コーンスネークの中でも、特に異彩を放つ美しいモルフ「バブルガム」。
緑がかったブロッチとピンクのスポットが特徴的で、一見するとまったく別種のような印象を受けますが、実は「スノー」の選別交配によって生まれた個体群です。
その見た目と遺伝のギャップ、ベビー時とアダルト時の変化、そしてグリーンブロッチとの違いまで、この記事ではバブルガムの魅力と注意点をわかりやすく解説します。
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コーンスネークのバブルガムってどんなモルフ?
バブルガムの見た目の特徴は、
- ブロッチ(大きな斑点のような模様)が緑
- 地色は白
- ブロッチの間にピンクのスポットがある
という3点で、特に「ブロッチが緑」というのが大きな特徴です。
コーンスネークの場合、緑色が発色するモルフは非常に限られているため、バブルガムは人気のあるモルフです。
ただし、遺伝的には「スノー」という別のモルフと変わらないため、正式名称は「バブルガムスノー」となります。
特徴が強く出るものとそうでないものがおり、クオリティの差が大きいモルフです。
スノーが安定供給されているため、バブルガムそのものはそこまでレアなモルフではありませんが、バブルガムらしい個体が簡単に手に入るかというと、難しいものがあります。
価格は1~2万円くらいですが、ベビーではクオリティがわかりにくく、いい個体を選ぶことが難しいモルフです。
お迎えしたのはサーモンスノーTheバブルガム
— シエル (@sielsie1) January 18, 2025
写真では伝わりにくいけど色合いが綺麗🥰
ハンドリングさせていただきたいが我慢我慢🤣
#コーンスネーク pic.twitter.com/4TCSqI8vxa
バブルガムはなぜ“スノーと違う”と感じるのか?
バブルガムは遺伝的には「スノー」と同じ構成を持ちながらも、実物を見ると「これはもう別モルフでは?」と感じるほど印象が異なります。
その理由のひとつは、色の乗り方とコントラストの強さにあります。
コーンスネークのスノー
— DK (@mistyfrip360) May 3, 2025
目赤いけどアルビノとは違うの?🤔
めっちゃ元気😄 pic.twitter.com/uriifqDicD
通常のスノーは全体的に白〜淡いピンクのグラデーションがぼんやりと広がっているのに対し、バブルガムは緑がかったブロッチとピンクのスポットがくっきりと浮かび上がるため、視覚的な印象がまったく異なるのです。
買い取りました!
— 買取KING-staff (@king_kaitori_ST) April 29, 2025
コーンスネーク
バブルガム
±70cm
綺麗です‼️
この生体が気になりましたらお近くのKENNY路面店へお問い合わせ下さい!
最新入荷情報をいち早くお届け‼フォローをして最新情報をチェック‼‼#followme #爬虫類 #爬虫類好きと繋がりたい #ヘビ #へび pic.twitter.com/1uUGSGvNrD
また、ピンクと緑という補色に近い色が共存することで、独特の“カラフルさ”や“透明感”が生まれており、これが見る人に強いインパクトを与えます。
一言でいえば、スノーが「淡く優しい印象」なのに対して、バブルガムは「鮮やかでポップな印象」――。
まさにその名のとおり、「バブルガムのようにカラフルで甘く、ちょっと不思議」な存在なのです。
コーンスネークのバブルガムは作れる?
バブルガムは分かりづらい理由とは?
バブルガムというモルフをわかりにくいものにしている理由のひとつが、選別交配により得られたモルフだという点です。
もともと、白いコーンスネークを目指して作出された「スノー」というモルフがいます。
スノーは、黒い色素を消す「アメラニスティック」と、赤い色素を消す「アネリスティック」をかけて作るのですが、実際には黄色などの色がうっすらと発色するものがほとんどです。
それは、スノーがあくまでも「白くなる」遺伝子ではなく、「黒を消す」遺伝子と「赤を消す」遺伝子の掛け合わせでできたモルフであるためです。
つまり、赤でも黒でもない色には影響が出ない、ということになります。
もちろん、アメラニスティックとアネリスティックの強さによっては、少しだけ赤が発色したり黒が発色することもあります。
選別交配とは?
スノーを数多く作っているうちに、そうした変わった発色を持つ個体が現われました。
その特徴をもつ個体同士で交配を重ね、特徴を強めていくことを選別交配といいます。
この選別交配により、
- 地色やブロッチにピンクを発色する「ピンクスノー」
- ブロッチとブロッチの間にピンクのスポットが出る「ネオンピンクスノー」
- ブロッチに緑が発色する「グリーンブロッチスノー」
- 緑のブロッチとピンクのスポットを併せ持つ「バブルガム」
が得られたのです。
よりクオリティの高い両親から得られたベビーのほうが、より特徴を強く現したバブルガムが生まれる確率が高くなるため、両親がはっきりわかっているバブルガムは高価です。
ベビーとアダルトで模様が変わる!
また、コーンスネークはベビーサイズとアダルトサイズで模様が変わり、特に地色の発色がベビーサイズでは判別できないことがほとんどです。
バブルガムと言われて買ったのに育ててみたらグリーンブロッチだった、というトラブルが起こりやすいモルフといえます。
ちなみに、バブルガムやグリーンブロッチの緑色は「エモリーラットスネーク」という、コーンスネークに良く似た別種のヘビに由来するといわれています。
エモリーラットスネークとコーンスネークの交雑種で作られたアメラニスティックやアネリスティックが使われたスノーから選別交配を重ねて完成したのがバブルガム、ということになります。
まさに偶然の産物といえるでしょう。
コーンスネークのバブルガム【まとめ】
バブルガムは、緑色が発色する珍しいモルフですが、遺伝的にはスノーと変わりません。
選別交配により作出されたモルフなので、イチから自分で作出するのはほとんど不可能です。
もし自分で好みだと思える個体に出会えたら、バブルガムかグリーンブロッチかにこだわらず買ってみてもいいかもしれません。
モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。
コーンスネークの主要モルフの記事一覧

アネリスティック
黒い色素が消失。鮮やかな赤模様が特徴。

ブラッドレッド
真っ赤な体色を持つモルフ。迫力ある見た目が特徴。

オケティ
ノーマルに似ているが、ブロッチの縁取りが太くコントラストが強い。

ハイポ
色素が薄く、全体的に明るく柔らかい印象に。
ゴーストの構成要素。
モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)
