グリーンイグアナの温度と湿度管理|昼夜の違いやホットスポットも解説

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グリーンイグアナを健康に育てるためには、正しい温度と湿度の管理が欠かせません。

特に、昼夜の温度差や湿度不足による体調不良には注意が必要です。

この記事では、飼育に最適な温度・湿度の目安とともに、ホットスポットの作り方や湿度管理に役立つアイテムについても詳しく解説していきます。


グリーンイグアナの飼育方法まとめ

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目次

グリーンイグアナの温度管理

昼と夜の温度管理

グリーンイグアナは本来中南米に生息する樹上棲のトカゲになります。

中南米は熱帯地域になりますので、年間の気温の変化は大きく変化はありません。

そのため、グリーンイグアナの飼育に最適な温度は以下の通りです。

・昼:28~33℃
・夜:25~28℃

この温度を1年中キープしておく必要があります。

ケージで飼育する際には、爬虫類用の保温器具と温度の上がりすぎ・下がりすぎを防止するためにサーモスタットを使用してキープすることが出来ます。

しかし、成体サイズまで成長したグリーンイグアナは基本放し飼いになるでしょうし、ケージ自体も大きくなりますので、爬虫類用の保温器具のみでは保温が難しく、エアコンを1年中稼働させることになります。

保温器具を使用する際でも、エアコンを使用する際でも、野生の環境を再現するために昼と夜の温度に変化を付けるようにしましょう。

ホットスポットについて

グリーンイグアナは変温動物になりますので、自分で体温のコントロールをすることは出来ませんが、消化を促すなど内臓を正常に働かせるためには、体温を高くする必要があります。

グリーンイグアナは野生化では木の上に上がって太陽光で体を暖めながら、紫外線を浴びてビタミンD3を生成しています。

そのため、飼育環境下でもホットスポットと呼ばれる温度が高い1点を部屋またはケージ内の高い場所につくる必要があります。

また、このホットスポットで同時に紫外線を照射するようにしましょう。

ホットスポットの温度は45~50℃をキープする必要がありますが、飼育環境下では保温を気にしすぎて熱中症で死んでしまうケースが多いので注意しましょう。


温度管理に役立つアイテム

  • サーモスタット付き保温器具
    爬虫類用のスポットヒーターやセラミックヒーターと組み合わせて使用します。
    設定温度を自動で保つことができるので、温度の急変を防げます。

  • デジタル温度計(最低・最高記録付き)
    ケージ内の昼夜の温度変化を把握するために必須です。
    最低・最高温度が記録できるタイプだと、見逃しも減らせます。

  • エアコン(24時間管理)
    アダルト個体を放し飼いにする場合、もはや必須と言ってもよい設備です。
    部屋全体の温度を一定に保ち、体調管理の安定に繋がります。

グリーンイグアナの湿度管理

湿度

グリーンイグアナが生息する中南米は1年を通して温度の変化はあまりありませんが、雨季があるため、湿度には大きな変化があります。

湿度不足の環境での長期間飼育による想定されるリスクはこちらです。

・鼻水が出たりくしゃみをしたりなど、呼吸器系の疾患を発症してしまう
・脱皮不全を起こし、気付かずに放置してしまうと脱皮不全を起こした部分が壊死してしまう

保温にばかり注意がいっていると、乾燥しがちになってしまいます。

ケージ内または放し飼いの室内は湿度を80%くらいに保つようにしましょう。


湿度管理に役立つアイテム

  • ミスティング装置(自動霧吹き)
    決まった時間に自動で霧を出してくれる装置で、放し飼いの部屋全体に湿気を届けたい場合に便利です。

  • 加湿器(超音波式)
    放し飼い環境では湿度の維持が難しいため、加湿器の導入が効果的です。
    湿度センサー付きのタイプなら、過加湿も防げます。

  • 観葉植物や水皿
    ケージ内に葉の大きな植物を入れたり、浅くて広い水皿を置くことで自然に湿度を上げることができます。

ワンポイントアドバイス

冬場やエアコンの暖房運転中は空気が乾燥しやすく、湿度が急激に低下することがあります。湿度計で常に80%前後をキープできているかチェックし、必要に応じて加湿器や霧吹きの回数を増やしましょう。

グリーンイグアナの成長段階ごとの温度・湿度管理は必要?

グリーンイグアナの温度・湿度は、基本的には全年齢を通じてほぼ同じ基準で管理されます。

ただし、ベビー期(孵化直後~生後半年程度)はまだ体力が十分ではなく、温度や湿度の急激な変化に弱いため、より慎重な環境維持が求められます

孵化前(卵の管理)

繁殖を行う場合、孵卵器(インキュベーター)での温度・湿度管理が必要です。

  • 温度:28~32℃(理想は30℃前後)
  • 湿度:80~90%

この環境を約90日前後維持することで、健康なベビーが孵化します。

ベビー期(孵化後~生後半年)

まだ体温調整能力が未熟なため、以下のようなやや高めの管理が推奨されます。

  • 昼:30~33℃、夜:26~28℃
  • 湿度:80%以上をキープ
  • ホットスポット:45~50℃で日光浴エリアを明確に

温度の急変や乾燥により脱皮不全や消化不良を起こす可能性があるため、保温器具・加湿器・温湿度計をしっかりと整備しましょう。

ヤング~アダルト期(生後半年以降)

この段階になるとある程度の環境変化に耐性がついてきますが、基本的な管理値は変わりません。

  • 昼:28~33℃、夜:25~28℃
  • 湿度:70~80%程度を維持
  • ホットスポットと紫外線照射は引き続き必須です

成体になるとケージも広くなり、放し飼いの割合が増えるため、エアコン管理+ミスティング装置や加湿器の導入が現実的な対策となります。

グリーンイグアナに紫外線は必要?

グリーンイグアナだけではありませんが、基本的に昼行性のトカゲには紫外線は必須になります。

上でも説明しましたが、野生のグリーンイグアナは太陽光から紫外線を吸収しています。

紫外線を吸収することで体内でビタミンD3を生成し、このビタミンD3がカルシウムを吸収するのに必要な栄養素になります。

もしビタミンD3が欠乏すると、カルシウムをうまく体内に取り込むことが出来なくなってしまい、クル病や骨形成不全など、骨疾患が生じてしまいます。

紫外線は爬虫類用の紫外線灯やメタハラなどがありますので、ご家庭の使用環境やお財布と相談してみてくださいね。

グリーンイグアナに最適な温度・湿度は?【まとめ】

グリーンイグアナの飼育では、温度と湿度の安定が健康維持の鍵となります。

特にホットスポットの設置や昼夜の温度差、湿度不足への対策は見落とされがちですが重要なポイントです。

飼育環境や成長段階に応じた設備の導入を検討し、適切な管理でイグアナとの暮らしをより快適なものにしていきましょう。

\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)

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