石垣島でグリーンイグアナの目撃情報が相次ぎ、SNSやニュースでも話題になっています。
美しい見た目とは裏腹に、グリーンイグアナは本来日本にいない外来生物であり、野生化が進むと地域の生態系に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。
さらに「グリーンイグアナを石垣島で捕まえたら持ち帰りは可能なのか?」と気になる人も多いです。
結論を言ってしまうと石垣島でグリーンイグアナを見つけたとしても、そのまま持ち帰って飼育することは現実的に不可能です。
石垣島は飛行機でしかアクセスできず、航空会社では大型爬虫類の輸送を受け付けていないため、たとえ法的に問題がなくても島外へ持ち出す手段がないのです。
本記事では、石垣島での発見の背景から、捕獲や持ち帰りに関するルール、飼育するにはどうしたら良いかまで詳しく解説します。

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石垣島で発見されたグリーンイグアナとは?
石垣島で実際にグリーンイグアナが目撃された事例とは?
石垣島でグリーンイグアナが発見されたという報道は、過去に何度か地域メディアやSNSで取り上げられています。
特に、2022年や2023年ごろには市街地や住宅地近くで体長1mを超える大型個体が目撃されたという投稿がSNS上で話題となり、行政や警察が捕獲に乗り出したケースもあります。
これらの情報は、石垣市や沖縄県が「外来種対策」の一環として警戒を強めている理由のひとつです。
実際にイグアナが街中を歩いていたり、木の上で日光浴している様子を市民が撮影し、SNSに投稿したことで一般にも広く知られるようになりました。
このような報告例からも分かるように、石垣島におけるグリーンイグアナの存在は決して“噂”や“都市伝説”ではなく、実際に人々の生活圏に出没している事例として現実的な課題になりつつあります。
沖縄でのグリーンイグアナ発見の背景
沖縄県石垣島で発見されたグリーンイグアナは、外来種として注目されています。
もともと中南米に生息するこの爬虫類が石垣島で確認された背景には、ペットとして輸入された個体が自然界に放たれたことや、偶然の脱走が関係していると考えられています。

また、石垣島の温暖な気候が彼らの繁殖を助け、野生化を促進した可能性もあります。
こうした発見は地域生態系への影響を考えるきっかけとして注目を集めています。
野生化したグリーンイグアナの特徴と行動
石垣島で野生化したグリーンイグアナは、体長が最大2メートルにも達する大型の爬虫類で、美しい緑色の体色が特徴です。
彼らは草食性で、植物や果実を主食とし、木の上での生活を好みます。
また、日中に日光浴をする姿もよく見られますが、驚くと素早く水中に飛び込む防御的な行動を取ることもあります。
野生化した個体は、繁殖力が高いため、生態系への影響が懸念されています。
グリーンイグアナが石垣島で野生化する理由
石垣島を含む沖縄の温暖で湿度が高い気候は、グリーンイグアナにとって理想的な環境を提供しています。
この気候により、彼らは一年を通じて活動でき、繁殖の成功率も高まると考えられます。
また、豊富な植物が食料源となるため、生息条件が整いやすいことも野生化の一因です。
こうした環境の影響で、グリーンイグアナが石垣島での定着を進める要因となっています。
また、人間の居住地周辺や農地などにも適応する可能性があり、分布範囲がさらに広がる懸念があるため、地域の生態系を保全する取り組みが重要です。
石垣島でのグリーンイグアナ捕獲と持ち帰りは可能?
2025年5月時点(記事の更新日)時点では、グリーンイグアナは「重点対策外来種 」という扱いになっています。
我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(環境省公式ホームページ)
「重点対策外来種」は、環境省が公表している外来種被害防止行動計画において指定される分類で、次のような特徴があります。
重点対策外来種 とは?
- 法的な規制(例えば「特定外来生物」指定)はない
- ただし、在来生物や生態系に重大な影響を与える可能性が高い種
- 自治体や民間との連携で、「防除・拡大防止などの重点的な対策」を取るべき対象
つまり、「重点対策外来種」は法的な禁止対象ではないため、グリーンイグアナを「捕獲すること」・「飼育すること」自体は違法ではありません。
注意点:地方自治体による規制の可能性
たとえば沖縄県や石垣市などでは、外来種の拡大防止に向けた条例や独自のガイドラインを定めている場合があり、
- 捕獲後の届け出が必要
- 野外放逐の禁止
- 市民への啓発活動の強化
などが行われています。
したがって、「持ち帰り」の前に必ず市町村・保健所・環境課などの担当窓口に確認するのが現実的かつ安全な方法です。
石垣島へは飛行機のみでアクセス
石垣島への船でのアクセスは不可能で、一般人が石垣島へ行くには飛行機しか選択肢はありません。
また機内への動物の持ち込みは禁止されているため、グリーンイグアナを石垣島から外へ持ち出すことは不可能です。
よってこの記事の主題である、グリーンイグアナを石垣島で捕獲しても持ち帰りは不可であるという結論に至ります。
例外として石垣島の住民のみ可能
なお、石垣島の住民であれば、島内で捕獲したグリーンイグアナをそのまま飼育することは、条件を満たせば現実的に可能です。
ただし、地域によっては環境保全のための指導や制限がある場合もあるため、事前に石垣市役所や環境課へ相談することをおすすめします。
ペットとして飼いたいならどうすればいい?合法的な入手方法と注意点
石垣島の野生イグアナを飼うのは難しい…ならどうすればいい?
石垣島で捕獲したグリーンイグアナをそのまま自宅に持ち帰って飼育するのは、きわめて困難です。
外来生物法により「特定外来生物」に指定された種には厳しい規制がありますが、グリーンイグアナは2025年現在「重点対策外来種」に分類されており、法的な禁止はされていません。
ただし、地域によっては捕獲や飼育に制限が設けられている可能性があるため、注意が必要です。
また「グリーンイグアナをペットとして飼いたい」と考える方には、合法的に入手する方法があります。
国内での購入が現実的な選択肢
現在、グリーンイグアナは国内のエキゾチックアニマル専門店や爬虫類イベント(レプタイルズショーなど)で販売されています。
特にベビーサイズの個体が数千円から入手可能で、繁殖された個体が適切な手続きのもとで販売されています。
ペットショップでは飼育歴や健康状態がある程度把握された個体を購入できるため、野生の個体よりも飼いやすく、初心者にも安心です。
飼育前に知っておくべきこと
グリーンイグアナは最終的に体長が2m近くにもなる大型の爬虫類で、飼育スペース・紫外線ライト・温湿度管理などが必須となります。
また、非常に強い力を持ち、慣れていない個体は攻撃的になることもあるため、慎重な取り扱いが必要です。
「カッコいい」「珍しい」だけで衝動買いせず、事前にしっかりと飼育設備を整えたうえで迎え入れることが大切です。
まとめ:石垣島のグリーンイグアナの今後
石垣島でのグリーンイグアナの野生化問題に対処するには、地域住民と行政の連携が欠かせません。
まず、外来種が地域生態系に与える影響を周知し、早期発見や捕獲活動を推進することが重要です。
また、専門機関による調査とモニタリングを通じて、個体数や分布を把握し、適切な管理方法を検討する必要があります。
地域の教育活動も取り組みの一環として、住民が問題意識を共有し行動に移せる環境づくりを進めることが効果的であると思います。
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いや、読んでくださいお願いします(土下座)
