コーンスネークのアネリスティック|アネリA・B・Cの違いと特徴を徹底解説!

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コーンスネークといえば鮮やかな赤やオレンジが魅力ですが、渋さを極めた「アネリスティック」というモルフも見逃せません。

アネリスティックは赤い色素が抜けたシンプルな変異で、単体でも美しく、他モルフと組み合わせることでスノーやブリザードなどの人気モルフを生み出します。

さらに、アネリスティックには「A」「B(チャコール)」「C(シンダー)」という3タイプが存在し、それぞれに個性と奥深さがあります。


この記事では、そんなアネリの基本から、遺伝、種類別の違い、価格相場、コンボモルフとの関係まで詳しくご紹介します!


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目次

コーンスネークのアネリスティックはこんなモルフ

アネリスティックそのものは単純なシングルモルフで、ノーマルから赤い色素が抜けたものです。

コーンスネークは別名「レッドコーンスネーク」と呼ばれるくらい、赤を基調とした色彩のヘビなので、赤い色素が抜けると限りなくモノトーンに近い色彩になります。

アネリはノーマル個体の赤い色素が抜けたモルフで、基本的なブロッチ模様はそのまま残ります。

色合いはグレーや黒に近くなり、頭部付近には黄色が発色することも多いため、完全なモノトーンではありません。

この特徴から、「一見ノーマルに見えるがよく見ると違う」という印象を与えることがあります。

知らない人がノーマルと見比べると、こちらがノーマルではないかと思われるほど地味なモルフですが、渋好みにはたまらないヘビといえます。


アネリの遺伝はどうなっている?

アネリスティックは、「常染色体劣性遺伝」に分類されるモルフです。

これは、両親の両方から同じアネリ遺伝子を受け継いだときにのみ、外見に表れる(発現する)タイプの遺伝形質を意味します。

たとえば、見た目はノーマルに見えても、アネリの遺伝子を1つだけ持っている「ヘテロ個体(hetアネリ)」が存在します。

このヘテロ同士を掛け合わせることで、約4分の1の確率でアネリが生まれます。

また、アネリA・アネリB(チャコール)・アネリC(シンダー)は、それぞれ異なる遺伝子座に作用するとされ、互換性はありません。

そのため、仮にアネリAとチャコールを掛け合わせたとしても、アネリとして発現することはなく、見た目はノーマルに近くなることがほとんどです。

ブリード目的で親個体を選ぶ際には、アネリの型(A/B/C)をしっかり把握しておくことが大切です。

奥の深いアネリの世界

実は、一口にアネリといっても、3種に大別されています。

アネリA

参考ツイート

通常、コーンスネークを扱っていて「アネリ」といった場合、ノーマル個体のアネリスティックを指します。

これは、ブリーダー界隈では「アネリA」と呼ばれているもので、ノーマルをモノトーンにしたような個体です。

ただし、アネリスティックという遺伝形質はあくまでも「赤い色素を消す」作用があるだけなので、頭部の近くに黄色が発色します。

価格は12000~15000円ほどと、ノーマルと変わりません。

アネリB(チャコール)

参考ツイート

アネリAよりも色が淡く、黄色の発色もほとんど見られません。

ただし、個体差や成長段階によっては、うっすらと黄色が出る場合もあります

実際には、アネリAとは遺伝子が違うのではないか、と噂されています。

アネリAの選別交配ではチャコールは得られないので、おそらく遺伝的に違うのでしょう。

アネリAに比べると、手に入りにくいモルフです。価格は20000円以上と、アネリAよりはやや高価です。

アネリC(シンダー)

参考ツイート

アネリC(シンダー)は、「第三のアネリ」とも呼ばれる新しいモルフで、赤みの排除と模様の変化が両立した珍しいタイプです。

新しいといってもシングルモルフなので、最近見つかった、というほうが正しくなります。

赤い色素が消えるモルフでありながら、成長につれてブロッチ部分にかすかなワインレッドが発色するという不思議なモルフです。

ブロッチ模様もノーマルに比べると崩れて小さくなります。

シンダーはアネリとは別の劣性モルフとして扱われており、特有の模様崩れや赤みの発色が特徴です。

まだ流通量が少ないため、詳細な交配データの蓄積は今後の課題といえるでしょう。

価格はチャコールとそんなに変わりません。


アネリ3種を比較してみよう

それぞれのアネリには見た目や特徴に明確な違いがあります。

以下に、アネリA・B(チャコール)・C(シンダー)の特徴を一覧表にまとめました。

モルフ名色合い黄色の発色特徴的な模様市場流通量備考
アネリAモノトーン+やや茶色味ありノーマルに近い多い一般的な「アネリ」はこれを指す
チャコール(アネリB)より淡い灰色〜黒系ほぼ無しややにじんだブロッチ少ない遺伝的にアネリAとは別系統
シンダー(アネリC)グレー〜くすんだピンクグレーなし〜非常に薄いブロッチが小さく崩れる非常に少ない成長に伴いワインレッドが発色する

それぞれ見た目が近いようで異なり、「地味だからこそ面白い」魅力が詰まっています。


アネリはどこで入手できる?

