ゴーストはコーンスネークの中でも繊細な色彩が魅力の人気モルフです。
一見するとアネリスティックに似ていますが、実はハイポメラニスティックとの掛け合わせによって生まれる複雑なコンボモルフで、組み合わせによって18種類以上のバリエーションが存在します。
今回は、そんなゴーストの特徴や価格、初心者に向いているかどうか、さらには派生モルフや注意点まで詳しく解説していきます。
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コーンスネークのゴーストはこんなモルフ

ゴーストというモルフは、「赤い色素を消す」という作用を持つアネリスティックと、「赤い色素を強めて黒い色素を弱める」という作用を持つハイポメラニスティックの掛けあわせによって作り出されるコンボモルフです。
ハイポの色の出方はアメラニスティックと似ていますが、アルビノではないため目は黒いままです。
アネリも目は黒いので、両者の掛けあわせによって生まれるゴーストも黒い目のヘビになります。
色彩としては、色調が明るくなったアネリスティック、という感じです。
販売価格は1万円台~3万円台とかなり幅がありますが、これには理由があるのです。
コーンスネークのゴーストは初心者向け?

ゴーストは一見すると複雑な背景を持つモルフですが、飼育難易度や性格の面では非常に扱いやすく、初心者にもおすすめできるモルフです。
性格
まず、ゴーストの性格については、ノーマルやアネリとほぼ変わらず、おとなしくてハンドリングしやすい個体が多いとされています。
モルフによって性格が荒くなるタイプも一部存在しますが、ゴーストはその点で安心して迎えられるタイプです。
見た目
また、ゴーストは見た目の印象がとても柔らかく、日本人の感性にも合いやすい淡色系の色合いをしています。
赤味が抑えられ、全体的にややくすんだグレー~ベージュのような色調になるため、派手すぎず上品な印象を与えます。
黒目で優しい表情をしている個体が多い点も、ビジュアル面での人気の理由です。
注意点
ただし注意点として、この後に詳しく解説しますが「ゴースト」というモルフ名だけでは色や印象に大きなばらつきがあるため、購入時には実物を見て選ぶのがベストです。
「ゴースト」だけで18種類?

通常、ゴーストというモルフは、アネリスティックAとハイポメラニスティックの掛けあわせで作られたものを指します。
アネリは3種類ある
ところが、コーンスネークのアネリには「アネリA」と呼ばれるタイプと、アネリAより黄色が抜けてモノトーンに近い「チャコール」、ほんのりとワインレッドが浮かぶ「シンダー」の3種類があるのです。

これらとハイポの組合せで3種類のゴーストができます。
さらに、ハイポには
- 通常のハイポ(クラシックハイポ)
- 頭部に独特の模様を持つサンキスト
- 赤みの強いラヴァ
- アルビノのようなメリハリの利いた色彩をもつウルトラ
- ノーマルなら黒くなる部分に緑色が発色するクリスマス
- ピンクに近い発色を持つストロベリー
と、6種類もあります。
これらの組合せで、「〇〇ゴースト」が18種もできてしまうのです。
特に親に使うハイポの発色によってゴーストの発色も左右されるため、同じモルフ名でもクオリティに差が出てきます。
これが、ゴーストの価格が幅広くなる理由です。
ゴーストを使ったモルフ

ゴーストはアネリと似ているようで違う、とても繊細な色彩を持ちます。
そのため、ゴーストの特徴を生かしたモルフがたくさん作られています。
たとえば、モノトーンに近い色彩であるはずのゴーストで赤を強める方向に選別交配を重ねて作るコーラルゴースト。
コーンスネークのコーラルゴーストって色面白い色🤔 pic.twitter.com/qXUPq4adq2
— DK (@mistyfrip360) July 16, 2023
ピンクを強める方向に選別交配を重ねたパステル。
黒目好きにはこちら。生後4ヶ月のコーンスネーク パステルゴーストです。小さい子ヘビは何を食べてるかとよく聞かれますが、小さいネズミを食べてます。生まれたばかりの。。さて、本日のふれあい担当は、松寿、シナモン、サン、りんご、セピアです。ご来店お待ちしてます。東京スネークセンターより pic.twitter.com/kGO6F4bJGp
— 東京スネークセンター@5/12まで休まず営業中 (@tkysnakecenter) October 2, 2017
チャコールとクラシックハイポでゴーストを作り、さらにゴースト同士で黄色を可能な限り消す方向で選別交配したシルバークイーン。
今回からピンマLにサイズアップしたシルバークイーン
— くりあすかっしゅ。 (@Clearsquash) December 9, 2017
少しずつブロッチの中の色が変わってきた(^^)#コーンスネーク #ナミヘビ会 pic.twitter.com/iQ89n96jLr
選別交配だけでもこれだけのモルフがあります。
コンボまで考えると、パステルのピンクを生かすため、模様の変異であるモトリーとかけたパステルモトリーや、いろいろな作り方が考えられるサンキストシルバークイーンなど、本当に数えきれません。
日本でも、「藤紫(ふじむらさき)」という非常に美しいモルフが作られています。
これは、パステルとストライプをかけ、紫を強くするように選別交配したものと思われます。
コーンスネークのゴースト【まとめ】
美しく、組合せが無限に考えられるゴーストですが、「ゴースト」というモルフ名だけではどんな個体なのか想像できない難しさもあります。
もしゴーストが欲しいと思ったなら、ゴーストというモルフ名だけで個体を選ぶのではなく、どんな親から作ったゴーストなのか、その作出過程までこだわって探すといいでしょう。
できれば、イベントなどで参考につれてこられたアダルトサイズのゴーストを見て、自分が欲しいゴーストのイメージを固めて探すのがベストです。
モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。
コーンスネークの主要モルフの記事一覧

アネリスティック
黒い色素が消失。鮮やかな赤模様が特徴。

ブラッドレッド
真っ赤な体色を持つモルフ。迫力ある見た目が特徴。

オケティ
ノーマルに似ているが、ブロッチの縁取りが太くコントラストが強い。

ハイポ
色素が薄く、全体的に明るく柔らかい印象に。
ゴーストの構成要素。
モルフ名が青色になっているモルフはクリックで詳細ページへリンクします。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)
