グリーンイグアナは、人になつく爬虫類として話題になることがあります。
「名前を覚える」「飼い主に寄ってくる」などの声も多く聞かれますが、実際には犬や猫のようなベタベタした愛情表現とは少し異なります。
この記事では、グリーンイグアナの知能や習性に基づき、飼い主との信頼関係の築き方や「慣れる」ためのコツ、さらにはトイレを覚える習性まで詳しく解説します。

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グリーンイグアナはなつくのか?名前や飼い主を覚える?

グリーンイグアナを飼育されている方のブログなどを見ていると「グリーンイグアナはなつく」という言葉を目にします。
たしかに小型や中型の爬虫類に比べると知能が高いと言われていますが、「なつく」という点には疑問があります。
グリーンイグアナの知能はどれくらい?なつく理由と関係ある?
グリーンイグアナは爬虫類の中でも比較的知能が高いとされており、特に学習能力と記憶力に優れていると言われています。
もちろん、哺乳類のような複雑な感情や高度な認知は持ち合わせていませんが、「音」「姿」「行動パターン」などを結びつけて覚える力があります。
この知能の高さが「なつくように見える」行動の正体です。
たとえば、飼い主の姿を見るとエサがもらえるという経験を繰り返すことで、「人=安心」「特定の音=エサ」という条件付けが成立します。
これはパブロフの犬と同じような学習反応で、時間をかけて繰り返すことで定着していきます。
飼い主を認識
また、視覚や聴覚も発達しており、飼い主の顔や動き、声のトーンを見分けることができると言われています。
こうした知能があるからこそ、グリーンイグアナは飼い主との信頼関係を築ける動物として人気があるのです。
ただし、人間のような「好き」「嫌い」といった感情とは違い、あくまでも反復と記憶による学習が中心です。
例えばお面をかぶって、香水をつけて接したらおそらくはいつものように認識はされません。
根気よく同じ行動を続けることが、慣れやすいイグアナに育てるコツといえるでしょう。
「なつく」より「慣れる」に近い
グリーンイグアナなどの爬虫類は、「なつく」より「慣れる」という感覚が近いです。
「グリーンイグアナは呼んだら来ることがあると聞くけどそれは懐いているわけではないのか」と疑問に思う方もおられるとは思います。
たしかにグリーンイグアナは飼い主の顔を覚えたり、名前を呼んだ飼い主の元へ歩いてくることがあります。
ですが、本来グリーンイグアナには言葉を聞き分けるほどの知能はありません。
犬のように「自分の名前を呼んだのは誰→飼い主が呼んでいる→行く→褒められて嬉しい」という感覚ではなく、名前を音として認識して「この音が聞こえたら餌がもらえる」という、パブロフの犬と近い状態で飼い主の元に来ると言われています。
そのため、例えば呼んだ名前が本来のイグアナにつけた名前ではなくても、音が似ていれば来てくれるようになる可能性が高いと言われています。
グリーンイグアナが慣れやすくなるには?

「なつく」でも「慣れる」でも、少しでも一緒に過ごしやすくなると良いですよね。
それでは、グリーンイグアナが慣れやすくなる方法をご紹介していきます。
手から餌を与えながら、撫でられることに慣れさせていく
グリーンイグアナは知能が高いため警戒心が強く臆病な性格をしていますので、慣れないと飼い主から逃げたり、攻撃をしてしまうことがあります。
ベビーのころはまだ体が小さく制御が効きますが、アダルト個体になって全長が2m近くなると扱いきれなくなってきます。
まずは、手から餌をあげることから始めます。
結局切り刻んだ置き餌より大きめのを手であげた方が食べるんだよなぁ…#グリーンイグアナ #イグアナ#テキピク#爬虫類#greeniguana #reptiles
— テキちゃん@グリーンイグアナ (@tequila_Giguana) August 25, 2024
2024/08/22 pic.twitter.com/XLDcL7gVTS
エサを手から食べてくれそうなら、腕や肩、背中などを触るようにしましょう。
その後威嚇や嫌がる様子がなければ、お腹を触るようにしてみましょう。
手乗りに挑戦する
手から餌を食べてくれるようになったら、次は手乗りに挑戦しましょう。
餌を少しずつ手前に引きながら手の平を出し、少しずつ誘導するようにしましょう。
グリーンイグアナ
— 爬虫類ショップ マニレプ スタッフの呟き (@manirepustaff) February 24, 2025
“アルビノ”
手の平サイズのベビーです😊
性格も良くてハンドリング可能です!
野菜、人工飼料どちらもよく食べています。
※明日、明後日は定休日となります。 pic.twitter.com/uLt6AoWYaG
手から餌を食べてもらったり、手乗りに慣れさせるなど、餌を通してコミュニケーションをとることで、信頼関係を築いていきましょう。
グリーンイグアナから人間が見える所で飼育する
グリーンイグアナは飼い主を認識することが出来ます。
常に飼い主がいる場所で飼育したほうが、飼い主を早く認識しやすくなります。
また、積極的に人の手に慣れさせ、ハンドリングを無理なく出来るようになることで早く人に慣れることが出来ます。
グリーンイグアナはトイレも覚える?

飼い主の顔を認識するというグリーンイグアナですが、トイレも覚えると言われていますよね。
実際、飼育されている方々のブログを見てみると、トイレを覚えるという件については個体差があるようです。
トイレを覚えやすくさせる方法としては、グリーンイグアナは習性として湿度の高いところで排泄する習性があります。
そのためトイレを脱衣所や浴室としてしまうと、グリーンイグアナが覚えやすくなります。
グリーンイグアナはなつく?【まとめ】
グリーンイグアナは爬虫類の中では特に知能が高く、飼い主の顔や日々の習慣を認識することができます。
犬のように名前を理解しているわけではありませんが、「音」と「ごはん」の関連づけで学習し、条件反射的に反応する姿はとてもかわいらしく感じられます。
ベビーの頃から少しずつ餌やりやハンドリングに慣らしていけば、無理なく人に慣れる個体に育てることができるでしょう。
焦らず、ゆっくりと関係を築いていくことが大切です。
\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)