アネリAは比較的ポピュラーなモルフのため、エキゾチックアニマルを扱う爬虫類ショップや大型ペットショップでも見かける機会があります

価格も手ごろで、はじめてのモルフ飼育にも向いています。

一方、アネリB(チャコール)やアネリC(シンダー)はまだ流通量が少なく、爬虫類イベントや個人ブリーダーからの購入がメインルートとなります。

とくにシンダーはまだ研究段階ともいえるレベルで、市場に出る数が限られています。

「チャコール」や「シンダー」と明記された個体を探す際には、繁殖元の情報や親個体の記録が確認できるかをチェックすることが大切です

中にはアネリAとの混同や誤表記もあるため、信頼できる販売者からの購入をおすすめします。

アネリを使ったコンボモルフ

アネリ単体では、モノトーン調の渋いヘビというだけで、ちょっと黄色が抜けたりワインレッドが入ったりするだけですが(個人的にはそれが大好きですが)、コンボを作る際にアネリを使うことで、劇的な広がりを見せます。

アメラニスティックと組み合わせたスノー系モルフだけでも、アネリそれぞれのタイプごとに違った特徴があります。

スノー

アメラニスティックとアネリAのコンボモルフで、白系モルフの代表格です。

参考ツイート

ブリザード

アメラニスティックとチャコールを掛けたコンボモルフで、スノーよりも純白に近くなります。

参考ツイート

ペパーミント

アメラニスティックとシンダーの組合せです。

シンダーのかすかなワインレッドが利くのか、スノーやブリザードとは違い少しだけピンクが発色します。

参考ツイート

アネリは飼いやすい?性格の傾向は?

アネリスティックは、見た目の違いこそありますが、性格や飼育のしやすさは他のコーンスネークと基本的に同じです。

コーンスネーク全般に共通する特徴として、温和で人に慣れやすく、初めての蛇飼育にも向いているとされています。

アネリだからといって特別気難しい性格になるわけではなく、個体差の範囲内でおとなしい子もいれば活発な子もいます

また、体の色が地味だからといって体調が見えにくいということもなく、日常の観察や健康管理にも困りません。

初心者にも安心しておすすめできるモルフのひとつといえるでしょう。

コーンスネークのアネリスティック【まとめ】

アメラニとの組合せだけでもそれぞれ違ったコンボモルフができますし、すべて白いモルフでアメラニともアネリとも違った特徴のモルフになるのもおもしろいところです。

アネリはコーンスネークの奥深さを教えてくれるモルフといえますね。

アネリはブリードにも応用が効く奥深いモルフです。

シンプルな魅力と、他モルフとの相性の良さが人気の理由といえるでしょう。

モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。

コーンスネークの主要モルフの記事一覧

ノーマル

原種に近い姿。もっともベーシックなカラー。

アルビノ

黒い色素が消失。鮮やかな赤模様が特徴。

アネリスティック
黒い色素が消失。鮮やかな赤模様が特徴。

ブラッドレッド

真っ赤な体色を持つモルフ。迫力ある見た目が特徴。

オケティ

ノーマルに似ているが、ブロッチの縁取りが太くコントラストが強い。

ハイポ

色素が薄く、全体的に明るく柔らかい印象に。
ゴーストの構成要素。

キャラメル

茶色系の柔らかい色味で人気。

ラベンダー

紫がかった幻想的なカラー。

ゴースト

色味が淡く、やや灰色がかった上品な見た目。

バター

キャラメル×アルビノで作出。明るく黄色系。

テッセラ

特徴的な網目模様(ストライプ模様)が出る。

パルメット

白地に黒い斑点の美しい突然変異モルフ。

キャンディケイン

赤と白のはっきりしたコントラスト。派手で人気。

バブルガム

淡いピンク調で、緑の光沢が見える珍しい個体も。

ホワイトアウト

極限まで白さを追求したトリプルコンボモルフ。

白系モルフ

白系の人気モルフを比較紹介。

グレイシャー

スノー+ラベンダーなどの掛け合わせによる白系レアモルフ。

モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。

\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)

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