊かなので、あえて安価なアルビノの中から「これは!」と思える個体を探し出すのも面白いですよ。
モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。
コーンスネークの主要モルフの記事一覧

アネリスティック
黒い色素が消失。鮮やかな赤模様が特徴。

ブラッドレッド
真っ赤な体色を持つモルフ。迫力ある見た目が特徴。

オケティ
ノーマルに似ているが、ブロッチの縁取りが太くコントラストが強い。

ハイポ
色素が薄く、全体的に明るく柔らかい印象に。
ゴーストの構成要素。
モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)
